シュガー・ラッシュ - さかえのよ

(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐4

シュガー・ラッシュ
01 /18 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ開始
シュガー・ラッシュの世界に隠された秘密を探り始めるラルフ。

解った事実…
●ヴァネロペがレースに出てゴールするとゲームがリセットされ、ヴァネロペが不具合ではなくなること
●こんな設定にしたのは国王であること
●国民はみんな記憶をロックされていて、国王がやったのは知っていても、なぜやったのかは解らない状態


その頃、一人でサイバグを探していた女軍曹。
サイバグの産んだ大量の卵を発見する。
大量発生は目前の危機。


自分が壊してしまったカートを手に入れたラルフ、あの魔法のハンマーで直してもらうため、牢屋に捕まっているフェリックスの元へ。
牢屋の壁を豪快に壊して侵入。
やっとラルフを見つけることができたフェリックスは、いかに自分がひどい目に合ったかを語り出す。

フェリックスが語った内容…
●好きな人に拒否された
●何もしていないのに牢屋に捕まって、まるで犯罪者扱い

フェリックス「人に嫌われるこんな気持ち、ラルフにはわからないだろ!」(プンスカプン)
ラルフ「解るよ、俺は毎日味わっている」(遠い目)
フェリックス「…そうなの?」(鈍感)

だから自分のゲームから逃げ出したんだ。でも自分は悪役だし、ヒーローになりたくても叶わないことが解った。と語るラルフ。
ラルフの気持ちを初めて知ったフェリックス、自分も同じ気持ちを味わったことで共感と理解が生じる。
ラルフが「二度とヒーローを目指したりしないから、このカートを直してくれ!」と事情を説明すると、「喜んで!」といった表情で承諾するフェリックス。


元通りになったカートを手に、ヴァネロペが捕まっている牢屋にやってくるラルフ。
ここでも壁を壊して侵入。
頑丈な鎖でつながれているヴァネロペに謝るラルフ。
「悪いのは俺だ、俺はバカだ」
許すヴァネロペ。


ヴァネロペ不在のまま、レースが開始する。
ヴァネロペは棄権したことになっている。
全員がスタートしたあと、スタートラインにつくヴァネロペのカート。
ラルフ「勝たなくてもいいんだ、ゴールに入れればいい」
ヴァネロペ「絶対に勝つ!」

レース中、最後尾からどんどん追い上げるヴァネロペ。
白熱の最中、また不具合が発生しそうになるが、なんとか抑えて、不具合をコントロールしつつ走るヴァネロペ。
1位を走る国王を追い上げるヴァネロペ。

その頃、レース場に女軍曹が登場。
サイバグが増えてしまったことを知るラルフ。
サイバグがレース場を襲い、パニック状態の国民。
ゴールラインがサイバグに壊されそうになる。

一方、デッドヒートの国王とヴァネロペ。
なんとしてもヴァネロペの勝利を阻止しようとする国王、その正体があの「ターボ」だったことが判明。
シュガー・ラッシュに侵入して、プログラムをし直して、乗っ取ってしまったのがターボだったと解る。
ターボに攻められ絶体絶命のヴァネロペ。
このままでは激突してしまうという時、不具合の力を使って瞬間移動することを思いつくヴァネロペ。
逃げていくヴァネロペを追うターボだが、突然現れたサイバグに食べられてしまう。

ゴール目前まで来て、ヴァネロペがコースアウト。
ラルフたちがカートを起こすのを手伝っているうちに、サイバグがゴールラインを壊してしまう。
ゴールできなくなったことと、サイバグが襲いかかってきたことで、その場から逃げ出す一同。
ラルフはヴァネロペを担いで、タコ足配線へつながる出口を目指す。
もしかしたら出られるかもしれないと思うラルフだが、やはり、ヴァネロペだけが外に出られないことが解る。
サイバグが出口まで追いかけてきて、詰め寄られる一同。
「私の事はいいから逃げてよ」とヴァネロペ。

なんとかサイバグを倒せないかともめるが、「ビーコンがないとサイバグは止められない」と女軍曹。
ヒーローズ・デューティーの世界ではプレイが終了すると、塔のてっぺんから天に向かってまばゆい光「ビーコン」が立ち上り、サイバグたちはそれに引き寄せられるようにして塔へと戻っていく。そうプログラミングされている。
それならばとアイデアがひらめくラルフ。
メントス鍾乳石のあった洞窟は、ちょうど塔のような山(まんまコーラの瓶の形)で、あそこでメントスコーラを爆発させればきっと、「ビーコン」と同じ状況になるはず。

「壊すこと」で、みんなを救えるかもしれない。
そう思うラルフだが、羽虫化したターボが現れ、邪魔しにくる。
ターボはウィルス化してどんなゲームでも乗っ取れるように進化していた。
強くなったターボに勝つことはできず、上空へと連れて行かれるラルフ。
サイバグに追い詰められているヴァネルペの姿が見える。
どうにもならない、ピンチの二人。

だがラルフは、自分を犠牲にすることでヴァネロペを救う道を選ぶ。
ターボの腕を振り切り、コーラ瓶の山へとダイブ。
このまま落ちればメントス鍾乳石を壊せるが、きっと自分もメントスコーラで大爆発する。
落ちながらラルフは思う。
「悪役でもいい。それ(壊すこと)であの子が助けられるんだから!」

ラルフが山にダイブしていくのを見て、ヴァネロペが助けに向かう。
無我夢中ながらも不具合瞬間移動を上手に使いこなし、サイバグをかわしながらカートに乗ったヴァネロペは、ラルフの元へ。
ラルフがメントスとともにコーラ池に落ちそうになる瞬間、ヴァネロペの乗ったカートがラルフをキャッチ。
山から逃げ切る二人。

メントスコーラが大爆発し、思惑通りにビーコンが完成する。
その光を見たサイバグたち、光へと集まっていく。
サイバグ化したターボも、光には逆らえず、一緒にサヨナラしていく。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
サイバグをやっつけたことに喜んだフェリックスが、女軍曹にキス。
女軍曹もキスを返し、結ばれる二人。



サイバグもターボもいなくなった状況で、フェリックスが魔法のハンマーでゴールラインを直す。
ゴールラインをカートで越えるヴァネロペ。
するとゲームのリセットが始まり、サイバグにめちゃくちゃにされてしまったシュガー・ラッシュの世界が元に戻っていく。
ヴァネロペも本来の姿に戻っていく。
なんと彼女はこの世界の真の支配者、プリンセスだった。
国民たちの記憶が戻り、ヴァネロペが支配者だったことを思い出す。
今までヴァネロペをいじめてきていたキャラたちが平謝り。
「追放します」と冗談を言うヴァネロペだが、追放されるつらさを知るヴァネロペは、みんなを許す。
これからは、シュガー・ラッシュの世界を独裁国家ではなくすると、宣言するヴァネロペ。
プリンセスの服は脱ぎ捨て、レーサーの姿に戻るヴァネロペ。
「こっちが本当の私!」

ゲームセンターの開店時間が迫り、ラルフとヴァネロペの別れのときがくる。
「シュガー・ラッシュの世界にいてもいいよ?」と、悪役ではない生活を保障してくれるヴァネロペだが、「俺にも仕事がある」と元の世界へ帰っていくラルフ。


時が経ち、悪役集会に再び出席しているラルフ。
「俺は今の自分が好きだ」と良い報告をする。

ラルフの現状がどう変わったか…
●ラルフがゲームに戻ったことでゲームは正常に動き出し、故障ではないと判断され、お払い箱を免れた。
●以前のように悪役を務めるラルフ。役割は変わっていないが、ゲームの住人達がラルフに優しくなっている。ケーキも焼いてくれる。
●おかげでラルフも人にやさしくなり、仕事を失っていた別ゲームのキャラたちを自分のゲームに招き入れ、ボーナスステージで働いてもらっている。
●ごみために寝るのではなく、家も建てた。招いたキャラたちの家も。
●増えたキャラたちのおかげで「フィックス・イット・フェリックス」は昔よりも面白くなり、ゲーセンを訪れる子供たちに大人気のゲームになった。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
二人は結婚した。
結婚式にはヴァネロペやラルフたちも参列し、女軍曹も今度こそは警戒を怠らず、教会にサイバグはやってこなかった。
結婚式に参列していることから、ヴァネロペが自分のゲームの外に出られるようになったと推測される。



◇ファイナルイメージ
以前と同じようにフェリックスに倒され、住民たちにマンションの屋上から突き落とされているラルフ。
だがラルフは今や、この瞬間が一番好きになっている。
なぜなら、その瞬間、モニター画面の向こうにシュガー・ラッシュのゲーム機が見えるから。
ヴァネロペのレースが見えるし、瞬間移動を使えるヴァネロペはプレイヤーにも大人気。
ヴァネロペも自分のゲーム機から見えるラルフの様子に、笑顔する。

ヴァネロペと目が合ったラルフ、
「ヒーローになるのに、メダルなんか要らなかった。それにあの子が俺を好きでいてくれるなら、悪役も悪くない」


おしまい。



*********

思った以上に長い記事になってしまいました。
半分くらいで終わるはずだったんだけどな。
次回からは、もう少し短めに書こうと思います。

でもとても面白い話でした。
泣けるし。
ビート分けするのも、それほど困らず。
原題は「Wreck-it Ralf」ですが、意味としては「壊してよ、ラルフ」かな。
ラルフが悪役を務めるゲームが「Fix-it Felix」、「直してよ、フェリックス」なので、なかなか楽しいタイトルだと思います。
壊すことでヒーローになれるという。




(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐3

シュガー・ラッシュ
01 /17 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇ミッドポイント(ラルフ)
ヴァネロペはラルフを連れて、本物のカートが作れる工場へ。
工場の固く閉ざされたドアをラルフに壊してもらうのが狙いだったヴァネロペ。
カート作りを手伝ってと言うヴァネロペに、「俺は壊すのが仕事だから、作るのは専門外だ」としり込みするラルフ。
「たまには専門外の事もやってみたら?」とヴァネロペに言われ、手伝ってみることにするラルフ。
二人で協力して作ったカート、完成したその姿はラルフにとってはお粗末な汚らしいものだった。
自分にはやはり作ることは向いてない…と思いかけた瞬間、ヴァネロペが歓声を上げて喜ぶ。
とても気に入った様子のヴァネロペを見て、嬉しくなるラルフ。


◇迫りくる悪い奴ら
カート作りが国王に見つかり、工場からカートごと逃げ出す二人。
逃げ出す際、ヴァネロペは本物のカートの運転が解らないことが判明。
(自作のカートはお子様用のオモチャみたいに、キコキコと足でこぐタイプ。エンジン付きの乗り方が解らない)

国王に捕まると大変なので、絶対に人目につかない場所に逃げ込む二人。
そこは洞窟のような場所で、完成しないまま放置になっているボーナスステージ。
地面にはマグマのようなコーラ池があり、頭上には鍾乳石のように垂れ下がっているメントス。
メントスが落ちれば当然、コーラが爆発するという環境だという提示。

ここはヴァネロペが隠れて暮らしている場所で、お粗末ながら彼女の寝所もある。
ゴミみたいなものを集めて寝床を作っているヴァネロペの様子は、ラルフにも覚えがあり、二人の生活がとても似ていることが解る。
邪魔者、嫌われ者、一人ぼっち、ごみために住む。
ここで初めて共感しあう二人。
ヴァネロペは自分が「不具合」であることを明かす。
「不具合」ゆえ、他のキャラたちとは違い、ゲームの外へ出ることはできない。


◇ミッドポイント(ヴァネロペ)
レースに向けて猛特訓を始める二人。
めきめき上達するヴァネロペ。
この調子なら勝てそうな予感。
だが勝つためには、感情が興奮すると出てしまうノイズ(不具合)をしっかりコントロールすることが重要。



◇迫りくる悪い奴ら続き
ヴァネロペを見失った国王、奥の手とばかりに、ゲーム内のプログラムに侵入しいじり始める。
そこからラルフのメダルを取り出すことに成功。
ここで、ヴァネロペと書かれたファイルがプログラム内で孤立していることが提示される。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
ラルフが乗ってきたシャトルが修理され、女軍曹とフェリックスはそれに乗って移動中。
女軍曹に見とれるフェリックスが言う。
「あなたは最高に魅力的な女性だ」
だがその言葉は、女軍曹の記憶を鮮烈に呼び覚ます。
それは、結婚式の最中に死んでしまったあの恋人が、いつも言ってくれていた言葉だったため。
封じてきたはずの恋愛感情に恐怖した女軍曹、そこでフェリックスをシャトルから降ろしてしまい、二人は別行動することに。



そのまま一人、国王の住む城へと向かったフェリックス。
ラルフを見なかったかと尋ねるが、侵入者ということで捕まってしまうフェリックス。


◇迫りくる悪い奴ら続き
勝てる自信でノリノリのヴァネロペとラルフ。
いよいよレースに向かおうと洞窟外に出るが、忘れ物を取りに一度戻るヴァネロペ。
そこに国王が一人で登場。
国王はラルフにメダルを返す。
そして、いい人ぶってこんなことを言う。

●ヴァネロペがレースに出たら、プレイヤーに故障と思われこのゲームがお払い箱になってしまうこと。
●みんなはゲーム外に逃げることができるが、ヴァネロペだけは不具合のためゲーム外に出られず、ゲーム機と一緒にお払い箱になってしまうこと。
●国王が言っても聞かないから、ラルフから説得してほしい。
●「ヒーローは時に、つらい決断をしなければならないものだ」と国王。

ラルフ「でもヴァネロペはプレイヤーに好かれるかも。そうしたら故障だと報告されずに済む」
国王「好かれなかったら?」

そんなやり取りを最後に国王はその場を去る。
ヴァネロペが戻る。
ラルフに手作りのメダルをくれるヴァネロペ。
そこには「私のヒーロー」と書かれている。
意気揚々とレースに向かおうとするヴァネロペだが、国王の話を聞いてしまったラルフはレース参加に反対し始める。
国王に会ったことも、メダルを返されたこともバレてしまう。
ラルフに裏切られたと思うヴァネロペ。仲たがいする二人。
どうしてもレースに出たいヴァネロペだが、心を鬼にし、カートを壊してしまうラルフ。
二人はここで別れてしまう。


◇すべてを失って
メダルを手に自分のゲームに帰るラルフだが、ゲーム内の様子が一変している。
住人が誰もいなくなったマンション。一人残っていた住人。
「お前のせいでこのゲーム機は故障中になった。一人で勝手に暮らすがいい、このマンションで」
と、メダルを持ってきた約束通りに、マンションの一室をラルフにくれる住人。
住人達はみなゲーム機の外に避難し、彼もまたこのマンションを去って行ってしまう。
ラルフが一人、窓から外を見ると、空に浮かぶモニター画面に「故障中」の貼り紙が見える。
このゲームは死んだ。
これがすべてを失ってというビートで必須の「死」のにおい。


◇心の暗闇
自分のしたことを後悔するラルフは、メダルを投げ捨てる。
メダルはモニター画面に当たり、故障中の貼り紙がずれる。
ヴァネロペのくれた手作りのメダルを見つめるラルフ。
自分の世界はダメになってしまった。ヴァネロペの世界は守ってやれたはずだが、彼女を傷つけてしまったのも事実。いったいどうすればよかったのか…といった表情。


◇第2ターニングポイント
ここでヴァネロペプロットとの融合がなされる。
貼り紙のずれた先に、シュガー・ラッシュのゲーム機が見える。
ゲーム機のボディにはヴァネロペの顔が大きく描かれている。
それを見てけげんな表情になるラルフ。
何かに思い当たった様子。



つづく







(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐2

シュガー・ラッシュ
01 /12 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


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◇悩みのとき
酒場ゲームの世界にやってきて、バーのカウンターでバーテンダーに出来事を打ち明けるラルフ。

ラルフ「メダルを手に入れるためにはどうしたらいいんだろう?」
バーテン「さぁな。店の忘れ物箱にあるかもな」
ラルフ「(忘れ物箱をあさってもメダルは見つからず)なにやってんだ、俺は……」

やはりメダルなんか手に入らないと諦めかけるラルフ。
が、すぐに、悩みのときは終わる。


「ヒーローズ・デューティー」という軍人系アクションゲーム内でなら、メダルがもらえると解るラルフ。
ラルフは軍服を着こみ、ヒーローズ・デューティーの世界へと忍び込むことに成功。
来店した子供がこのゲームをプレイし始め、メダル獲得に向けて一斉に出発する軍人たち。
ラルフも出陣したが、そこは最新ゲームのリアルなアクション世界。
サイバグという巨大羽虫のようなモンスターを、何万匹も相手にしなければならない。
てんてこまいのラルフは、ゲームをプレイしている子供が「なんかいつもと違う!?」と思うほど、ゲームを乱す。
ラルフの行動のせいで子供は負けてしまい、他のゲームへと移っていく。

面白そうなゲームを物色する子供。
ここで、「シュガー・ラッシュ」が初登場。
シュガー・ラッシュはレースゲームなのだが、毎日登場レーサーが変わるゲームであることが提示される。

先客がいてシュガー・ラッシュをプレイできなかった子供は、フィックス・イット・フェリックスをプレイ開始。
だがそこに、ラルフの姿がない。
ゲーム内ではフェリックスや住人たちが大慌てでラルフ不在を誤魔化そうとするが、故障だと思った子供は店長を呼んで報告。
店長は明日修理を呼ぶことにし、それでもダメならこのゲームも廃棄だなと言う。
フィックス・イット・フェリックスのモニターには、「故障」の貼り紙がされる。

その間、ラルフはヒーローズ・デューティー内で、勝手にメダルのある場所まで行き、メダルを盗む。


◇サブプロット開始(フェリックス&軍曹)
ラルフがヒーロ-ズ・デューティーに侵入したことを知ったフェリックスが、このゲームを訪問。
ここで男勝りで激しい性格の女軍曹と出会い、その解像度の高い美しさに一目ぼれするフェリックス。
ラルフを探しに来たと言っても、女軍曹はそんなやつは知らないと言う。



一方メダルを入手したラルフは、ついにやったといい気分でその場を去ろうとしていた。
だが、あたり一面で眠っていたサイバグにうっかり触れてしまい、目覚めさせてしまう。
サイバグに襲われたラルフは逃げ惑ううち、非常用シャトルへと転がり込み、一匹のサイバグとともに猛スピードでヒーローズ・デューティーの世界を飛び出していく。
ラルフは操縦もできないまま、シュガー・ラッシュの世界へと飛び込むシャトル。
シャトルは墜落し、サイバグは甘そうな沼に落ち、沈む。


◇第1ターニングポイント
ここでヴァネロペが登場。
ヴァネロペにメダルを奪われてしまうラルフ。
逃げていくヴァネロペを追いかける形で、自らアンチテーゼの世界へと入っていくラルフ。
シュガー・ラッシュはラルフにとって、アンチテーゼの世界。
今までいた世界とはまったく逆の世界。
レトロゲームではなく、最新ゲームの世界。
ヒーローも悪役もいない、ただただレースするだけのレーシングゲームの世界。
ケーキなんか食べたこともないと言っていたごみため暮らしのラルフだが、ここはケーキでできたお菓子の世界。


◆第2幕

◇お楽しみ開始

◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
ラルフとサイバグが乗ったシャトルを追いかけることになった女軍曹。
フェリックスと女軍曹の恋路が展開していく。

彼女はまさに軍人といった厳しい人柄だが、それは悲しい過去の記憶から来るものと判明。
その過去とは、女軍曹が自分の結婚式当日に警戒を怠ったため、教会がサイバグに襲われ、式の最中に夫をサイバグに殺されてしまったというもの。
ゲームのタイトル通り、ヒーローズ・デューティー(ヒーローの責任、ヒーローの責務、ヒーローの負うべきもの)を負っている女軍曹。もう二度と責務を怠らない、といった人柄がにじみ出ている。
フェリックスは、女軍曹にシュガー・ラッシュの世界へ一緒に行きたいと申し出る。
だが、「自分のゲーム外で死んだら、生き返れないんだぞ」と言って断られる。
しかしフェリックスの、「ラルフの壊したものを直すのが僕の仕事だ、あなたにラルフの尻拭いはさせられない」という責任感ある言葉に、女軍曹は同行を許可することに。



◇サブプロット開始(ヴァネロペ)
シュガー・ラッシュの世界では、ヴァネロペのセットアップが始まる。

セットアップ内容…
●ゲームセンターが閉店すると、シュガー・ラッシュの世界では翌日のための予選レースが行われる。
●そこで勝った9名だけが、翌日のゲームでプレイ可能キャラとなれる。
●コインがないとこの予選にはエントリーできない。
●ヴァネロペはコインを持っていない。
●しかしラルフから奪ったメダルで代用し、エントリーに成功。
●喜ぶヴァネロペにガサガサと若干のノイズが入り、何らかの問題を抱えていることが提示される。
●ヴァネロペの参加に驚く一同。
●シュガー・ラッシュの国王が、すぐにヴァネロペを捕まえろと警備に命令。
●どうやらヴァネロペは要注意人物扱いの様子。



だが予選開始の前にラルフがレース場に乱入してきて、レース場はめちゃくちゃになり、予選は中止に。
警備からもラルフからも逃げ切ったヴァネロペ。
ラルフは国王に捕まってしまう。
「貴様、ターボしてこのゲームを乗っ取ろうとしているな! そうはさせん!」と牢屋に入れられそうになり、逃げ出すラルフ。


◇サブプロット続き(ヴァネロペ)
メダルを捜索中、ヴァネロペが他のレーサーたちにいじめられている場面に遭遇するラルフ。
ヴァネロペはシュガー・ラッシュの不具合であることが判明。
ヴァネロペがレースに出れば、不具合を起こし、プレイヤーに故障を訴えられ、このゲーム機自体がお払い箱になってしまう。
ヴァネロペはレースに出たいだけだが、「いちゃいけない存在」と言われ、手作りしたカートもめちゃくちゃに壊されてしまう。


いじめを見かねたラルフがレーサーたちを追い払う。
ラルフがどんなに硬いものでも壊せると知ったヴァネロペ、手を組もうと申し出る。
メダルを取り返したいラルフ、メダルはレースに勝たないと返ってこない、ヴァネロペはレースで勝利したい。
二人の利害が一致し、ラルフは渋々ながら手を組むことに。
ヴァネロペはラルフに壊してほしいものがある。


一方、サイバグを探し、シュガー・ラッシュの到着したフェリックスと女軍曹。
サイバグが卵を産んで繁殖し始める前に殺さないといけない。
「ターボする」という言葉を女軍曹が知らず、フェリックスが説明する。

ターボについて…
●新参ゲームの人たちは、ターボするという言葉を知らない。
●昔、大人気のレースゲームがあり、主人公はターボというレーサーだった。
●だが新作レースゲームに人気を奪われ、ターボは嫉妬のあまり、そのゲームに侵入。乗っ取ろうとした。
●結果、「ゲームがおかしい」というプレイヤーの報告により、ゲーム機は両方とも故障とされ、お払い箱にされてしまった。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
そんな話をしながら歩いているうち、底なし流砂に落ちてしまうフェリックスと女軍曹。
女軍曹にいい方法は思い浮かばない。
このまま死んでしまうかと思われたピンチだが、フェリックスのアイデアで流砂から逃げ出すことに成功。
フェリックスに抱きかかえられて流砂を抜け出す際、恋心が芽生えてしまう女軍曹。



一方、サイバグは生き延びている。



つづく













(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐1

シュガー・ラッシュ
01 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


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子供向け映画、特にディズニー映画ならストーリー構成もハッキリしてるだろうと思い、一発目にこの映画を選んでみました。
ビートが重なり合っているところもあるのですが、一応は時系列に進みます。
長文になりそうなので、数記事に分けます。




題: シュガー・ラッシュ (原題: Wreck-it Ralf )
ジャンル: 人生の岐路
主人公: ラルフ(レトロゲームの悪役)
主人公が倒すべき敵: ヒーロー願望


◆第一幕

◇オープニングイメージ
ゲーム内でヒーローに倒されたあと、悪役ラルフはマンションの住人に担がれて屋上から落とされる。この状況にとても憤りを感じているラルフ。


◇セットアップ
オープニングイメージと同時進行で、状況説明(セットアップ)開始。
ゲームの悪役だけが集う悪役集会。そこに参加したラルフによる自己紹介という形で、彼の置かれた現状が語られていく。

セットアップ内容…
●ラルフはレトロゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役。マンションを壊すのが仕事。
●そのゲームのヒーロー、フェリックスは、魔法のハンマーでマンションを直すのが仕事。
●悪役は倒され、嫌われる役目。だからラルフはこの仕事が好きじゃない。理不尽だと思っている。
●ゲームセンターが閉店すると、ゲームのキャラたちは自由に動き出し、休息に入る。他のゲームへ行くこともできる。
●閉店後、フェリックスはマンションの住人とマンション内で楽しい夜を過ごすが、ラルフはマンション外のごみためで一人さみしく眠る。
●ラルフはフェリックスとうらやましいと思っている。ヒーローになれれば、毎日楽しいだろうなぁ…。


◇テーマの提示
悪役集会で自身の状況を紹介したラルフに他ゲームの悪役たちが助言をする、という形でテーマの提示が行われる。
助言内容が、そのままこの映画のテーマとなる。
この映画が何について語るものなのかが、色々な言い方で示される。

助言内容…
●「俺も『なぜ俺は悪役なんだ? なぜヒーローになれないんだ?』と思ったことがある。でもストレス発散に物を壊してみてわかったんだ。『俺以外に誰が物を壊す? 誰が悪役をやる? 悪役だからって、悪い奴とは限らないだろ?』ということが」
●「役割なんて気にするな。自分を愛さなきゃダメだ」
●「ハートが大事だ」
●「役割は変えられない。早く受け入れたほうが、ゲームも人生も楽になる」
●「今を生きることだ」
●「俺は悪役、ヒーローになれないのは悪いことじゃない。今の自分のままでいいんだ」

このシーンで、他の悪役たちもみんな、同じさみしさを持っていることが推測される。
でもラルフ以外は悪役であることを受け入れている。(または受け入れようとしている)
最後の助言(俺は悪役~)は、みなで輪になって合言葉のように唱えているものなので、悪役たちも自分に言い聞かせようとしているように見える

また、このシーンの途中、「ターボ」という単語が初登場。
「まさかラルフ、お前、ターボする気じゃないだろうな?」
「ターボする気なんかない。友達が欲しいだけだ」
ターボ=とんでもないこと、というのが示される。


◇セットアップ続き
セットアップはまだ続いている。
ゲームキャラの世界は、ゲームセンター閉店後にどうなっているのか。その説明が始まる。

セットアップ内容…
●ゲームセンターの店内ではタコ足コンセントで各ゲーム機がつながっているが、ゲームキャラたちもその配線を通ることで、各ゲームを自由に行き来できる。
●タコ足コンセント内は空港のロビーのような印象。
●各ゲーム内からは物を持ち出してはいけない。持ち込みも禁止っぽい。


☆save the cat
ここで「猫を救う」ラルフ。
「猫を救う」というのは、どんなに悪い奴でも観客が好感を持ったり共感できるようにするのが目的のシーン。
ラルフはタコ足コンセント内で「失業中」のキャラと遭遇し、悪役集会の行われていたゲーム内から盗んできたサクランボを、彼らに分け与える。
大人からは既に共感を得ているだろうから要らないシーンにも思えるが、観客は子供なため「ラルフはいいやつ」であることを印象付ける必要があったと思われる。


◇セットアップ続き
まだ続くセットアップ。

セットアップ内容…
●他ゲームのキャラたちにも、「悪役だー!」と怯えられ逃げられるラルフ。
●自分のゲーム以外で死ぬと復活できない。


◇きっかけ
コンセント内を抜け、自分のゲームに帰るラルフ。
マンションでは住人達とフェリックスが、このゲーム30周年を祝ってパーティー中。
自分もパーティーに参加したいと、会場へ赴くラルフ。
だが歓迎されず、住人達とケンカになってしまう。
ヒーローであるフェリックスは住人たちのように意地悪ではないが、住人たちを守る立場にあるため、やはりラルフを歓迎はできない。

そこに30周年用のケーキが出てくるが、ゲーム内の状況そのままに、フェリックスが住人達とマンション屋上で喜び、ラルフだけが地面で一人ぼっちというマジパンデコレーションがされている。
大いに不満のラルフ。
俺のマジパンも屋上に一緒に載せてやってくれと言うが、住人は猛反対。
「お前はヒーローじゃないんだ!」とラルフを完全否定。

ラルフのゲームでは、ヒーローであるフェリックスが勝利した時、報酬としてメダルがもらえる。
だから住人とラルフの口論はこんな感じになる。

住人「ヒーローはメダルをもらえるが、悪役はメダルをもらえないものだ」
ラルフ「その気になれば俺にだってできる、俺だってメダルをもらえるさ!」
住人「もしお前がメダルを持ってきたら、認めてやろうじゃないか! お前にこのマンション内で一番いい部屋をやろうじゃないか! だがお前には無理だろうな、お前は難でも壊してしまう、壊し屋なんだからな!」
ラルフ「ちがう!」

口論の末、ケーキを叩いて壊してしまうラルフ。
ケーキもパーティーも台無し。
悪役のレッテルが強固になり、決定的に分裂する意見。
ラルフはその場を去る。




つづく


ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人