チャーリーとチョコレート工場 - さかえのよ

(潮)映画「チャーリーとチョコレート工場」のビート-おまけ

チャーリーとチョコレート工場
05 /10 2017
今回、胃腸炎やってて暇だったので、原作も読みました。
映画の再現度としては、ウォンカ絡みのストーリー以外は、かなり原作に忠実かと思います。
原作へのリスペクトを感じます。

ちなみに私が読んだのはこちら。



妹もこの話が好きですが、
多分彼女が子供の頃に読んで興奮したというのは、こちらじゃないかな。



二冊の違いのひとつに、登場人物の名前が違うというのがあります。
妹が読んだ昔ながらのほうは、多分、英語をそのままカタカナにした名前。
私が読んだ新訳のほうは、英語が持つ意味合いを大事にして、訳者が日本人向けにつけなおした名前。

オーガスタス・グループ……オーガスタス・ブクブトリー。
ベルーカ・ソルト……イボダラーケ・ショッパー。
バイオレット・ボーレガード……バイオレット・アゴストロング。
マイク・ティーヴィー……マイク・テレヴィスキー。

こんな感じです。

でもアマゾンなどのレビューを読むと、どうせ読むなら妹が好きな旧訳のほうがオススメらしいですよ。
ずっと前に妹から、「チャーリーがチョコレートの包み紙を開けるときの、カサカサ音がたまらないんだよ」という話を聞いていたのですが、私が読んだほうにはそんな感動はなく。
はじめは、私が大人になってから読んだから面白くなかったのかなと思いました。
でも他の方の感想を見ると、そうじゃないみたいですね。
日本語訳の雰囲気がかなり違うみたいです。
あと、挿絵も旧訳のほうがいいらしく。
とにかく旧訳のほうが、断然面白いらしい。
私も、機会があったら旧訳も読んでみようかなと思いました。

あと、新訳で一か所ウーンと思ったのは、あとがきで旧訳の批判をしてたところ。
自分は登場人物名の和訳に力を入れたということが書かれてるんですが、旧訳はそれをしなかったとして、それでは作品の面白さが伝わらない、そもそも訳者は名前の持つ意味に気づいていたのか、みたいなことが書かれてました。
新訳として力を入れるのはいいけど、旧訳の批判は書かないで欲しかったなー。と思いました。
一応は児童書だろうし…ねぇ。

でも私は、名前を日本人向けに付け直したのは、良かったと思いましたよ。
作品の雰囲気や面白さが味わえるし、映画で出てきた、名前絡みの嫌味とかもわかりましたしね。

どっちにしても、作品自体はいい作品です。
名作です。
子供に読み聞かせすれば、名作かどうかがすぐに分かります。
なんかもう、食いつきが違うんだもの。






(潮)映画「チャーリーとチョコレート工場」のビート-3

チャーリーとチョコレート工場
05 /09 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇ミッドポイント(絶好調)
 @結局、最後まで残ったの子供はチャーリー
 @ウォンカは「おめでとう、実に嬉しいよ! 最初っからこうなるような気がしていたんだよ!」とチャーリーの優勝を歓迎


◇迫りくる悪い奴ら
 @工場の外では、脱落者たちが帰っていく姿
 @それを冷淡に見つめるウォンカ
 @脱落した子供たちはみな、見学に来た時とは見た目が変わってしまっている
 @食欲バカのオーガスタスはチョコまみれ
 @勝利バカのバイオレットは、膨らみはなおったものの紫色のまま
 @物欲バカのベルーカは、くさい生ごみまみれ
 @テレビ見すぎ頭でっかちバカのマイクは、小さい体を無理やり引き延ばしたせいで、ペラペラの薄っぺら
 @でも誰一人、反省しておらず、性格はそのまま



 @チャーリーとジョーじいちゃんを、家まで送り届けるウォンカ
 @自分はもう若くないので、優勝者のチャーリーに工場を丸ごとあげるとウォンカ
 @喜ぶチャーリー
 @ウォンカは初めから、5人の中で一番不愉快じゃない子に工場をあげるつもりだった
 @ウォンカは工場の継承者を探す目的で、招待状をを配ったのだった


◇全部ダメになる(絶不調)
 @ウォンカがうきうきでチャーリーを工場に誘う

ウォンカ「どうだい? すべてを捨てて、僕と工場に住む覚悟はあるかい?」
チャーリー「もちろんあるよ! 家族も一緒に行けるよね!」
ウォンカ「なに言ってんの~、無理だよ! 家族なんかが一緒にいちゃ、工場を運営してはいけないだろ? ショコラティエは誰にも邪魔されず、自由気ままでなきゃ。夢を追う仕事だもん。ほら僕をごらんよ、家族を持たずにきて、大成功した」
チャーリー「じゃあ……あなたと一緒に工場に行ったら、もう二度と家族には会えないの?」
ウォンカ「会えないよ! うれしいことだよね?」(笑顔)
チャーリー「……それなら行かない。なにをもらったって、家族は捨てない。たとえ世界中のチョコをもらっても」
ウォンカ「え……そう……なんだ……すごい不思議……。チ、チョコ以外もあるんだよ?」
チャーリー「せっかくだけど、僕は残るよ」
ウォンカ「(愕然)……うわ……こんなこと……予想してなかった……。でも君がそう言うなら……帰るしかないよね……本当に気が変わったりしない?」
チャーリー「しないよ」

 @予想外にもチャーリーに断られ、しかもその理由が受け入れられず、しんみりと悲しい表情で去っていくウォンカ
 @チャーリーの方も工場を継げるというのは嬉しかっただけに、苦渋の決断をし、悲しそう
 @「きっとなにもかもよくなるわ」とジョージナばあちゃん


◇心の暗闇
 @それ以来、ジョージナばあちゃんの予言通り、チャーリー側は状況が良くなっていく
 @ジョーじいちゃんは動けるようになり、一日中、家の仕事をできるようになった
 @チャーリーの父も新しい仕事が見つかる
 @そのおかげで一家は食べ物に困らなくなり、今までになく幸運な日々を送るようになる



 @だがウォンカ側は最悪の状況になった
 @今までのように天才的なお菓子作りができなくなってしまったウォンカ
 @お菓子作りに情熱が持てなくなって、お菓子作りのことが何も決められない
 @きっと気分が最悪なため、最悪のお菓子しか作れないんだと気づくウォンカ


◇第3幕への侵入・選択
 @チャーリーのもとにやってくるウォンカ

ウォンカ「落ち込んだ時、癒してくれるものって何?」
チャーリー「家族」
ウォンカ「ぐえぇー」
チャーリー「なぜ僕の家族を嫌うの?」
ウォンカ「君の家族だけじゃない。すべてだ。あれをやれ、これをやるなと、うるさいもん。それじゃクリエイティブな発想はできない」
チャーリー「子供を守ろうとして言ってるんだよ、愛してるから。信じないなら、聞いてみなよ」
ウォンカ「聞くって誰に? 父にか? ハハッ! やなこった! ……一人じゃ絶対ヤダ……」
チャーリー「一緒に行こうか?」
ウォンカ「ヘーイ、なんていいアイデアだ! 行こう!」

※)この映画では、チャーリーのほうが精神的に大人で、ウォンカに変化のきっかけを与える役割になっている。これは相棒愛ジャンルではよくあるパターンだそう。たいがい変化するのは主人公のほうで、相棒のほうはそのきっかけを与えるだけ。もし相棒のほうが変化するとしても、それはほんのわずかにとどまるそう。


◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @街からずっと遠い、雪原までやってくるチャーリーとウォンカ
 @そこには昔、忽然と消えた、ウォンカの家が建っている
 @「ウォンカ歯科」の看板に怖気づくウォンカだが、チャーリーがチャイムを押す

ウォンカ父「予約してますか?」
チャーリー「いいえ。でも彼が辛そうで……」

 @診察を受けるウォンカ
 @息子とは気づかないまま、どれくらい虫歯があるか、口の中を念入りにチェックするウォンカ父
 @その間、診察室の中を見て回るチャーリー
 @壁には新聞の切り抜きがたくさん飾られている。ウォンカ工場のニュースばかり
 @やはりウォンカの父も親として息子を愛している、陰ながらこうして息子を応援していたのだ



 @歯を見るうち、その形で実の息子だと気づくウォンカ父

ウォンカ父「ウィリーか……」
ウォンカ「パパ」(緊張)
ウォンカ「これほどの年月、デンタルフロスしてないとは……」
ウォンカ「一度もね」

 @おずおずと抱き合う親子
 @それを見つめるチャーリー

※)デンタルフロスの会話、理解しづらい気もするんですが、意味的にはウォンカには一本も虫歯がないということです。フロスしなくていいくらい、きれいってことかな? 日本人の感覚(それとも私の感覚?)では、フロスしてるからこそ虫歯がない、というイメージなのですが。アメリカでは違うのかしら。虫歯になったらフロスをするの?



 @その日、もう一度ウォンカから工場を継ぐ誘いを受けたチャーリーは、ある条件のもとに受け入れたそうな



 @バケツ家の掘っ立て小屋に、仕事から帰ってきたチャーリーとウォンカ
 @家の中は相変わらずのボロ具合だが、祖父母たちもみな寝たきりではなくなっており、食卓に着いている
 @チャーリーの祖父母や両親のことを、好きになっているウォンカ。ハグまでできる
 @ウォンカを交えて豪華な夕食が始まる
 @チャーリーとウォンカはすっかり仕事の相棒になっている


◇FINイメージ
 @こうしてチャーリーはチョコレート工場を勝ち取りましたが、ウォンカはもっといいもの、「家族」を手に入れたのでした
 @このあと彼らがどうなったかって? もちろん、とびっきり甘い人生を、送りましたとさ。めでたしめでたし
 @彼らが楽しく食事をするバケツ家の掘っ立て小屋は、今やウォンカ工場の中、チョコレートの滝がある庭園のようなあの部屋にそのまま移し替えられているのだった(これが工場継承の条件だったのだ)



おしまい





(潮)映画「チャーリーとチョコレート工場」のビート-2

チャーリーとチョコレート工場
05 /08 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇お楽しみ開始
 @いよいよ工場見学当日
 @現れたウォンカは空気が読めないっていうか、人嫌いっていうか、自己中っていうか、とにかく何かが欠落した変人だなコイツって感じがプンプンする
 @カンペを読まなければマトモな挨拶もできないウォンカ


◇Bストーリー開始(チャーリーとウォンカの友情ストーリー)
 @さっさと工場見学を始めようとするウォンカに、賞品獲得のため自己アピールするバイオレットやベルーカ
 @だが誰にも興味がないウォンカ
 @興味がないどころか子供嫌いの様子で、意地悪なこともズケズケ言うほど
 @一番いい子であるチャーリーにさえ、「君は単なるラッキーだけでここに来れた子だよね」と言う
 @さらにウォンカは、子供よりも保護者が苦手なようで、「両親」という言葉を言おうとしても口から出ないありさま
 @なんとか「お父さんとお母さん」と口にするが、なんだかキワドイ思い出がフラッシュバックした様子になり、「パパ……」と心がトリップ状態になるウォンカ
 @それを見て「コイツ、絶対やばい」という表情になる参加者たち
 @サッと気を取り直したウォンカ、工場見学を再開


◇お楽しみ続き
 @一行が初めに通された部屋は、まるで庭園のような部屋
 @部屋の奥では溶けたチョコレートが滝になって落ち、それが川となって部屋中を流れている
 @この部屋の中にあるものはすべてお菓子でできていて、草も木も、すべて食べられる
 @「好きに食べていい。楽しんで」とウォンカ、自由行動になる参加者たち


◇Bストーリー続き
 @参加者の一人、ベルーカの父を意味ありげに見つめる不気味なウォンカ


◇お楽しみ続き
 @「はしゃいだりしないように」というウォンカの忠告通り、節度を持って楽しむチャーリー
 @だが、ほかの参加者は暴走し始める
 @特に食いしん坊のオーガスタスが、自分でも止められない勢いで食べまくる



 @そこに、小人のウンパルンパ族が大群で登場
 @ウォンカとウンパルンパ族との出会い話が挟まれる
 @ウォンカの工場で働いていたのは、人間ではなくウンパルンパ族だったと判明



 @その話を聞かずに食べまくっていたオーガスタスは、チョコレートの川から直接チョコレートを飲みはじめる
 @やめるよう忠告するウォンカだが、聞く耳もたないオーガスタスはそのまま川に落ちてしまう
 @そしてチョコを吸い上げる巨大ストローのような機械に吸い込まれ、部屋から連れ出されてしまう
 @歌の好きなウンパルンパ族が、オーガスタスの愚かさをたしなめるような歌を歌う
 @オーガスタスの母親はウンパルンパ族に連れられ、オーガスタスの元へ向かう
 @これにてオーガスタスは脱落


◇Bストーリー続き
 @次の部屋へ行くまでの道中、チャーリーの質問がきっかけで子供時代のことを思い出してしまうウォンカ
 @それは、ずっと思い出さないようにしていた過去の記憶



 @ウォンカは街で一番有名な歯科医の息子だった
 @ウォンカ少年は歯列矯正をしている
 @毎年ハロウィーンでお菓子をもらってくるウォンカ少年だが、父は毎年、虫歯になるからという理由でひとつ残らず暖炉に放り込んでしまう


◇お楽しみ続き
 @工場見学は続く
 @一行が次に案内されたのは、発明室
 @発明室では新しいお菓子が作られているが、どれもまだ欠陥品
 @ウォンカはまだ開発途中のチューインガムをみんなに紹介する
 @それはチューインガムなのに、ディナーのフルコースが楽しめるというもの
 @まだ欠陥品だからやめろとウォンカが忠告するが、バイオレットは聞かず、そのガムを噛み始めてしまう
 @ガムの味がデザートのブルーベリーパイになったところで、バイオレットの体は紫色になり膨らんでいく
 @「だから欠陥品だと言ったじゃないか」とウォンカ



 @オーガスタスの時と同様、ウンパルンパ族の歌が始まり、バイオレットの愚かさを歌い上げる
 @バイオレットは母親に転がされ、ウンパルンパ族の案内で体をもとに戻すため部屋から出ていく
 @これにてバイオレットも工場見学から脱落


◇Bストーリー続き
 @次の部屋へ行くまでの道中、またもやチャーリーの質問がきっかけで子供時代のことを思い出してしまうウォンカ
 @それは、初めてチョコレートを食べた時の記憶



 @暖炉を掃除していたウォンカ少年は、ハロウィーンの夜に捨てられたお菓子がひとつだけ焼け残っているのを発見
 @それはチョコレートだった
 @父の目を盗んで食べてみたところ、チョコレートの虜になってしまう
 @それからというもの、父に隠れ、チョコレートを買いまくって食べる日々
 @いろいろ食べては、その味についてメモを書き溜めていくウォンカ少年
 @いつしか、お菓子屋さんの前でウットリとその仕事ぶりを眺めるようになる


◇お楽しみ続き
 @一行が次に案内されたのは、ナッツ選別室
 @部屋の中では、大量のリスたちがクルミの殻をむいている
 @リスだけがクルミを無傷で取り出せるので働かせているのだ、とウォンカ
 @リスなら殻を叩くだけで、中身がダメになっているかどうかも解る
 @ダメになっているクルミは、殻をむかずにダストシュートに放り込むリスたち



 @ベルーカお嬢様が「このリスが欲しい! パパ買って!」と言い出す
 @娘を甘やかしている父は、頼まれればその望みをなんでも叶えてしまう
 @娘に言われるがまま、ベルーカの父はウォンカからリスを一匹買い取ろうとするが、売り物じゃないと断るウォンカ
 @「リスに近づくと危険だ」というウォンカの忠告を聞かず、買い取れないなら、と自力でリスを捕まえにいくベルーカ
 @だがベルーカはリスたちに取り囲まれ、その中の一匹に頭を叩かれる
 @中身がダメだと判断されたベルーカは、リスたちに担ぎ上げられ、ダストシュートに放り込まれてしまう



 @またもウンパルンパ族が出てきて、ベルーカとその父の愚かさを歌い上げる
 @娘を心配してダストシュートを覗き込んだベルーカの父も、リスに突き落とされゴミ溜めへ落ちていくことに
 @これにてベルーカも脱落


◇Bストーリー続き
 @次の部屋へ行くまでの道中、お菓子が作られる工程を流し見していく一行
 @羊の毛から綿菓子を作っているなど、その工程はまったく現実的ではない

マイク「なんで、この工場にあるものはぜんぶ無意味なんだ?」
チャーリー「チョコに意味なんかいらないよ。だからこそチョコなんだ」
マイク「くだらねぇ。チョコなんか時間の無駄だ」

 @チャーリーの言い分を微笑みながら聞いていたウォンカだが、マイクの言葉がきっかけでまたもや過去のことを思い出してしまう



 @ウォンカ少年はチョコ職人になりたいと言うが、父親に「時間の無駄だ」と猛反対される
 @家出するウォンカ少年、「勝手にしろ、だが帰ってきたとき、ワシはもういないぞ」と父
 @家出と言ってもまだ子供、結局は夜になり家に戻るウォンカ少年
 @だが信じられないことに、父は家ごと、どこかへ消えてしまっていた
 @どうやらそれ以来、父親とは会っていない様子(ちなみにウォンカの母親は映画に一度も出てこない)


◇お楽しみ続き
 @次に見学する部屋はマイクが決めたため、テレビ室に案内される一行
 @この部屋では、実物のチョコレートをテレビ画面の中に送り込むという実験を行っている
 @テレビ画面の中に手を突っ込めば本物のチョコレートが手に入る、という仕組みの実験
 @そんなことは無理だと、科学的、論理的に反論し始める頭脳派のマイク
 @だがウォンカの主張は本当で、テレビ画面の中にチョコレートが送り込まれるのを目の当たりにする一行

マイク「チョコが送れるなら人間も送れるだろう?」
ウォンカ「人間なんか送りたくないよ、おいしくないもん」
マイク「自分が何を発明したか分かってないの? テレポーターだよ? 世界史上初の発明だ! それなのにチョコのことしか頭にないなんて! あんたは天才だっていうけど、バカだ! でも俺は違う!」

 @マイクは転送機の中に自ら飛び込み、自分をテレビ画面に送ってしまう



 @またもウンパルンパ族の歌で、マイクの愚かさが歌い上げられる
 @テレポートの影響で身長15センチほどになってしまうマイク
 @マイクは体を元に戻すため、父とともに、ウンパルンパ族に部屋から連れ出されていく
 @これにてマイクも脱落


つづく




(潮)映画「チャーリーとチョコレート工場」のビート-1

チャーリーとチョコレート工場
05 /07 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****




題: チャーリーとチョコレート工場(原題: Charlie and the Chocolate Factory )
ジャンル: 相棒愛
主人公: ウィリー・ウォンカとチャーリー
主人公が倒すべき敵: ウィリー・ウォンカの持つ父親像


この映画は、ジャンル判別に迷いました。
というのも、チャーリーとウォンカ、どちらが主人公なのか迷ったからです。
原作の児童書では、主人公はチャーリー。
でも映画化するにあたって、ウォンカのストーリーが追加されている。
恐らく、このウォンカストーリーをやりたかったから映画化したんだろうと思うので、映画自体はウォンカのほうが主人公といえる内容になっています。

save the cat では、主人公の条件としてこのようなものがあります。

1、設定された状況の中で一番葛藤する
2、感情が変化するのに一番時間がかかる
3、楽しんでもらえる客層の幅が一番広い

まぁ、3は置いておくとして。
チャーリーには、1も2も当てはまりません。
1にも2にも当てはまるのはウォンカのほうです。

もしチャーリーが主人公なら、ジャンルは「主人公が変化しないタイプの、おバカさんの勝利かも?」といった感じです。
逆にウォンカが主人公なら、ジャンルは「条件に全部あうし、間違いなく人生の岐路だろう」といったところ。
でもなんか、どっちもしっくりこない。
映画を観ていると、どう見ても二人ともが主人公のような扱いなんです。
色々考えてみたところ、消去法で「相棒愛」かなーとなりました。

相棒愛の条件が、とりあえずは一番合ってるような気がします。

1、何かが欠けている、「不完全な主人公」
  …チャーリーは家族大好きド貧乏、ウォンカは金はあっても家族恐怖症

2、その主人公が人生を完全なものにするために必要な「片割れ」
  …互いが一緒になれば、どちらの問題も解決できる

3、二人を引き離している「複雑な事情」
  …「家族への思い」がまったく違うので、お互いを遠ざける要因になっている

実はティム・バートン監督の映画で、ビート仕分けをやめた作品があります。
仕分け作業するにあたって、やはり迷いが生じたからです。
この人の作る映画って、もしかするとガチガチのハリウッド方式じゃないのかもしれません。
おとぎ話みたいの多いですし。
個人的には好きなんですけど。


***


◆第1幕

◇OPイメージ
 @町はずれの掘っ立て小屋に住んでいる、ド貧乏なチャーリー・バケツ一家


◇セットアップ
 @チャーリーはどこにでもいるごく普通の男の子
 @突出した特技などもなく、家庭はド貧乏
 @だがチャーリーは、世界で一番幸運な子供である
 @チャーリーの家族は、チャーリー、両親、父方の祖父母、母方の祖父母、の計7人
 @その全員が毎日キャベツのスープしか食べられない貧乏っぷり
 @チャーリーの父は歯磨き粉工場で働いているが、給料はよくない



 @祖父の一人、ジョーじいちゃんは昔、ウォンカのお菓子工場で働いていた
 @ジョーじいちゃんの話によると、ウォンカはお菓子作りの天才
 @チョコだけで宮殿を作ったり、溶けないアイスや、味のなくならないガムを発明するなど、ほかのお菓子会社とは一線を画す天才ぶり
 @だがそのうち工場の従業員にスパイが紛れ込むようになり、ウォンカはお菓子作りのレシピを盗まれるようになる
 @あまりにレシピを盗まれたので、ウォンカはある日突然、従業員全員を追い出し工場を閉鎖、製造も停止してしまった



 @もう永久に閉鎖されたかと思われたが、またもある日突然、工場は再稼働する
 @だが、誰かが工場を出入りしている様子はない
 @ウォンカも工場から出てくることはない
 @一体だれが工場でお菓子を製造しているのか、それは誰にも分からない状態となる
 @今のウォンカ工場は、謎の工場なのだ


◇テーマの提示
ジョーじいちゃん「わしゃなんだって差し出すよ、もしもう一度だけあの中に入って、あの不思議な工場を見て回ることができるなら」
ジョージじいちゃん「そりゃあダメだ、不可能じゃ。誰にもな。謎の工場はいつまでも謎のままなんじゃよ」
ジョージナおばあちゃん「この世に不可能なことなんかないのよ、チャーリー」


◇きっかけ
 @突然、ウォンカの工場から、「5人の子供たちを工場に招待します」というニュースが発信される
 @しかもそのうちの一人は豪華賞品がもらえるという
 @工場への招待状はきっかり5枚のみ、ウォンカ工場から発売される板チョコの中に包装されているとのこと
 @この大ニュースを機に、世界中でウォンカの板チョコが完売
 @世界にたった5枚の招待状をめぐり、大騒ぎする人々


◇きっかけに対する賛成と反対
 @招待状を欲しがってワクワクするジョーじいちゃん、同意するチャーリー
 @チャーリーが板チョコをもらえるのは年に一度、誕生日だけ。誕生日は来週

ジョージじいちゃん「チャーリーは1年にたった1枚しか板チョコをもらえないんだぞ、当たるわけがない。当たるのは毎日チョコを食ってるようなやつじゃ」
ジョセフィーヌばあちゃん「チャンスは平等にあるわ」

※)この先、5枚目の招待状が見つかるまで、チャーリーたちは期待(賛成)とがっかり(反対)を何度か繰り返す



 @そうこうするうち、次々と世界のどこかで発見されていく招待状
 @招待状を手にした子供たちが紹介されるたび、「嫌な子だねぇ、いけすかないねぇ」と顔をしかめるチャーリーの祖父母たち
 @招待状を見つけた子供たちは…

1枚目、オーガスタス
 食欲旺盛、毎日チョコばっかり食べている肥満児。
 毎日大量にチョコを食べるので、招待状を手にすることができた。

2枚目、ベルーカ
 親が社長でお金持ち、なんでも欲しがるお嬢様。
 招待状を欲しがる娘のために、父がチョコを買い占め、従業員を使って包み紙をむかせ、招待状をゲットした。



 @ここでチャーリーも誕生日の板チョコをプレゼントしてもらえる
 @あんな嫌な子たちに当たるなら、いい子のチャーリーにだってきっと……そんな思いもあってだろう、家族全員が期待したものの招待状は入っていなかった。ハズレ
 @残念がる家族だが、チャーリーは悔しい顔は見せない
 @心優しいチャーリーは家族が止めるのも聞かず、たった1枚しかない板チョコを家族全員に分け与える
 @ありがたく味わう腹ペコの家族たち



3枚目、バイオレット
 とても野心家の金髪少女。
 色んな選手権に挑戦し、とにかく優勝しまくっている。
 勝利にこだわるタイプで、今はガム噛み記録に挑戦中だが、それを中断し、招待状のために板チョコに切り替えた。
 5人のうち1人だけがもらえるという賞品は必ず自分が手に入れてみせる、と公言している。

4枚目、マイク
 テレビゲーム狂いの荒々しい少年。
 アタリの入ったチョコがどこで売られているかは計算で簡単に割り出せる、バカでも分かる、と偉そう。
 たった1枚板チョコを買っただけで、招待状を手に入れた。
 チョコは嫌い。



 @とうとう、招待状は残り1枚に
 @世間ではチョコレートが飛ぶように売れたため、虫歯になる人が続出
 @そのためチャーリーの父が務める歯磨き粉工場も売り上げが上がり、歯磨き粉生産が機械化されてしまう
 @おかげでチャーリーの父は失業



 @ジョーじいちゃんは、なけなしのヘソクリをチャーリーに託し、板チョコを1枚買ってくるように言う
 @買ってきた板チョコをこっそりと二人で開けるが、やはり招待状は入っていなかった
 @がっかり感のすごいジョーじいちゃん


◇第2幕への侵入・選択
 @とうとう5枚目の招待状が見つかったという噂を聞くチャーリー
 @とぼとぼ歩いていると、道端に紙幣が落ちているのを発見
 @その金を持ってすぐ近くの店に入り、ウォンカの板チョコを買うチャーリー
 @店にあった新聞には、5枚目の招待状が見つかったというのはデマ、と書かれている
 @チャーリーがその場で板チョコを開けると、中から招待状が
 @店にいた客たちが「招待状を売ってくれ!」と群がるが、良識ある店主がそれを止め、チャーリーは招待状を持って急いで帰宅



 @招待状には、工場見学の日付、集合時間などが書いてある。工場見学はなんと明日
 @一人だけ連れてきていいという付添人には、ジョーじいちゃんが立候補 
 @また工場の中に入れると大喜びするジョーじいちゃんだったが、当のチャーリーは「工場見学には行かない。その招待状は買いたがってた人に売るよ。うちに必要なのはチョコよりもお金だもん」と言う
 @家族を思う気持ちからくるチャーリーの正論に、魂抜かれたくらい大人しくなっちゃうジョーじいちゃん
 @だが、そんなチャーリーの正論をたしなめたのは、いつも反対意見ばかり言うジョージじいちゃん

ジョージじいちゃん「金は世の中に山ほどある。だがその招待状は、この広い世界にたった5枚しかない。二度と手に入らんものなのだ。そこらにいくらでもある金のために、それを諦めるのはバカだ。お前はそのバカなのか?」
チャーリー「……違います」
ジョージじいちゃん「だったらチョコレート工場に行ってこい!」
チャーリー(嬉しそうに笑う。本当は行きたかったんだね、チャーリー)






つづく




ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人