2013年11月 - さかえのよ

(潮)模索中

「葛飾、最後のピース」日記
11 /19 2013
妹が長期本格的に多忙に入ったので、おいらが一人で小説を進めることになった。
おいらはおいらの思うままに書いてもいいんだが、妹はほんとにそれでいいんだろうか。
怒んないだろうか(笑)
怒る暇もないと思うので、適当に自己満足全開で進めてしまおうかと思っている次第。
妹は多忙に入る最後の最後までプロットの不全を直そうとしてくれていたが、願いかなわず。
中途半端になってしまったことを悪く思っていたようだが、まぁ気にすんなと言いたい。
どうせおいらが始めたことなんだぜ。
この時期にスキルアップしてやんよ。(と威勢だけはいいの)

****

自分でもじわじわと気づいたし、妹にもばれたことなんだが。
どうやら私、好みのスタイルがある。

「主人公が本当の主人公じゃない」

っていう設定が、好きみたいだ。
話は主人公目線で進むんだけど、主人公にとって未知で不思議な存在の人物がいて、その人がどうやら本当の主人公だったっていうやつ。書きたいのは主人公なんじゃなく、そっちの人物なんじゃないかと、最近気づいた。

私が好きな映画、こないだも見てまたまた号泣した「ビッグフィッシュ」、この映画もそういう人物配置の映画だと思う。目線としての主人公は息子。でも本当の主人公は、息子から見て超不思議存在の父。その父を描くための作品だったと思う。

あれもそうだ、「プラダを着た悪魔」
この映画も主人公目線で話は進むけど、本当の主役はメリル演じる社長だったように思う。

あれもだ、「敬愛なるベートーベン」
これも目線的主人公は楽譜書きの女性だったけど、本当の主役はベートーベンだ。

漫画でいうと、「ここはグリーンウッド」も好きだった。
あれも主人公は平凡なタイプだったな。

どれも大好物だなぁ…ほんと。
目線的主人公にとって未知で不思議な存在、それが裏主人公。
裏主人公がとっても個性的でキャラが濃い。超わがままだったりする。
だから目線的主人公は迷惑をこうむり、キーってなるくらいめっちゃ翻弄される。
「あんなやつ大嫌い!」なんだけど、でもだんだん裏主人公について知っていくことで、変わるんだよね。
思ってたほどひどい人じゃなかったって。
そんで最後には仲良くなるんだよ。
仲良くっていうほどフレンドリーになるんじゃないけど、とにかく裏主人公を許して、受け入れることができるの。
あの解放感とか、主人公の目線が一回り大きくなった感。
大嫌いだった相手を認めることができた感。
あれがたまんなく好きなんだ。

あくの強い裏主人公を、目線的主人公がどれだけ受け入れられるか。
どれだけ好きになれるか。
そういう話が大好きなんだよ、ほんと。
それが書きたいんだよ、おいらも。
それだけなんだよ。
それだけで何杯もおかわりできるんだよ。

そんなおいらだから、目線的主人公のキャラ設定はめちゃめちゃおろそかになる。
なんたって裏主人公が個性的なんだから、目線的主人公は対比として平凡になってしまう。
でも平凡なだけじゃダメなんだよ、つまんないんだよ、ってことを妹はいつも気にしてくれている。
目線的主人公に感情移入できるものがないと、ってことなんだよね。多分。
そこが上手く作れないのが、おいらのヘタクソなとこなんだよね。

あぁもしかすると無意識レベルでは、妹は自己評価が「個性的」なのかもしれないな。
私は自己評価「平凡」なのかもしれない。
だから私は平凡な主人公に感情移入がはやいのかもしれない。

はたして妹は、ビッグフィッシュの主人公をどう思うんだろう。
最高に没個性的な息子なんだけど、「父のことを知りたい」という軸だけははっきりしてる。
この軸があるから話が進む。
でもこの息子、私は好きなんだ。なんの取り柄もないような感じで、彼についての描写は死ぬほど少ない。何の仕事してんのかもビミョーだし、ストーリー展開のためだけに行動させられてる感じもにじみ出ている。
しかし最後の最後には、彼にすごく感情移入できるんだ。
不思議だよな…。
ほんと不思議なんだ。
何が起きてんのか解んない。
目線的主人公である息子についての描写は死ぬほど少ないけど、その少ない中で大事なことだけ押さえてんだろうな、きっと。

あなたは昔からホラ吹きだったから、本当のあなたのことを僕は知らない。
あなたの息子なのに、あなたのことを知らない。
それがどれだけ悲しいことか解らないでしょ?
僕にとってあなたは得体が知れない存在。
ずっとあなたは留守がちだった。
それは外に浮気相手がいたからだと、僕は思ってる。
仕事だったなんて嘘なんでしょう?
あなたは僕と母を本当に愛してるんですか?
僕はあなたに愛されてるんですか?
死ぬ前に、ただそれだけが、知りたい。
どうしてこんな時にまで、嘘をつくの。

主人公が抱いてる思いは、厳選されてピンポイントにこれだけなんだ。
ほんと泣けるんだよ。
主人公の思いが切実すぎて。
しかも彼だけが解ってないんだよ、嘘つきな父の魅力を。
ほかのみんなは、大好きなんだよ、彼の父を。
なんなんだよ、この疎外感。

でも最後に解るんだよ。
父がホラ吹きだった理由。
嘘を求める理由。
だから父のために、ホラ拭いてあげるんだよね。
あのシーン最高に泣ける。
何度見ても、あそこで号泣。
他のシーンじゃ一個も泣かないんだ。
でも息子がホラ拭いた瞬間に、ダバー!

もう、すんごい成長ぶりなんだわ、これが。
成長っていうか、解脱?
今までのこだわりが、とらわれが、どうでもよくなっちゃうの。
捨てることができるの。
いいよね、名作だ。ビッグフィッシュ。

ちなみに原作小説のビッグフィッシュも、こないだ初めて読んでみた。
でも最後まで読めなかった。
映画とはだいぶ違う。
エピソードの使い方も違うし、なにより主人公の切実さが違う。
父の持っていた恐れも違うっぽかった。
私は映画のほうが好き。
よくこの小説を切り貼りしてこんな映画にしたなって感じ。
ストーリーだいぶ変えたと思われるよ。
最後まで読んでないから知らないけど。

うーん、熱い思いを語ったはいいが。
そんなお話を作れるのかな?
はたして私は。
そんな風にうまいことまとめられるのかな?

好きだなぁって思うことを掘り下げたら、自然とそうなっていけばいいのに。
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ぐろわ姉妹

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斑丸(妹):調整する人

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