2017年01月 - さかえのよ

(潮)映画「ダイ・ハード3」のビート-1

ダイ・ハード3
01 /31 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****




題: ダイ・ハード3 (原題: Die Hard With a Vengeance )
ジャンル: 難題に直面した凡人(法執行困難)
主人公: ジョン・マクレーン
主人公が倒すべき敵: サイモン


◆第1幕

◇セットアップ
 @舞台はNY
 @繁華街のデパートで無差別爆発事件が起こる
 @それを受け、慌ただしくなる警察署内


◇OPイメージ
 @爆発物を仕掛けた犯人、サイモンから警察署に電話がかかってくる
 @ジョン・マクレーン(停職中)を呼び出せとサイモンが指示する

※)OPイメージに関しては、セットアップと進行が重なり合ってるので判断に戸惑いましたが、

●サイモンが隠れた場所から主導権を握っている
●ジョン・マクレーンに電話がかかってくる

この二つが、OPイメージかなと判断してみました。
どうしてかはFINイメージと比較を。


◇テーマの提示その1
 @この事件は、サイモンがマクレーンに仕掛けるゲームである
 @サイモンが命令を出し、マクレーンが従う
 @従えない時は、罰としてまたどこかで爆弾が爆発する


◇セットアップ続き
 @署長に呼び出されたマクレーン
 @飲んだくれの生活を送っていたようで、マクレーンはヨレヨレ状態
 @頭が痛いからと、アスピリンを飲むマクレーン(伏線)
 @マクレーンを現場まで連れていく車内で、ほかの事件についても報告を受ける署長
 @ダンプカーが14台盗まれる事件があった(伏線)
 @警察のほとんどはロッタリーくじを、自分の警察バッジの番号で買うという雑談(伏線)
 @マクレーンは現在、奥さんや子供と別居中で、ずっと連絡をとっていない
 @指示された黒人街につき、裸同然で一人、車外に放り出されるマクレーン


◇テーマの提示その2
 @黒人街のとある店で働く黒人、ゼウス
 @店に来た甥っ子(小学生)が、不良にいいように使われていて、ちゃんと学校に行けとゼウスが説教
 @ゼウスが甥っ子たちにする説教内容がテーマの提示

ゼウス「悪い奴らは誰だ?」
甥っ子「ヤクを売ってるやつら。ハジキ持ってるやつら」
ゼウス「いい奴は?」
甥っ子「僕らだ」
ゼウス「助けてくれるのは?」
甥っ子「誰も」
ゼウス「じゃあどうすりゃいい?」
甥っ子「自分たちで助け合う」
ゼウス「助けを求めたくない相手は?」
甥っ子「白人だ」

つまりこの映画のテーマは、サイモンの無茶ぶりに従うことと、そのためには黒人と白人が協力しあわなければならないこと。


◇きっかけ 
 @白人マクレーンと黒人ゼウスが出会う
 @黒人街のまっただなかで、「I HATE NIGGER」と書かれた看板を抱えて立っているマクレーン
 @ゼウスが「ここでそんなことをしていたら殺されるぞ、気は確かか?」と近寄る
 @案の定、すぐ近くにいた若者の黒人集団に気づかれ、暴行を受けるマクレーン
 @成り行きで止めに入ったゼウス
 @ゼウスとマクレーンは、その場から逃亡
 @巻き込まれたことにご立腹のゼウス

ゼウス「私の名はゼウスだ! 私をなめると稲妻を頭上にふらせるぞ!」(伏線)


◇悩みのとき
マクレーンにとっての悩み=犯人像についてあれこれ考える
 @警察署に戻ると、心理学者が犯人像を推測している
 @傷の手当をうけつつ、またアスピリンを飲むマクレーン
 @犯人はマクレーンに恨みがあり、さんざん痛めつけたあと、殺すつもりだろう
 @サイコで爆弾に詳しいやつのはず
 @新たに見つかった爆弾が署に届く
 @ここで爆弾の仕組みがわかる



 @そこへまたサイモンから電話がくる
 @予定外に登場してきたゼウスも、今後、このゲームに参加するように
 @サイモンに好きなだけ金をやろうと交渉する署長だが、サイモンは金などいらんと拒否(伏線)
 @サイモンが次の指示をして電話を切る



ゼウスにとっての悩み=白人同士の問題に巻き込まれる筋合いはない
 @ゼウスは協力したくないと拒否して、その場を立ち去ろうとする
 @ゼウスは確かにマクレーンを助けたが、それは白人を助けたのではなく、黒人街で事件が起きるのをふせいだだけだと主張


◇第1ターニングポイント
 @サイモンの指示に従わなければ大変なことになる、ゼウスを連れ戻せと署長に言われるマクレーン(協力するしかないという決意)
 @さっき新たに見つかった爆弾は、黒人街で見つかったんだと嘘をつき、ゼウスを再度巻き込むマクレーン

マクレーン「犯人は肌の色なんか気にしてないんだよ、あんたと違ってな」
ゼウス「……」(協力するしかないという決意)




つづく




(潮)ビートが見つけられない映画もある

雑感
01 /28 2017
とりあえず二本、映画のビート仕分けをしてみたわけだけど。
どうしても長くなりますなぁ。
できれば1記事に収めたいんだけど。
無理かなぁ。
ビート仕分け記事書くのにこんなに時間使ってていいのか?
っていう焦りが少しあるです。
もっと次々映画見たい。
でも次々見れない事情もある。
…まぁいいか、記事書く時間は、自分の中に落とし込む時間と考えよう。

***

何本か映画見てみて、なかには、ビートが変な映画もありました。
あのビートがないとか、順序良く進んでたのにまたこのビートに戻ってるとか。
そういうのは記事にはしないつもりです。
ビートが変って言っても、別に save the cat がすべてじゃないんだから、間違ってるとか言いたいわけじゃないです。
でも、違いはやっぱりありました。
不思議なことに、ビート通りに進んでいた映画のほうが、鑑賞後にスッキリ感があるのです。
ビート通りじゃなかった映画のほうは、なんだかなぁって思うことが多くて。
好きな人は好きだろうね、っていう感じです。
話として理解はできるけど、私は楽しくはなかったかなぁっていう。
感動するはずのストーリーでさえ、私にとってはそういう印象になりました。

けど、前回のミニミニ大作戦とか、次回書くつもりのダイハードとか、感動して泣くってほどの映画でもないのに、鑑賞後はスッキリスッキリ。
あー、映画見たなー、っていう満足感がありまして。
見ている間も飽きずにいられました。

まぁでもこれは、好き好きなんだろうな、ホントに。
あくまでもハリウッド式だし。
お国違えばビートも違うでしょうし。
私がハリウッド方式が好きなだけってことでしょう。

とかなんとか言いながら、私の書いた小説にはこのビートはまだないわけで。
「好きな人は好きだろうね」の領域なわけです。
わら。







(潮)映画「ミニミニ大作戦」のビート-3

ミニミニ大作戦
01 /27 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ
 @スティーブが金塊を持ってトンズラしようとしていることが判明
 @そこに「やせのピート」から電話
 @仲介人のいとこマシュコフが、仲介人を殺したのはチャーリーだと思っていることが判明。

マシュコフがそう思った経緯は以下
 いとこ殺される
 やせのピートが金塊のことを嗅ぎまわっていたことが解る
 マシュコフ、やせのピートを訪問
 やせのピートが言う
 「チャーリーが金塊のことを知りたがっていて、俺は頼まれただけだ」
 では、チャーリーがいとこを殺したということか

 ↓

 @スティーブのトンズラにそなえ、金塊を奪うための下準備が改めて始まる

 ↓

 @マシュコフ、誰かの行き先を突き止める。ニューオリンズ
 (※この行き先、チャーリーのなのか、スティーブのなのか、私はいまだにどっちか分からない。見落としてるんだと思う。駅の看板とか見れば分かるかも。でも多分、チャーリーだと思われる) 

 ↓

 @スティーブがトンズラ開始
 @チャーリーたち、金塊奪還の計画を実行開始
 @金塊は金庫に入ったまま、トラックに乗せられる
 @スティーブが小賢しくもおとりのトラックを用意するが、チャーリーの頭ですぐに本物が判明
 @チャーリーたちは信号機のシステムに侵入し、街は大混乱
 @信号を操ることで、トラックを思い通りのルートに進ませる
 @見事、金塊を載せたトラックを乗っ取ることに成功

 ↓

 @さっそく金庫を開けようとするが、問題発生
 @今まで金塊が入っていた金庫とは違う金庫に変更されている
 @今までの金庫より開けるのが大変
 @ステラ、練習不足だが金庫破りに挑戦しなければならない

 ↓

 @金庫破りの途中、ステラの得意だった道具がいっさい使えなくなる
 @手先の感覚だけで開けなくてはならない
 @予定よりも時間がかかる
 @あせる一味、迫る追手、なくなる時間

 ↓

 @極度の緊張の中、ステラが諦めかける

ステラ「私はやっぱり道具がなくてはダメ!」
チャーリー「大丈夫だ、できる」

 @チャーリーはステラをなだめるように手を取り、愛情感じる仕草でステラの手を金庫へと再度導く
 @もう一回頑張るステラ

 ↓

 @父と同じように、手の感覚だけで金庫を破ることに成功するステラ
 @金庫には金塊がたくさん残っている
 @自分たちの車に金塊を移し、逃げるチャーリーたち
 @天を見上げ、ジョンに成功を報告するチャーリー
 @だがスティーブは、手下とともにまだ追ってくる

 ↓

 @なんとかスティーブの追跡を振り切り、金塊を列車に積み終えるチャーリーたち
 @だがスティーブはまだ追ってきていて、金塊とともに自分も列車に乗り込もうとする
 @スティーブは勝利を確信するが、そんなスティーブの行動も想像済みのチャーリー
 @チャーリー一味に囲まれ、絶体絶命のスティーブ
 @ここでマシュコフが登場。いとこを殺したのはお前だなとスティーブを追い詰める
 @スティーブはしらを切り、マシュコフを金で買収しようとするが、応じないマシュコフ
 @チャーリーたちと同様、金では動かないマシュコフ

マシュコフ「想像力の足らんやつだ」
ステラ「私たちは、金が欲しくてやったんじゃないの」
スティーブ「はぁ? 金以外になにがある?」

 @ステラによる強烈パンチをお見舞いされるスティーブ
 @スティーブの身柄はマシュコフに委ねられ、そのまま拷問に連れていかれる
 @泣きのスティーブ


◇ファイナルイメージ
 @ステラの言う通り、チャーリーたちはみな、金で動いたわけではなかった
 @だが、手に入れた金塊で欲しかったものも手に入れた
 @豪邸、高級車、高級スピーカー
 @そしてチャーリーはジョンのアドバイス通り、一生を共にする女性、ステラを手に入れた
 @チャーリーとステラはボートに乗り、ベニス? ニューオリンズ? とにかく水の都を悠々と愛のクルージング



おしまい



****


【感想】

この映画は、save the cat に載っていた映画だったので、見てみました。
昔に同タイトルの映画があり、それのリメイクだそうです。
リメイク具合には賛否両論あるそうですが、私はまぁまぁ面白かったです。
どのへんがどうリメイクされているのか、過去作品も機会があれば見てみたいな。
しかし邦題。
一体なにがミニミニなのかと見終わってからも分からなかったのですが、ポスターにもありますように、ミニクーペがカーアクションを見せるので、そこが見どころの映画らしいです。
車に疎くてすんません。
そういや、車がミニサイズなことがことさらフューチャーされたなぁー。

そしてこの映画、初めて見る映画のはずが、ところどころ見覚えのあるシーンが…。
しかもエドワード・ノートン(スティーブ)のシーンばっかり覚えてる。
なんでかなー?
エドワード・ノートンのファンではないのだがー?
すぐにわかったよ。
吹き替えが平田さんだったからだ。
平田さんの言い回しが聞きたかった時期があって、その時に平田さんのシーンだけを何度も見た映画なんだと思う。
覚えてないけど、この状況はきっとそうなんだろう。
ほかのシーンは飛ばしたんだな、絶対に。




(潮)映画「ミニミニ大作戦」のビート-2

ミニミニ大作戦
01 /26 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇お楽しみ
ステラが計画に初参加になるのを利用し、チャーリー一味のキャラ説明開始。
 @ライル…コンピューターの天才。運転は下手。ナップスターというあだ名で呼ばれたがる
 @レフトイヤー…爆弾担当。10才で初めて爆弾を試した時に、右耳の聴力を失ったが、それ以来病みつき
 @ハンサムロブ…運転上手。カーチェイスもお手のもの。そして女にモテる、セクシー担当
 @チャーリー…計画担当。計画だけでなく、実行にも加わるが、大した逸話はない

 @仲間たちで手分けしながら、スティーブの家から金塊を盗むための下準備やら、調査やら
 @調べるうちに、スティーブが大豪邸に住み、高級車に乗り、高級スピーカーを所有していることがわかる

 @金塊を売りさばこうとしているスティーブだが、少量ずつしか買い取ってくれない仲介人


◇Bストーリー(サブプロット)開始
 @チャーリーとステラの距離が縮まる
 @チャーリーがステラを飲酒に誘うが、断るステラ。でもまんざらでもなさそう


◇お楽しみ続き
 @金庫の場所が解らないため、スティーブの家に潜入して調べなければならなくなる
 @潜入するのは面割れしていないステラ
 @金庫の位置だけ調べるはずが、スティーブがステラを口説き始める。これは計画にはなかったことだが、ステラの機転で食事の約束をする二人
 @ステラがスティーブを憎んでいるので、口説かれたという気持ちを心配するチャーリー
 @だが、これでスティーブが家を空ける時間帯を確保できた。潜入して得た情報をもとに計画を練り続ける
 @綿密な計画とそれを実行するための練習
 ↓
 @スティーブのほうはというと、再び金塊を売りに仲介人を訪問
 @だが仲介人が口を滑らせ、スティーブの金塊の出どころが噂になっていることを言ってしまう
 @仲介人を殺すスティーブ
 ↓
 @チャーリーのほうは、様々なつてを当たりながら、計画の下準備を続ける
 ↓
 @ここで殺された仲介人のいとこが登場
 @仲介人を殺した犯人を捜して行動し始める
 @金塊のことを「やせのピート」という男が嗅ぎまわっていたことを突き止める
 

◇ミッドポイント(絶好調)
 @チャーリーたちは、いよいよ計画実行の日を迎える
 @ステラを食事するために、家を留守にするスティーブ
 @ステラはその約束をすっぽかして、チャーリーたちとスティーブの家へと向かう
 @ここまでは計画がスイスイと進んでいい感じなので、絶好調のミッドポイントだと思う
 ↓
 @だが途中、予想外にスティーブ家の隣家が盛大なパーティーを開いている
 @人目が多すぎるために計画はいったん中止になる


◇迫りくる悪い奴ら
 @計画が中止になったため、スティーブとの食事に行かなければならなくなったステラ。もう一度誘われるよう、うまくやらなければならない
 @しかし口を滑らせ、死んだ父がいつも言っていた言葉を口にしてしまう
 @スティーブに正体がばれてしまう
 @正体がばれたので、仲間(チャーリー、ロブ、レフトイヤー)が登場


◇すべてを失って(絶不調)
 @レストランのテーブルをはさみ、チャーリーとスティーブが、一対一での対話になる
チャーリー「お前を殺してやりたい」
スティーブ「感情にかられると失敗するぞ?」
チャーリー「金塊をチャーリーたちから盗んだあの時、俺たちを撃ったのは感情じゃないのか?」
スティーブ「感情なんかじゃない。金がほしかっただけだ」
 ↓
 @金塊をどうやって盗み返そうとしているか、計画がスティーブに読まれてしまう
スティーブ「盗みの計画はこんなふうにするんだろう?」(と計画を読んでみせる)
チャーリー「想像力がないな。だからいつも二番手で、大金の使い道さえ人の真似なんだ」
 @スティーブにばれてしまった以上、もう不意打ちはできないチャーリーたち
 @計画が死んだ=死の気配


◇心の暗闇(Bストーリーの展開でもある)
 @死んだ父のことを思い出しているステラ
 @娘の自分はほとんど一緒にいなかったので、父のことは何も知らない
 @チャーリーのほうが父のことを知っている
 @チャーリーを羨ましがっていたステラ
 @父がいつもステラのことを想っていたことを、チャーリーが伝える


◇第2ターニングポイント
 @ここでメインストーリーと、Bストーリーとが融合する
 @チャーリーの拳が傷ついていることに気づくステラ。スティーブを殴ってきたから、とチャーリー
ステラ「私には殴らせなかったくせに」
チャーリー「君の手は大事だから」
 @ステラの手は金庫を開けるための手。金庫を開けるのは、金塊を盗むため
 @自分たちは、何のために盗むのか。自分たちにとって、大事なものはなんなのか。亡き父、ジョンを想う気持ちを確かめ合う二人
 @スティーブの持つ金塊を盗むことに、改めて気を取り直す二人




つづく

(潮)映画「ミニミニ大作戦」のビート-1

ミニミニ大作戦
01 /23 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****

今回は手短に書くぞ。




題: ミニミニ大作戦 (原題: The Italian Job )
ジャンル: 金の羊毛(強盗羊毛)
主人公: チャーリー
主人公が倒すべき敵: スティーブ


◆第1幕

◇オープニングイメージ
 @チャーリーが、大量の金塊を盗む計画を立てている


◇セットアップ
 @金塊があるのはベニス
 @チャーリーを含め、一味のメンバーが6人登場
 @その中の一人、ジョン(じーさん)には娘がいる
 @ジョンは金庫破りの達人
 @チャーリーは計画を立てる役割、一味のリーダー
 @チャーリーの綿密な計画と、それを実行できる能力のある仲間たち
 @金塊を盗む計画を実行中、スティーブだけが単独行動(裏切者の伏線)
 @ジョンは道具に頼らず手の感覚だけで金庫を破る
 @見事に金塊強奪完了! やったね! これで何を買う?
 …メンバーからは、大豪邸、最高級車、最高級スピーカー、と出る。が、スティーブだけは「別に考えていない」と答える。作中ずっと「想像力がない」と言われ続けるスティーブ。その一端。「ただ金が目当て(リッチになりたいだけ)の盗み」であることの一端。


◇テーマの提示
 @盗人には2種類いる
 …金が目当てで盗みを働く者と、盗みが生きがいの者。

ジョンがチャーリーに、こんなことを語る。
「後者にはなるなよ。俺のように人生を棒に振るからな。娘がいても共に過ごせず、人生の大半がムショ暮らしだ。家族に寂しい思いをさせてしまう。俺は後悔している。だからお前は、残りの人生、一生を共にする女を見つけ、絶対に手放さないようにしろ」

※注)
このセリフの後で、こんなような会話があるが、個人的に意味がまだ分かっていない。
一味が逃亡してきたのは雪山なのだが…

スティーブ「おい、そろそろ下山しようぜ! 凍えちまう!」
ジョン「わかったよ! 凍えちまうってさ。お前は?(チャーリーに)」
チャーリー「別に」

なんか意味ありげなやり取りだったんだけど、なんでしょう?
夢のある皆は寒さなんか感じないけど、夢のないスティーブだけが寒いってことかな?



◇きっかけ(チャーリー)
 @金塊を載せた車にみんなで乗り込み、ノリノリで下山中、スティーブに裏切られる一味
 @スティーブの仲間も登場(金塊を盗む際、スティーブのツテで強奪に協力していたオッサンたち)
 @チャーリー一味は命からがら逃げるが、金塊はすべて奪われ、ジョンも殺されてしまう
 @チャーリー一味として残ったのは、チャーリー含め4人に


◇悩みの時(チャーリー)
◇第1ターニングポイント(チャーリー)
 @父のように慕っていたジョンが死んでしまい、悲しみに暮れるチャーリー
 @そろそろ行こうと仲間たちが言う
 @復讐を決意した様子のチャーリー


◇セットアップ続き
 @それから一年後
 @金庫破りの仕事をしているジョンの娘、ステラ
 @彼女は犯罪には手を染めておらず、警察や金庫業者からも仕事を頼まれるような、金庫破りの名人
 @ステラは最新機器を駆使して金庫破りをする
 @ステラは、「私はお金のためにこの仕事をしているの」というスタンス


◇きっかけ(ステラ)
 @ステラのもとを久々に訪れたチャーリー
 @だがステラには「チャーリーが盗みに誘ったりしなければ、父は死ななかった」という思いがあり、チャーリーを歓迎しない
 @やっとスティーブを見つけた、金塊を取り返すため、スティーブの金庫を開けてほしい、とチャーリー
 @金塊には絵が刻印がしてあり、その刻印を手掛かりに金塊の動きを追っていた
 @「私は仕事で金庫を開けるだけ。泥棒じゃないわ」と断るステラ
 @「目的は金じゃない。ジョンは親父も同然だった」とチャーリー
 @本当の親子だったステラ、そのセリフで微妙な表情。謝るチャーリー
 @チャーリーは金ではなく、気持ちで動いている


◇悩みの時(ステラ)
◇弟1ターニングポイント(ステラ)
 @「過去のことよ」とチャーリーを追い返したステラだったが、気持ちの上ではやはり父の死にケリがついていない
 @悩んだ末、父の命を奪った真犯人、スティーブに復讐することを決意するステラ
 @チャーリーに協力することを告げる

これで、チャーリーとステラ、いずれもがアンチテーゼの世界に入ったことになる。
ジョンが死ぬまでは、ただ「金のために」盗みを働いていたチャーリー。
チャーリーが現れるまでは、ただ「金のために」金庫破りをしていたステラ。
ジョンの死を悼み、スティーブへの復讐を決意をしたことで、二人は「金のためではない」理由で盗みを働くことに。





つづく

※ここまでで約30分。
だけどアクションシーンに時間が割かれているので、悩みの時から弟1ターニングポイントあたり、チャーリーもステラもかなりのハイスピードでビートを消化していく。そこらへんはセリフもなく、ほぼ動きと表情だけで展開。

(潮)映画と小説の違いに思いをはせる

雑感
01 /20 2017
映画には、小説が原作っていうのがたまにあって。
原作とはほとんど別物になってるものと、まぁまぁ原作に沿ってるものとあるらしい。
ほんで、どちらも見た人の感想の中には、こんなのがある。

「まったくの別物ではなかった。
だが、映画では物足りなく感じた。
映画では描き切れていなかったものが、小説では細かく書いてあるので理解が深まった」

こういう感想読むと、そうかぁって、なんか唸ってしまう自分がいる。
今からこういう感想に反対するような意見を書くけど、こういう感想がダメって言いたいんじゃないです。
色んな理解の仕方があっていいし、色んな楽しみ方があっていいし。
小説と映画をどっちも見て、物語への理解が深まるなら。
そしてそれが楽しいなら、そのやり方がその人にはあってるから。

私は、ね。
小説よりも映画のほうが親しんできているからね。
小説のほうが細かく書かれていた、だから映画のほうが駄作って思っちゃう人がいるなら、なんか寂しいなって思うだけのことなんです。

多分、映画と小説って楽しみ方が全然違うと思うんです。
比べちゃならんと思うのです。
両者を併用して楽しみが倍増するなら、とてもいい組み合わせになるとは思う。
でも原作と映画を比べて、どっちが良かったかって結論になると、なんか寂しい。

映画って「演劇」だから、「演劇」に慣れてないと、気づかないもの、見落とすもの、たくさんあると思うんです。
「演劇」って、言葉じゃないから。
文章じゃないから。
「動き」の中に描写のすべてがあるから。

映画館で映画を観る場合、劇場で舞台演劇を見るのと同じように、観客の意思で巻き戻すことは不可能ですよね。
自分のペースで進めることも不可能。
小説との決定的な違いはそこなんです。
小説と違って、演劇を楽しむためには、動体視力だったり、目や耳に入った情報を覚えておく短期的で瞬発的な記憶力なんかが、実は必要だったりするんです。
与えられる情報に対して、完全受け身状態。
どんな球でもキャッチするための能力が必要。
それらは生まれ持った身体能力みたいなものだと思うんだけど、「慣れ」で使えるようにもなるとは思います。

あと必要なのが、「セリフや表情の裏にある感情や情報を、読み取る能力」です。
「演劇」が大好きな人たちが映画を作っている場合、言葉で表現するのをとにかく嫌います。
言葉じゃないもので「伝えたい」んです。
これは芸術家のエゴかもしれないし、サガみたいなものなんだと思います。
まぁ、言葉にしなければ時間も短縮できますし、長々しゃべらせてる場合じゃないってこともあるでしょう。

あとね、舞台演劇だと、人間の動き以上のスピードは出せないわけだけど。
映画だとさ、編集でいくらでもスピードアップできるじゃないですか。
最速だと、ババババッってフラッシュバックみたいなこともしやがるじゃないですか。
これ、瞬きしてたら見落とすレベルだったりしますよ。
そんな速さで、言葉じゃないものを伝えてきやがるんですよ。
人間なら誰だって、日常生活で人の表情読んだりしながら生きてるだろうけど、それはどうやっても人間の速さの中での話ですよ。

映画が伝えてくる速さが、宇宙人レベルの時ありますよ。
そうやって情報がぐいぐい詰め込まれた2時間を、覚えてられるかって話ですよ。
覚えてられたら、そのぶん、映画であっても深い理解ができますですよ。
私は覚えてられませんよ。
一回見ただけじゃ理解なんて半分もいきませんよ。

映画がね、小説に劣らないくらい、描き切ってるんじゃないかって最近思えるようになったのは、脚本術やり始めてからですよ。
メモを取りながら、何回も映画を巻き戻して見るわけです。
すると一回目にはわからなかったもの、見えなかったもの、気づかなかったものが、見えてくる。
伏線的なものが、かなりの勢いで、わざとらしいくらいに提示されてたことに、気づいたりする。
なんでこれ、気づかなかったかなぁー?って思うくらい。
ただその情報が時間的にはめちゃくちゃ一瞬だったり、表面上の会話に気を取られたりしてしまうから、見落としたり、記憶に残らなかったりして、結果的に「映画のほうが描き切れてなかった」って思っちゃうんじゃないかなって思うんですよ。

作るほうだってさ、作るからには気づいてほしいだろうからさ。
結構、大胆に目の前にぶら下げてたりするんだな、って思います。
そんなに何度も見てくれる人もいないだろうからさ。
できれば一回で気づけるように。
けど、一回じゃ気づかないよね。
かなりの演劇鑑賞名人じゃないとさ、気づかないよね。

つまり、今日のこの記事の着地点はさ、映画を理解したいなら何回も見ろ、ってことでいいんじゃないかな。
それかもう、映画と小説はセットで売り出すのを基準にしたらいいんじゃないかな。
君の名は。みたいに。
みんなの理解が深まるなら、それが一番楽しいじゃん。


(潮)映画「君の名は。」を分類してみる

◆脚本術/ジャンル仕分け
01 /19 2017
※この記事にある分類は、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ネタバレしてます。


****



今から、映画「君の名は。」のジャンルについて考えてみたいんだけど、実はまだこの映画を見ていません。
小説のほうは読みました。
映画については、鑑賞した方のレビューとか、生の声とかを聞いただけです。
だからかなりの勢いで推測だし、大したことは書きませんし、自分が忘れないためのメモです。
映画と小説に違いはあるそうですが、まったく別物という次元でもないそうなので、ジャンルについて書いてみます。

この映画を観た方は、途中でビックリ展開になると皆さん口をそろえておっしゃいます。
今まで体入れ替わり系のラブコメかと思っていたら、突如、彗星が地球に向かって落っこちてくる展開になるからだとか。
そこがこの映画の面白いところのひとつだそうです。

私自身、映画を観てないからハッキリとは書けないのですが、なんで皆さんがここでビックリするかというと、「save the cat」でいうところの「ジャンル」がここで切り替わるからじゃないかと思うのです。

映画のスタートはこんな設定、展開から始まりますよね。
1…とある男女がいて、二人の体が入れ替わる
2…しかもきっかけは、入れ替わりたい(生まれ変わったら男になりたい)と願ったこと
3…二人はウマが合わない真逆のキャラ
4…でも力を合わせて、入れ替わるという現状をなんとかしなければならない

ここで観客側は無意識ながら、ジャンルの予測をするんだと思うのです。
1、2の要素は、「魔法のランプ」というジャンルに属すもの。
こうなりたいと願った結果、その魔法が手に入り、本当にそうなる。
これが魔法のランプ。
これをもとに、3、4の要素を加味した結果、観客はこの映画を「ラブコメ要素の入った、魔法のランプ」だろうと思い込むんじゃないでしょうか。

だからしばらくは、「魔法のランプ」のつもりで映画を観ている。
なのに突如、彗星落下の危機がやってくる。
なんだなんだ、思ってたのと違うぞ!?
って観客は驚く。
この、「一般市民が彗星落下を阻止せねばならない」という展開に、観客はこう思うのではないでしょうか。
この映画は「難題に直面した凡人」ジャンルだったのか!と。

何の落ち度もない一般市民がいて、彼が突如としてとんでもない事態に巻き込まれる。
普通の人が、異常事態に立ち向かう。
この異常事態をなんとか切り抜けなければ、自分やみんなの命がなくなる。
最悪、地球がなくなることもある。
そんなジャンルが「難題に直面した凡人」です。
ダイハードや、アルマゲドンの世界です。
サバイバル要素が入ったジャンルです。

「君の名は。」は、男女二人の体が入れ替わらなくなったあたりからが、第2幕だと思います。
二人の体が入れ替わった、学校でどうのこうの、うそでしょ、ホントなの?、どうのこうの、夢でしょ?、夢じゃない?、どうのこうの。
というあたりは全部、第1幕だと思います。
観てないからどこまでって言えないけど…。

この3幕構成にもビックリの要素があって。
「魔法のランプ」だと思って観ている観客は、二人の体が入れ替わったところからが第2幕、と感じていると思うのです。
だからジャンルだけでなく、構成の上でも、彗星落下にビックリするんだと思うのです。
まだ本題に入ってなかったのかよ!と。
今までのドタバタ劇はセットアップだったのかよ!と。

映画のCMなどには、基本的に、第2幕における「お楽しみ」というビートを使うのだそうです。
観客はその映像や展開を楽しみにして、見に来るのだそうです。
「君の名は。」が宣伝でよく使っていたのは、「二人の体が入れ替わってる!?」というシーンですよね。
そこからしても、観客はいい意味でだまされたのかな。
第2幕ではなく、第1幕内のシーンを宣伝にしていたということですから。
予測とは違った映画を見せられた感じがすると思います。

彗星落下を阻止しなければならない、阻止できなければ大切な人や街を失ってしまう、という難題に直面した凡人、瀧とミツハ。
もうね、体が入れ替わるという「魔法」がある時点で本来なら「凡人」ではないのだろうけど、ジャンルが難題に直面した凡人になっているので、その魔法もコミコミで「凡人扱い」になってると思います。
現実世界が舞台な場合、必然的に「体が入れ替わる=魔法」になってしまうと思うのですが、この映画では「魔法が起きている状態が普通」になったところから第2幕に入ってるので、観客側ももうその魔法を魔法でないつもりで見てるのかなと思います。

それで、まぁ、入れ替わりの魔法を駆使しながら、二人は彗星落下を阻止しました。
そこで大団円かと思いきや、そうはならない。
この映画にはずっと、「相棒愛」ジャンルの要素が付きまとってるんです。

相棒愛の要素…
●初めて出会った二人は、お互いに嫌いあっている。
●でも交流しなきゃならない状態を続けているうちに、相手の存在が必要で、二人そろって初めて一つの完成体になることが分かってくる。

これらをまとめると瀧とミツハは、

●魔法によって出会い、交流しながら、
…魔法のランプ

●互いが互いにとって必要な存在、大切な存在、運命の人(相棒・パートナー)であるとわかり、
…相棒愛

●彗星落下を阻止するという難題を力を合わせてやってのけた
…難題に直面する凡人

ということになるかと思います。
なんと、3つのジャンルをまたいでる!

映画見てないから、どういう作りになってるのかホントにわかんないけど、この内容がよく短時間にまとまったなぁと思います。
普通の映画よりも短いですよね、確か。
すげぇや。
途中で互いのことが記憶から消えていくのは、「魔法」が解けていくからで、その辺の切なさが、「会いたいけど会えない、私に必要なあの人」という相棒愛の要素を盛り上げてるんだろうなぁと思います。

観終わった後の観客は、どんな思いになるんだろうね。
3つのジャンルを怒涛の勢いでいっぺんに見せられたから、きっと、頭が飽和状態だよね。
このジャンル急展開についていった人だけが、感動できたのかな?

多分だけど、今まで映画好きとか、映画鑑賞に慣れていた人のほうが、君の名は。を観たときガッカリするのかもしれない。
「なんだ、この映画!?」って違和感覚えて、「つまらない」って思うのかもしれない。
「新しい」って思えた人か、「新しいかどうかも分からない、映画初心者」みたいな人が意外と楽しめるんじゃないかな。と思った。

この映画がヒットした理由のひとつには、この「ジャンル混合の意外さ」もあったんじゃないかなと思います。
もちろんほかにもいろいろ理由はあるよね。

あー、あと、怒涛展開なのにもかかわらず、上手にまとめられたのは、きっと音楽を使ったアイデアのおかげなんだろうなと思いました。
PV映画とか言われたりするらしいけど、きっと効果としてはミュージカルみたいなもので。
感情や状況を歌にすることで、ぎゅっと濃縮。
時間短縮するテクニックだと思う。

映画は何回も見ないとジャンル分けしたり、ビート分けできないから、今回はこれだけにしておきます。
さすがに映画館で何度も見るお金ないし、放送されるのが楽しみ。
いろいろ間違ってたらごめんなさい。


【2017/1/26 追記】
書き忘れ。
この映画のジャンルは3つにまたがっていると書きましたが、総合的なジャンルは「相棒愛」だと思います。
そこが完結して初めてエンドなので。
ほかの二つは付属品みたいなものかなぁと。




(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐4

シュガー・ラッシュ
01 /18 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ開始
シュガー・ラッシュの世界に隠された秘密を探り始めるラルフ。

解った事実…
●ヴァネロペがレースに出てゴールするとゲームがリセットされ、ヴァネロペが不具合ではなくなること
●こんな設定にしたのは国王であること
●国民はみんな記憶をロックされていて、国王がやったのは知っていても、なぜやったのかは解らない状態


その頃、一人でサイバグを探していた女軍曹。
サイバグの産んだ大量の卵を発見する。
大量発生は目前の危機。


自分が壊してしまったカートを手に入れたラルフ、あの魔法のハンマーで直してもらうため、牢屋に捕まっているフェリックスの元へ。
牢屋の壁を豪快に壊して侵入。
やっとラルフを見つけることができたフェリックスは、いかに自分がひどい目に合ったかを語り出す。

フェリックスが語った内容…
●好きな人に拒否された
●何もしていないのに牢屋に捕まって、まるで犯罪者扱い

フェリックス「人に嫌われるこんな気持ち、ラルフにはわからないだろ!」(プンスカプン)
ラルフ「解るよ、俺は毎日味わっている」(遠い目)
フェリックス「…そうなの?」(鈍感)

だから自分のゲームから逃げ出したんだ。でも自分は悪役だし、ヒーローになりたくても叶わないことが解った。と語るラルフ。
ラルフの気持ちを初めて知ったフェリックス、自分も同じ気持ちを味わったことで共感と理解が生じる。
ラルフが「二度とヒーローを目指したりしないから、このカートを直してくれ!」と事情を説明すると、「喜んで!」といった表情で承諾するフェリックス。


元通りになったカートを手に、ヴァネロペが捕まっている牢屋にやってくるラルフ。
ここでも壁を壊して侵入。
頑丈な鎖でつながれているヴァネロペに謝るラルフ。
「悪いのは俺だ、俺はバカだ」
許すヴァネロペ。


ヴァネロペ不在のまま、レースが開始する。
ヴァネロペは棄権したことになっている。
全員がスタートしたあと、スタートラインにつくヴァネロペのカート。
ラルフ「勝たなくてもいいんだ、ゴールに入れればいい」
ヴァネロペ「絶対に勝つ!」

レース中、最後尾からどんどん追い上げるヴァネロペ。
白熱の最中、また不具合が発生しそうになるが、なんとか抑えて、不具合をコントロールしつつ走るヴァネロペ。
1位を走る国王を追い上げるヴァネロペ。

その頃、レース場に女軍曹が登場。
サイバグが増えてしまったことを知るラルフ。
サイバグがレース場を襲い、パニック状態の国民。
ゴールラインがサイバグに壊されそうになる。

一方、デッドヒートの国王とヴァネロペ。
なんとしてもヴァネロペの勝利を阻止しようとする国王、その正体があの「ターボ」だったことが判明。
シュガー・ラッシュに侵入して、プログラムをし直して、乗っ取ってしまったのがターボだったと解る。
ターボに攻められ絶体絶命のヴァネロペ。
このままでは激突してしまうという時、不具合の力を使って瞬間移動することを思いつくヴァネロペ。
逃げていくヴァネロペを追うターボだが、突然現れたサイバグに食べられてしまう。

ゴール目前まで来て、ヴァネロペがコースアウト。
ラルフたちがカートを起こすのを手伝っているうちに、サイバグがゴールラインを壊してしまう。
ゴールできなくなったことと、サイバグが襲いかかってきたことで、その場から逃げ出す一同。
ラルフはヴァネロペを担いで、タコ足配線へつながる出口を目指す。
もしかしたら出られるかもしれないと思うラルフだが、やはり、ヴァネロペだけが外に出られないことが解る。
サイバグが出口まで追いかけてきて、詰め寄られる一同。
「私の事はいいから逃げてよ」とヴァネロペ。

なんとかサイバグを倒せないかともめるが、「ビーコンがないとサイバグは止められない」と女軍曹。
ヒーローズ・デューティーの世界ではプレイが終了すると、塔のてっぺんから天に向かってまばゆい光「ビーコン」が立ち上り、サイバグたちはそれに引き寄せられるようにして塔へと戻っていく。そうプログラミングされている。
それならばとアイデアがひらめくラルフ。
メントス鍾乳石のあった洞窟は、ちょうど塔のような山(まんまコーラの瓶の形)で、あそこでメントスコーラを爆発させればきっと、「ビーコン」と同じ状況になるはず。

「壊すこと」で、みんなを救えるかもしれない。
そう思うラルフだが、羽虫化したターボが現れ、邪魔しにくる。
ターボはウィルス化してどんなゲームでも乗っ取れるように進化していた。
強くなったターボに勝つことはできず、上空へと連れて行かれるラルフ。
サイバグに追い詰められているヴァネルペの姿が見える。
どうにもならない、ピンチの二人。

だがラルフは、自分を犠牲にすることでヴァネロペを救う道を選ぶ。
ターボの腕を振り切り、コーラ瓶の山へとダイブ。
このまま落ちればメントス鍾乳石を壊せるが、きっと自分もメントスコーラで大爆発する。
落ちながらラルフは思う。
「悪役でもいい。それ(壊すこと)であの子が助けられるんだから!」

ラルフが山にダイブしていくのを見て、ヴァネロペが助けに向かう。
無我夢中ながらも不具合瞬間移動を上手に使いこなし、サイバグをかわしながらカートに乗ったヴァネロペは、ラルフの元へ。
ラルフがメントスとともにコーラ池に落ちそうになる瞬間、ヴァネロペの乗ったカートがラルフをキャッチ。
山から逃げ切る二人。

メントスコーラが大爆発し、思惑通りにビーコンが完成する。
その光を見たサイバグたち、光へと集まっていく。
サイバグ化したターボも、光には逆らえず、一緒にサヨナラしていく。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
サイバグをやっつけたことに喜んだフェリックスが、女軍曹にキス。
女軍曹もキスを返し、結ばれる二人。



サイバグもターボもいなくなった状況で、フェリックスが魔法のハンマーでゴールラインを直す。
ゴールラインをカートで越えるヴァネロペ。
するとゲームのリセットが始まり、サイバグにめちゃくちゃにされてしまったシュガー・ラッシュの世界が元に戻っていく。
ヴァネロペも本来の姿に戻っていく。
なんと彼女はこの世界の真の支配者、プリンセスだった。
国民たちの記憶が戻り、ヴァネロペが支配者だったことを思い出す。
今までヴァネロペをいじめてきていたキャラたちが平謝り。
「追放します」と冗談を言うヴァネロペだが、追放されるつらさを知るヴァネロペは、みんなを許す。
これからは、シュガー・ラッシュの世界を独裁国家ではなくすると、宣言するヴァネロペ。
プリンセスの服は脱ぎ捨て、レーサーの姿に戻るヴァネロペ。
「こっちが本当の私!」

ゲームセンターの開店時間が迫り、ラルフとヴァネロペの別れのときがくる。
「シュガー・ラッシュの世界にいてもいいよ?」と、悪役ではない生活を保障してくれるヴァネロペだが、「俺にも仕事がある」と元の世界へ帰っていくラルフ。


時が経ち、悪役集会に再び出席しているラルフ。
「俺は今の自分が好きだ」と良い報告をする。

ラルフの現状がどう変わったか…
●ラルフがゲームに戻ったことでゲームは正常に動き出し、故障ではないと判断され、お払い箱を免れた。
●以前のように悪役を務めるラルフ。役割は変わっていないが、ゲームの住人達がラルフに優しくなっている。ケーキも焼いてくれる。
●おかげでラルフも人にやさしくなり、仕事を失っていた別ゲームのキャラたちを自分のゲームに招き入れ、ボーナスステージで働いてもらっている。
●ごみために寝るのではなく、家も建てた。招いたキャラたちの家も。
●増えたキャラたちのおかげで「フィックス・イット・フェリックス」は昔よりも面白くなり、ゲーセンを訪れる子供たちに大人気のゲームになった。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
二人は結婚した。
結婚式にはヴァネロペやラルフたちも参列し、女軍曹も今度こそは警戒を怠らず、教会にサイバグはやってこなかった。
結婚式に参列していることから、ヴァネロペが自分のゲームの外に出られるようになったと推測される。



◇ファイナルイメージ
以前と同じようにフェリックスに倒され、住民たちにマンションの屋上から突き落とされているラルフ。
だがラルフは今や、この瞬間が一番好きになっている。
なぜなら、その瞬間、モニター画面の向こうにシュガー・ラッシュのゲーム機が見えるから。
ヴァネロペのレースが見えるし、瞬間移動を使えるヴァネロペはプレイヤーにも大人気。
ヴァネロペも自分のゲーム機から見えるラルフの様子に、笑顔する。

ヴァネロペと目が合ったラルフ、
「ヒーローになるのに、メダルなんか要らなかった。それにあの子が俺を好きでいてくれるなら、悪役も悪くない」


おしまい。



*********

思った以上に長い記事になってしまいました。
半分くらいで終わるはずだったんだけどな。
次回からは、もう少し短めに書こうと思います。

でもとても面白い話でした。
泣けるし。
ビート分けするのも、それほど困らず。
原題は「Wreck-it Ralf」ですが、意味としては「壊してよ、ラルフ」かな。
ラルフが悪役を務めるゲームが「Fix-it Felix」、「直してよ、フェリックス」なので、なかなか楽しいタイトルだと思います。
壊すことでヒーローになれるという。




(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐3

シュガー・ラッシュ
01 /17 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇ミッドポイント(ラルフ)
ヴァネロペはラルフを連れて、本物のカートが作れる工場へ。
工場の固く閉ざされたドアをラルフに壊してもらうのが狙いだったヴァネロペ。
カート作りを手伝ってと言うヴァネロペに、「俺は壊すのが仕事だから、作るのは専門外だ」としり込みするラルフ。
「たまには専門外の事もやってみたら?」とヴァネロペに言われ、手伝ってみることにするラルフ。
二人で協力して作ったカート、完成したその姿はラルフにとってはお粗末な汚らしいものだった。
自分にはやはり作ることは向いてない…と思いかけた瞬間、ヴァネロペが歓声を上げて喜ぶ。
とても気に入った様子のヴァネロペを見て、嬉しくなるラルフ。


◇迫りくる悪い奴ら
カート作りが国王に見つかり、工場からカートごと逃げ出す二人。
逃げ出す際、ヴァネロペは本物のカートの運転が解らないことが判明。
(自作のカートはお子様用のオモチャみたいに、キコキコと足でこぐタイプ。エンジン付きの乗り方が解らない)

国王に捕まると大変なので、絶対に人目につかない場所に逃げ込む二人。
そこは洞窟のような場所で、完成しないまま放置になっているボーナスステージ。
地面にはマグマのようなコーラ池があり、頭上には鍾乳石のように垂れ下がっているメントス。
メントスが落ちれば当然、コーラが爆発するという環境だという提示。

ここはヴァネロペが隠れて暮らしている場所で、お粗末ながら彼女の寝所もある。
ゴミみたいなものを集めて寝床を作っているヴァネロペの様子は、ラルフにも覚えがあり、二人の生活がとても似ていることが解る。
邪魔者、嫌われ者、一人ぼっち、ごみために住む。
ここで初めて共感しあう二人。
ヴァネロペは自分が「不具合」であることを明かす。
「不具合」ゆえ、他のキャラたちとは違い、ゲームの外へ出ることはできない。


◇ミッドポイント(ヴァネロペ)
レースに向けて猛特訓を始める二人。
めきめき上達するヴァネロペ。
この調子なら勝てそうな予感。
だが勝つためには、感情が興奮すると出てしまうノイズ(不具合)をしっかりコントロールすることが重要。



◇迫りくる悪い奴ら続き
ヴァネロペを見失った国王、奥の手とばかりに、ゲーム内のプログラムに侵入しいじり始める。
そこからラルフのメダルを取り出すことに成功。
ここで、ヴァネロペと書かれたファイルがプログラム内で孤立していることが提示される。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
ラルフが乗ってきたシャトルが修理され、女軍曹とフェリックスはそれに乗って移動中。
女軍曹に見とれるフェリックスが言う。
「あなたは最高に魅力的な女性だ」
だがその言葉は、女軍曹の記憶を鮮烈に呼び覚ます。
それは、結婚式の最中に死んでしまったあの恋人が、いつも言ってくれていた言葉だったため。
封じてきたはずの恋愛感情に恐怖した女軍曹、そこでフェリックスをシャトルから降ろしてしまい、二人は別行動することに。



そのまま一人、国王の住む城へと向かったフェリックス。
ラルフを見なかったかと尋ねるが、侵入者ということで捕まってしまうフェリックス。


◇迫りくる悪い奴ら続き
勝てる自信でノリノリのヴァネロペとラルフ。
いよいよレースに向かおうと洞窟外に出るが、忘れ物を取りに一度戻るヴァネロペ。
そこに国王が一人で登場。
国王はラルフにメダルを返す。
そして、いい人ぶってこんなことを言う。

●ヴァネロペがレースに出たら、プレイヤーに故障と思われこのゲームがお払い箱になってしまうこと。
●みんなはゲーム外に逃げることができるが、ヴァネロペだけは不具合のためゲーム外に出られず、ゲーム機と一緒にお払い箱になってしまうこと。
●国王が言っても聞かないから、ラルフから説得してほしい。
●「ヒーローは時に、つらい決断をしなければならないものだ」と国王。

ラルフ「でもヴァネロペはプレイヤーに好かれるかも。そうしたら故障だと報告されずに済む」
国王「好かれなかったら?」

そんなやり取りを最後に国王はその場を去る。
ヴァネロペが戻る。
ラルフに手作りのメダルをくれるヴァネロペ。
そこには「私のヒーロー」と書かれている。
意気揚々とレースに向かおうとするヴァネロペだが、国王の話を聞いてしまったラルフはレース参加に反対し始める。
国王に会ったことも、メダルを返されたこともバレてしまう。
ラルフに裏切られたと思うヴァネロペ。仲たがいする二人。
どうしてもレースに出たいヴァネロペだが、心を鬼にし、カートを壊してしまうラルフ。
二人はここで別れてしまう。


◇すべてを失って
メダルを手に自分のゲームに帰るラルフだが、ゲーム内の様子が一変している。
住人が誰もいなくなったマンション。一人残っていた住人。
「お前のせいでこのゲーム機は故障中になった。一人で勝手に暮らすがいい、このマンションで」
と、メダルを持ってきた約束通りに、マンションの一室をラルフにくれる住人。
住人達はみなゲーム機の外に避難し、彼もまたこのマンションを去って行ってしまう。
ラルフが一人、窓から外を見ると、空に浮かぶモニター画面に「故障中」の貼り紙が見える。
このゲームは死んだ。
これがすべてを失ってというビートで必須の「死」のにおい。


◇心の暗闇
自分のしたことを後悔するラルフは、メダルを投げ捨てる。
メダルはモニター画面に当たり、故障中の貼り紙がずれる。
ヴァネロペのくれた手作りのメダルを見つめるラルフ。
自分の世界はダメになってしまった。ヴァネロペの世界は守ってやれたはずだが、彼女を傷つけてしまったのも事実。いったいどうすればよかったのか…といった表情。


◇第2ターニングポイント
ここでヴァネロペプロットとの融合がなされる。
貼り紙のずれた先に、シュガー・ラッシュのゲーム機が見える。
ゲーム機のボディにはヴァネロペの顔が大きく描かれている。
それを見てけげんな表情になるラルフ。
何かに思い当たった様子。



つづく







(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐2

シュガー・ラッシュ
01 /12 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


****


◇悩みのとき
酒場ゲームの世界にやってきて、バーのカウンターでバーテンダーに出来事を打ち明けるラルフ。

ラルフ「メダルを手に入れるためにはどうしたらいいんだろう?」
バーテン「さぁな。店の忘れ物箱にあるかもな」
ラルフ「(忘れ物箱をあさってもメダルは見つからず)なにやってんだ、俺は……」

やはりメダルなんか手に入らないと諦めかけるラルフ。
が、すぐに、悩みのときは終わる。


「ヒーローズ・デューティー」という軍人系アクションゲーム内でなら、メダルがもらえると解るラルフ。
ラルフは軍服を着こみ、ヒーローズ・デューティーの世界へと忍び込むことに成功。
来店した子供がこのゲームをプレイし始め、メダル獲得に向けて一斉に出発する軍人たち。
ラルフも出陣したが、そこは最新ゲームのリアルなアクション世界。
サイバグという巨大羽虫のようなモンスターを、何万匹も相手にしなければならない。
てんてこまいのラルフは、ゲームをプレイしている子供が「なんかいつもと違う!?」と思うほど、ゲームを乱す。
ラルフの行動のせいで子供は負けてしまい、他のゲームへと移っていく。

面白そうなゲームを物色する子供。
ここで、「シュガー・ラッシュ」が初登場。
シュガー・ラッシュはレースゲームなのだが、毎日登場レーサーが変わるゲームであることが提示される。

先客がいてシュガー・ラッシュをプレイできなかった子供は、フィックス・イット・フェリックスをプレイ開始。
だがそこに、ラルフの姿がない。
ゲーム内ではフェリックスや住人たちが大慌てでラルフ不在を誤魔化そうとするが、故障だと思った子供は店長を呼んで報告。
店長は明日修理を呼ぶことにし、それでもダメならこのゲームも廃棄だなと言う。
フィックス・イット・フェリックスのモニターには、「故障」の貼り紙がされる。

その間、ラルフはヒーローズ・デューティー内で、勝手にメダルのある場所まで行き、メダルを盗む。


◇サブプロット開始(フェリックス&軍曹)
ラルフがヒーロ-ズ・デューティーに侵入したことを知ったフェリックスが、このゲームを訪問。
ここで男勝りで激しい性格の女軍曹と出会い、その解像度の高い美しさに一目ぼれするフェリックス。
ラルフを探しに来たと言っても、女軍曹はそんなやつは知らないと言う。



一方メダルを入手したラルフは、ついにやったといい気分でその場を去ろうとしていた。
だが、あたり一面で眠っていたサイバグにうっかり触れてしまい、目覚めさせてしまう。
サイバグに襲われたラルフは逃げ惑ううち、非常用シャトルへと転がり込み、一匹のサイバグとともに猛スピードでヒーローズ・デューティーの世界を飛び出していく。
ラルフは操縦もできないまま、シュガー・ラッシュの世界へと飛び込むシャトル。
シャトルは墜落し、サイバグは甘そうな沼に落ち、沈む。


◇第1ターニングポイント
ここでヴァネロペが登場。
ヴァネロペにメダルを奪われてしまうラルフ。
逃げていくヴァネロペを追いかける形で、自らアンチテーゼの世界へと入っていくラルフ。
シュガー・ラッシュはラルフにとって、アンチテーゼの世界。
今までいた世界とはまったく逆の世界。
レトロゲームではなく、最新ゲームの世界。
ヒーローも悪役もいない、ただただレースするだけのレーシングゲームの世界。
ケーキなんか食べたこともないと言っていたごみため暮らしのラルフだが、ここはケーキでできたお菓子の世界。


◆第2幕

◇お楽しみ開始

◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
ラルフとサイバグが乗ったシャトルを追いかけることになった女軍曹。
フェリックスと女軍曹の恋路が展開していく。

彼女はまさに軍人といった厳しい人柄だが、それは悲しい過去の記憶から来るものと判明。
その過去とは、女軍曹が自分の結婚式当日に警戒を怠ったため、教会がサイバグに襲われ、式の最中に夫をサイバグに殺されてしまったというもの。
ゲームのタイトル通り、ヒーローズ・デューティー(ヒーローの責任、ヒーローの責務、ヒーローの負うべきもの)を負っている女軍曹。もう二度と責務を怠らない、といった人柄がにじみ出ている。
フェリックスは、女軍曹にシュガー・ラッシュの世界へ一緒に行きたいと申し出る。
だが、「自分のゲーム外で死んだら、生き返れないんだぞ」と言って断られる。
しかしフェリックスの、「ラルフの壊したものを直すのが僕の仕事だ、あなたにラルフの尻拭いはさせられない」という責任感ある言葉に、女軍曹は同行を許可することに。



◇サブプロット開始(ヴァネロペ)
シュガー・ラッシュの世界では、ヴァネロペのセットアップが始まる。

セットアップ内容…
●ゲームセンターが閉店すると、シュガー・ラッシュの世界では翌日のための予選レースが行われる。
●そこで勝った9名だけが、翌日のゲームでプレイ可能キャラとなれる。
●コインがないとこの予選にはエントリーできない。
●ヴァネロペはコインを持っていない。
●しかしラルフから奪ったメダルで代用し、エントリーに成功。
●喜ぶヴァネロペにガサガサと若干のノイズが入り、何らかの問題を抱えていることが提示される。
●ヴァネロペの参加に驚く一同。
●シュガー・ラッシュの国王が、すぐにヴァネロペを捕まえろと警備に命令。
●どうやらヴァネロペは要注意人物扱いの様子。



だが予選開始の前にラルフがレース場に乱入してきて、レース場はめちゃくちゃになり、予選は中止に。
警備からもラルフからも逃げ切ったヴァネロペ。
ラルフは国王に捕まってしまう。
「貴様、ターボしてこのゲームを乗っ取ろうとしているな! そうはさせん!」と牢屋に入れられそうになり、逃げ出すラルフ。


◇サブプロット続き(ヴァネロペ)
メダルを捜索中、ヴァネロペが他のレーサーたちにいじめられている場面に遭遇するラルフ。
ヴァネロペはシュガー・ラッシュの不具合であることが判明。
ヴァネロペがレースに出れば、不具合を起こし、プレイヤーに故障を訴えられ、このゲーム機自体がお払い箱になってしまう。
ヴァネロペはレースに出たいだけだが、「いちゃいけない存在」と言われ、手作りしたカートもめちゃくちゃに壊されてしまう。


いじめを見かねたラルフがレーサーたちを追い払う。
ラルフがどんなに硬いものでも壊せると知ったヴァネロペ、手を組もうと申し出る。
メダルを取り返したいラルフ、メダルはレースに勝たないと返ってこない、ヴァネロペはレースで勝利したい。
二人の利害が一致し、ラルフは渋々ながら手を組むことに。
ヴァネロペはラルフに壊してほしいものがある。


一方、サイバグを探し、シュガー・ラッシュの到着したフェリックスと女軍曹。
サイバグが卵を産んで繁殖し始める前に殺さないといけない。
「ターボする」という言葉を女軍曹が知らず、フェリックスが説明する。

ターボについて…
●新参ゲームの人たちは、ターボするという言葉を知らない。
●昔、大人気のレースゲームがあり、主人公はターボというレーサーだった。
●だが新作レースゲームに人気を奪われ、ターボは嫉妬のあまり、そのゲームに侵入。乗っ取ろうとした。
●結果、「ゲームがおかしい」というプレイヤーの報告により、ゲーム機は両方とも故障とされ、お払い箱にされてしまった。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
そんな話をしながら歩いているうち、底なし流砂に落ちてしまうフェリックスと女軍曹。
女軍曹にいい方法は思い浮かばない。
このまま死んでしまうかと思われたピンチだが、フェリックスのアイデアで流砂から逃げ出すことに成功。
フェリックスに抱きかかえられて流砂を抜け出す際、恋心が芽生えてしまう女軍曹。



一方、サイバグは生き延びている。



つづく













(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐1

シュガー・ラッシュ
01 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


****


子供向け映画、特にディズニー映画ならストーリー構成もハッキリしてるだろうと思い、一発目にこの映画を選んでみました。
ビートが重なり合っているところもあるのですが、一応は時系列に進みます。
長文になりそうなので、数記事に分けます。




題: シュガー・ラッシュ (原題: Wreck-it Ralf )
ジャンル: 人生の岐路
主人公: ラルフ(レトロゲームの悪役)
主人公が倒すべき敵: ヒーロー願望


◆第一幕

◇オープニングイメージ
ゲーム内でヒーローに倒されたあと、悪役ラルフはマンションの住人に担がれて屋上から落とされる。この状況にとても憤りを感じているラルフ。


◇セットアップ
オープニングイメージと同時進行で、状況説明(セットアップ)開始。
ゲームの悪役だけが集う悪役集会。そこに参加したラルフによる自己紹介という形で、彼の置かれた現状が語られていく。

セットアップ内容…
●ラルフはレトロゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役。マンションを壊すのが仕事。
●そのゲームのヒーロー、フェリックスは、魔法のハンマーでマンションを直すのが仕事。
●悪役は倒され、嫌われる役目。だからラルフはこの仕事が好きじゃない。理不尽だと思っている。
●ゲームセンターが閉店すると、ゲームのキャラたちは自由に動き出し、休息に入る。他のゲームへ行くこともできる。
●閉店後、フェリックスはマンションの住人とマンション内で楽しい夜を過ごすが、ラルフはマンション外のごみためで一人さみしく眠る。
●ラルフはフェリックスとうらやましいと思っている。ヒーローになれれば、毎日楽しいだろうなぁ…。


◇テーマの提示
悪役集会で自身の状況を紹介したラルフに他ゲームの悪役たちが助言をする、という形でテーマの提示が行われる。
助言内容が、そのままこの映画のテーマとなる。
この映画が何について語るものなのかが、色々な言い方で示される。

助言内容…
●「俺も『なぜ俺は悪役なんだ? なぜヒーローになれないんだ?』と思ったことがある。でもストレス発散に物を壊してみてわかったんだ。『俺以外に誰が物を壊す? 誰が悪役をやる? 悪役だからって、悪い奴とは限らないだろ?』ということが」
●「役割なんて気にするな。自分を愛さなきゃダメだ」
●「ハートが大事だ」
●「役割は変えられない。早く受け入れたほうが、ゲームも人生も楽になる」
●「今を生きることだ」
●「俺は悪役、ヒーローになれないのは悪いことじゃない。今の自分のままでいいんだ」

このシーンで、他の悪役たちもみんな、同じさみしさを持っていることが推測される。
でもラルフ以外は悪役であることを受け入れている。(または受け入れようとしている)
最後の助言(俺は悪役~)は、みなで輪になって合言葉のように唱えているものなので、悪役たちも自分に言い聞かせようとしているように見える

また、このシーンの途中、「ターボ」という単語が初登場。
「まさかラルフ、お前、ターボする気じゃないだろうな?」
「ターボする気なんかない。友達が欲しいだけだ」
ターボ=とんでもないこと、というのが示される。


◇セットアップ続き
セットアップはまだ続いている。
ゲームキャラの世界は、ゲームセンター閉店後にどうなっているのか。その説明が始まる。

セットアップ内容…
●ゲームセンターの店内ではタコ足コンセントで各ゲーム機がつながっているが、ゲームキャラたちもその配線を通ることで、各ゲームを自由に行き来できる。
●タコ足コンセント内は空港のロビーのような印象。
●各ゲーム内からは物を持ち出してはいけない。持ち込みも禁止っぽい。


☆save the cat
ここで「猫を救う」ラルフ。
「猫を救う」というのは、どんなに悪い奴でも観客が好感を持ったり共感できるようにするのが目的のシーン。
ラルフはタコ足コンセント内で「失業中」のキャラと遭遇し、悪役集会の行われていたゲーム内から盗んできたサクランボを、彼らに分け与える。
大人からは既に共感を得ているだろうから要らないシーンにも思えるが、観客は子供なため「ラルフはいいやつ」であることを印象付ける必要があったと思われる。


◇セットアップ続き
まだ続くセットアップ。

セットアップ内容…
●他ゲームのキャラたちにも、「悪役だー!」と怯えられ逃げられるラルフ。
●自分のゲーム以外で死ぬと復活できない。


◇きっかけ
コンセント内を抜け、自分のゲームに帰るラルフ。
マンションでは住人達とフェリックスが、このゲーム30周年を祝ってパーティー中。
自分もパーティーに参加したいと、会場へ赴くラルフ。
だが歓迎されず、住人達とケンカになってしまう。
ヒーローであるフェリックスは住人たちのように意地悪ではないが、住人たちを守る立場にあるため、やはりラルフを歓迎はできない。

そこに30周年用のケーキが出てくるが、ゲーム内の状況そのままに、フェリックスが住人達とマンション屋上で喜び、ラルフだけが地面で一人ぼっちというマジパンデコレーションがされている。
大いに不満のラルフ。
俺のマジパンも屋上に一緒に載せてやってくれと言うが、住人は猛反対。
「お前はヒーローじゃないんだ!」とラルフを完全否定。

ラルフのゲームでは、ヒーローであるフェリックスが勝利した時、報酬としてメダルがもらえる。
だから住人とラルフの口論はこんな感じになる。

住人「ヒーローはメダルをもらえるが、悪役はメダルをもらえないものだ」
ラルフ「その気になれば俺にだってできる、俺だってメダルをもらえるさ!」
住人「もしお前がメダルを持ってきたら、認めてやろうじゃないか! お前にこのマンション内で一番いい部屋をやろうじゃないか! だがお前には無理だろうな、お前は難でも壊してしまう、壊し屋なんだからな!」
ラルフ「ちがう!」

口論の末、ケーキを叩いて壊してしまうラルフ。
ケーキもパーティーも台無し。
悪役のレッテルが強固になり、決定的に分裂する意見。
ラルフはその場を去る。




つづく


(潮)2017年始まりました

◆お知らせ・ご挨拶
01 /05 2017
あけましておめでとうございます。
年々スロウな歩みになってはおりますが、本年もぐろわ姉妹をよろしくお願いいたします。

さて。
ブログ始めですし。
今年の抱負というか、目標というか、いま現在やりたいと思っていることを書いてみたいと思います。

今年はね、小説を完成させようとか全く思ってないのです。
去年は、脚本術を参考にプロットやらシナリオやらを作ろうと頑張っていたんだけど、なかなか思うようにいきませんでした。
ほんとに何度やり直したことか。

一応ね、自分なりに試行錯誤してみたなかで年末あたりに察したのは、オイラには脚本術を応用するための引き出しが不足している、ということでした。

つまり、教科書は読んだけど、実際にどう使われてるのかがわかっていない状態なんだな。
ジャンル分けには何作か挑戦したけど、それだけでは俄然引き出しが空っぽだった。
\(^o^)/

いま思ったけどもさ、脚本術をタンスに例えるなら、ジャンルっていうのが引き出しになるんじゃないかな。
となると、オイラはきっと、引き出しの用意まではできたんだよな?
そこはかとなくだけど。
だから、これからは引き出しの中身を詰めていかなきゃならんのだよ。

というわけで、今年はなるべく多くの映画を見て、save the cat でいうところの「ビート」っていうやつの勉強をしていきたいと思います。

このブログにそのメモを残すかどうかはわからないけど、残せそうなら残します。でも、残す作業に時間がかかりそうなら、自分のノートだけで終わらせちゃうかもしれない。

とにかく、なるべく多く映画を見て。
ビートを引き出しに詰めていきたいです。

ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人