2017年01月17日 - さかえのよ

(潮)映画「シュガー・ラッシュ」のビート‐3

シュガー・ラッシュ
01 /17 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇ミッドポイント(ラルフ)
ヴァネロペはラルフを連れて、本物のカートが作れる工場へ。
工場の固く閉ざされたドアをラルフに壊してもらうのが狙いだったヴァネロペ。
カート作りを手伝ってと言うヴァネロペに、「俺は壊すのが仕事だから、作るのは専門外だ」としり込みするラルフ。
「たまには専門外の事もやってみたら?」とヴァネロペに言われ、手伝ってみることにするラルフ。
二人で協力して作ったカート、完成したその姿はラルフにとってはお粗末な汚らしいものだった。
自分にはやはり作ることは向いてない…と思いかけた瞬間、ヴァネロペが歓声を上げて喜ぶ。
とても気に入った様子のヴァネロペを見て、嬉しくなるラルフ。


◇迫りくる悪い奴ら
カート作りが国王に見つかり、工場からカートごと逃げ出す二人。
逃げ出す際、ヴァネロペは本物のカートの運転が解らないことが判明。
(自作のカートはお子様用のオモチャみたいに、キコキコと足でこぐタイプ。エンジン付きの乗り方が解らない)

国王に捕まると大変なので、絶対に人目につかない場所に逃げ込む二人。
そこは洞窟のような場所で、完成しないまま放置になっているボーナスステージ。
地面にはマグマのようなコーラ池があり、頭上には鍾乳石のように垂れ下がっているメントス。
メントスが落ちれば当然、コーラが爆発するという環境だという提示。

ここはヴァネロペが隠れて暮らしている場所で、お粗末ながら彼女の寝所もある。
ゴミみたいなものを集めて寝床を作っているヴァネロペの様子は、ラルフにも覚えがあり、二人の生活がとても似ていることが解る。
邪魔者、嫌われ者、一人ぼっち、ごみために住む。
ここで初めて共感しあう二人。
ヴァネロペは自分が「不具合」であることを明かす。
「不具合」ゆえ、他のキャラたちとは違い、ゲームの外へ出ることはできない。


◇ミッドポイント(ヴァネロペ)
レースに向けて猛特訓を始める二人。
めきめき上達するヴァネロペ。
この調子なら勝てそうな予感。
だが勝つためには、感情が興奮すると出てしまうノイズ(不具合)をしっかりコントロールすることが重要。



◇迫りくる悪い奴ら続き
ヴァネロペを見失った国王、奥の手とばかりに、ゲーム内のプログラムに侵入しいじり始める。
そこからラルフのメダルを取り出すことに成功。
ここで、ヴァネロペと書かれたファイルがプログラム内で孤立していることが提示される。


◇サブプロット続き(フェリックス&軍曹)
ラルフが乗ってきたシャトルが修理され、女軍曹とフェリックスはそれに乗って移動中。
女軍曹に見とれるフェリックスが言う。
「あなたは最高に魅力的な女性だ」
だがその言葉は、女軍曹の記憶を鮮烈に呼び覚ます。
それは、結婚式の最中に死んでしまったあの恋人が、いつも言ってくれていた言葉だったため。
封じてきたはずの恋愛感情に恐怖した女軍曹、そこでフェリックスをシャトルから降ろしてしまい、二人は別行動することに。



そのまま一人、国王の住む城へと向かったフェリックス。
ラルフを見なかったかと尋ねるが、侵入者ということで捕まってしまうフェリックス。


◇迫りくる悪い奴ら続き
勝てる自信でノリノリのヴァネロペとラルフ。
いよいよレースに向かおうと洞窟外に出るが、忘れ物を取りに一度戻るヴァネロペ。
そこに国王が一人で登場。
国王はラルフにメダルを返す。
そして、いい人ぶってこんなことを言う。

●ヴァネロペがレースに出たら、プレイヤーに故障と思われこのゲームがお払い箱になってしまうこと。
●みんなはゲーム外に逃げることができるが、ヴァネロペだけは不具合のためゲーム外に出られず、ゲーム機と一緒にお払い箱になってしまうこと。
●国王が言っても聞かないから、ラルフから説得してほしい。
●「ヒーローは時に、つらい決断をしなければならないものだ」と国王。

ラルフ「でもヴァネロペはプレイヤーに好かれるかも。そうしたら故障だと報告されずに済む」
国王「好かれなかったら?」

そんなやり取りを最後に国王はその場を去る。
ヴァネロペが戻る。
ラルフに手作りのメダルをくれるヴァネロペ。
そこには「私のヒーロー」と書かれている。
意気揚々とレースに向かおうとするヴァネロペだが、国王の話を聞いてしまったラルフはレース参加に反対し始める。
国王に会ったことも、メダルを返されたこともバレてしまう。
ラルフに裏切られたと思うヴァネロペ。仲たがいする二人。
どうしてもレースに出たいヴァネロペだが、心を鬼にし、カートを壊してしまうラルフ。
二人はここで別れてしまう。


◇すべてを失って
メダルを手に自分のゲームに帰るラルフだが、ゲーム内の様子が一変している。
住人が誰もいなくなったマンション。一人残っていた住人。
「お前のせいでこのゲーム機は故障中になった。一人で勝手に暮らすがいい、このマンションで」
と、メダルを持ってきた約束通りに、マンションの一室をラルフにくれる住人。
住人達はみなゲーム機の外に避難し、彼もまたこのマンションを去って行ってしまう。
ラルフが一人、窓から外を見ると、空に浮かぶモニター画面に「故障中」の貼り紙が見える。
このゲームは死んだ。
これがすべてを失ってというビートで必須の「死」のにおい。


◇心の暗闇
自分のしたことを後悔するラルフは、メダルを投げ捨てる。
メダルはモニター画面に当たり、故障中の貼り紙がずれる。
ヴァネロペのくれた手作りのメダルを見つめるラルフ。
自分の世界はダメになってしまった。ヴァネロペの世界は守ってやれたはずだが、彼女を傷つけてしまったのも事実。いったいどうすればよかったのか…といった表情。


◇第2ターニングポイント
ここでヴァネロペプロットとの融合がなされる。
貼り紙のずれた先に、シュガー・ラッシュのゲーム機が見える。
ゲーム機のボディにはヴァネロペの顔が大きく描かれている。
それを見てけげんな表情になるラルフ。
何かに思い当たった様子。



つづく







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斑丸(妹):調整する人