2017年02月 - さかえのよ

(潮)俳優にも脚本術は役立つ

雑感
02 /24 2017
脚本家には、もちろん勉強不可欠な脚本術だけど。
俳優にとっても勉強して損はないなと、最近思う。
どうして学生の時に教えてもらえなかったかな。
教えてほしかったな、って今さら思う。

俳優が脚本術を学んで、物語がどういう構成になっているのかを知れば、場面ごとにどんな演技をすればいいのかが自然と解ると思うんです。
脚本術を知らない俳優は、脚本を読んで、流れを見て、セリフを読んで、自分の演じる役がどう「感じているか」を読み取ろうとする。
その読み取り方がうまい人はいいけど、まだうまくない人は読み取り方を間違えて、脚本家や演出家が求めているのとはまったく違う演技になっちゃったりする。

間違った演技をした時に「そうじゃなくて、こうして」って言われて、そのつどそのように訂正できるいい意味での単細胞な俳優さんはそれでもいい。
けど、「そうじゃなくて、こうして」って言われる意味や意図が分からなくて、頭の中がとっちらかっちゃう俳優さんもいると思う。
そういうタイプの人を見てきたから、、一定数いると思う。
そういう、頭で考えて演技するタイプの人にとっては、とっても役に立つと思うな、脚本術。






(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-3

アナと雪の女王
02 /23 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @城から逃げ出したエルサ、自分のまき起こす猛吹雪で行く先も見えず、凍った海の上をさまよっている



 @アレンデール城からなんとか脱出するアナとオラフ
 @城の外は猛吹雪
 @クリストフを探し、凍った海の上をさまよい始めるアナ
 @オラフは風で吹っ飛び、一人でクリストフを探し始めるアナ
 @アナの手は氷になり始めている



 @クリストフのほうは、城が近づくにつれ猛吹雪に巻き込まれる
 @トナカイに乗って海の上を走ってきたクリストフだが、倒れてきた帆船で氷が割れてしまい、トナカイはそれ以上いけなくなる
 @トナカイを置いて、一人でアナを探しに行くクリストフ



◇すべてを失って(エルサ側・絶不調)
 @エルサを追いかけてくるハンス

ハンス「このまま逃げるのか、エルサ」
エルサ「アナのことはお願いね」
ハンス「アナは死んだ。助けようとしたが手遅れだった。君のせいだ」
エルサ「そんな……!」

 @自分の魔法でアナが死んだというショックで崩れ落ちるエルサ
 @そのとたん、猛吹雪も突然に止んでしまう

【※何が絶不調なのか】
アナを失ったことと、それにより魔法が止まったこと。
ミッドポイントで絶好調だった魔力がここで止まる。



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @視界が開け、アナとクリストフ、互いを海の上で見つける
 @駆け寄る二人
 @だがアナの視界に、エルサを今まさに殺そうとしているハンスが見える
 @アナは自分の命を助けることよりも、とっさにエルサのもとへ走り、エルサの命を救うことを選ぶ
 @エルサとハンスの間に割って入ったアナが、ハンスの振り下ろす剣を受け止め、ハンス吹っ飛ぶ
 @その瞬間、エルサを救うことはできたが、ついにアナの体に魔法が行きわたり、アナは氷の彫像になってしまう



◇心の暗闇(エルサ側)
 @アナが助けてくれたことに気づくエルサ
 @だが時は遅く、凍りついたアナは人形のように動かない
 @その場にいた誰もが、アナは本当に死んでしまったと思う
 @守りたかったものを目の前で失ったエルサ
 @凍りついたアナにすがりつき、「そんな、いやよ……」と泣くしかできないエルサ



◇第2ターニングポイント(エルサ側)
 @エルサが抱きしめるアナの胸からだんだんと氷が溶けだし、最後には全身が溶ける
 @生き返ったアナ
 @髪の色も元通りになっている

エルサ「アナ! 私を助けるためになんてことするの」
アナ「大切な人だから」
オラフ「真実の愛が凍りついた心を溶かしたんだよ」
エルサ「愛は氷を溶かす……? 愛……そうよ! 愛よ!」

 @愛で氷を溶かせばいいと気づいたエルサ



◇フィナーレ(エルサ側)
 @エルサが自らの力で、凍りついたアレンデールを溶かしにかかる
 @みるみる夏に戻っていくアレンデール、人々にも笑顔が戻る
 @心の冬を終わらせる方法に気づくことができたエルサに、「できるって言ったでしょ」とアナ
 @夏になって溶け始めたオラフの頭上に、小さな雪雲を作ってあげるエルサ



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @吹っ飛んで気を失っていたハンスが正気を取り戻す
 @ハンスをぶん殴って、間違っていた恋を終わりにするアナ
 @アナとエルサは改めて幸せそうに抱き合い、その様子に笑顔するクリストフ
 


 @ハンスは悪党として、自分の国へと追い返される
 @ウェーゼルトン公爵も追い返され、アレンデールとは今後いかなる取引もできなくなる



 @アナはハンスに、大破させてしまったソリの代わりとして、新しい高価なソリをプレゼントする
 @改めて互いの気持ちを確認し、両想いになる二人



 @頭上の雪雲のおかげで、夏を満喫するオラフ



◇FINイメージ
 @城は元通りになり、昔のように国の人々に開かれている
 @人々の集まる広場で、エルサは隠れることなく、堂々と氷の魔法を使う
 @その魔法で広場はスケートリンクになる
 @スケートを楽しむエルサとアナ、クリストフ、そしてアレンデールの人々
 @夏と冬が一緒になった、最高の状態
 @もうアナもエルサも孤独ではない
 


 @エンドロールのあとのオマケとして、雪男がエルサの投げ捨てたティアラをかぶり、氷の城の主になるシーンあり




おしまい




****

【感想】
ビート仕訳間違ってないかなぁとは思いつつも、そんなに迷うことなく。
勉強中の私でもとても分かりやすかったので、「よくできたシナリオ」というやつなのだと思います。
でも、二人のプロットが絡み合っているため、そこをどうやって書き分けていいのかに迷いました。
うまく書け分けられなかったかなぁと思います。

ビート仕訳していて面白いと思うのは、その場に必要なくなったキャラや物が、みんな何らかの形で退場させられるところです。
この映画はアニメだからかそれらが吹っ飛ばされることも多く、オラフやハンスが吹っ飛んで退場するたびに、いまコイツ不要なんだなと思い笑ってしまいます。

この映画が昔のおとぎ話系と違うなって思うのは、「真実の愛」がアナ本人から出てきたところ。
アナが凍りついたあと胸から溶けてくるシーンですが、あれって、自分で発した愛により溶けだしたってことですよね。
ストーリーの流れからすると、そうじゃないかと思います。
自分よりもエルサを助けに行くことができたアナ。
オラフによれば、「自分よりも人のことを思う」、それが「真実の愛」ということだから。



(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-2

アナと雪の女王
02 /22 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇お楽しみ開始(エルサ側)

英語バージョン


日本語バージョン


 @雪山に逃亡してきたエルサ
 @誰もいなければ、誰のことも怖がる必要がない
 @誰もいなければ、自分に魔力があったって構わない
 @ここにいれば自分らしく生きていけるのだ、とおおはしゃぎ
 @ノリノリで引きこもるための城を建設


※この曲で歌われている let it go とは「さぁ、お行き」に違いないのですが、意味合いとしては「こんな制御は手放してしまおう!」とか「隠してきたものを解き放ってしまおう!」いった具合で使われています。
英語の歌詞ではけっこう直接的に、「私は頑張ってきた、両親からの教えも守ってきた。こんなにこんなに隠してきたのに、結局みんなにバレちゃったじゃない! もういいの、もうシャットアウトよ、もう隠す生きかたなんかやめるわ!」といった調子で歌われています。
日本語バージョンも載せてみましたが、和訳歌詞はこの「投げやりになって引きこもる」シーンにそぐわない前向き感があるとして、賛否両論あるみたいです。
でも制限のある中で作られた歌詞だし、苦労の後がすごく見られるし、まぁ和訳はこうなるのしょうがないよねと個人的には思います。
どっちも好きだよ。



◇お楽しみ開始(アナ側)
 @馬で一人、雪山までやってくるアナ
 @エルサが夏を冬にしてしまったのは自分が怒らせたせいだと、独り言にて再確認
 @災難が次々襲いかかり、馬に逃げられたアナは徒歩で進むことに
 @日用品を売っている山小屋を発見し、冬用の身支度を整えるアナ



◇Bストーリー開始(アナとクリストフのラブストーリー)
 @山小屋にクリストフが登場
 @山暮らしのクリストフには相棒のトナカイがいるが、クリストフはそのトナカイのセリフまで自分で担当しながら会話をしてしまう変人
 @アナはエルサのいる雪山まで案内するよう、クリストフに頼む
 @トナカイのソリで山へ出発する二人



 @クリストフに説明する形で、現在の状況を再確認
 @出会ってすぐの男と婚約したという暴挙を知り、「なにやっちゃってんの?」的に反対するクリストフ
 @「真実の愛だから大丈夫!」と聞く耳持たないアナ
 @意見も考え方も合わない二人
 @クリストフに対し、ハンスとは全然違う嫌な男、という印象を持つアナ



 @オオカミに追われたりしながら、協力し合って窮地を切り抜けるアナとクリストフ
 @クリストフの大事なソリは大破
 @反発しあいながらも、二人でエルサのいる雪山へ進み続ける



 @途中で、生きてる雪だるまオラフ登場
 @エルサが作った雪だるまだとわかるアナ
 @オラフはエルサの城がある場所を知っている
 @オラフは自分が溶けてしまうことも知らず、夏に憧れている



 @暑い夏と寒い冬、二つ合わせたらもっといい
 @エルサの城までオラフの案内開始



 @一方アレンデールでは、ハンスがエルサやアナの代わりになり、国民に対し献身的に働いている
 @その様子にウェーゼルトン公爵が文句をつける
 @自分はアナから任されたのだと、責任感アピールするハンス
 @そこへアナが乗っていったはずの馬が帰ってくる
 @アナを探しに行くから、一緒に来てくれる者はいないかとハンス
 @ウェーゼルトン公爵は、自分の側近二人をその一行に参加させる
 @この機に乗じて、側近にエルサを見つけ出させ、殺させるつもりの公爵



 @エルサの城に向かうアナ、クリストフ、オラフ

クリストフ「どうやって冬を夏に戻すんだ?」
アナ「エルサにお願いする」(エルサが冬にしたんだから、エルサが元に戻せると思っている)
クリストフ「怖くないのか?」
アナ「怖いわけないでしょ」
オラフ「女王は優しくて親切で、心の温かい人だよ」



 @城に到着
 @氷でできた立派な城に感動する、氷切り出し職人のクリストフ
 @氷の城にはアナのみが入っていく



◇ミッドポイント(アナ、エルサ、共に絶好調)
 @城の中でエルサと会うアナ

エルサ「私は一人でここにいる。ここでは一人ぼっちだけど、自分らしくいられるの」
アナ「そんなこと言わないで。私たち本当に仲良しだったよね? あの頃みたいに、昔みたいに戻れない?」
エルサ「(昔の事故を思い出す)いいえ、無理よ。さようならアナ。あなたのことを守りたいの」
アナ「守ってもらわなくて平気。一緒に帰ろうよ」



 @怯えて逃げるエルサを追いかけるアナ
 @生まれて初めてエルサの力になれると信じているアナ
 @アレンデールが魔法で冬になってしまったことを知るエルサ

アナ「エルサなら元に戻せる!」
エルサ「無理よ、やり方を知らない!」
アナ「できるよ、絶対!」
エルサ「無理よ!」
アナ「大丈夫!」

 @自分が人々を大変な目にあわせていることにショックを受けるエルサ
 @自分は愚かだった、自由になったと勘違いしていた、何もコントロールできていなかったと自責まっしぐらなエルサ
 @エルサがパニックになっているのに、お構いなしに「大丈夫だよ!」とぐいぐい来るポジティブアナ
 @アナの強引さに「できないって言ってるでしょう!!」とエルサが叫び、またしても魔法を放ってしまう
 @その魔法が心臓に直撃するアナ

 @魔法をまたアナに当ててしまったことにショックを受けるエルサ

【※一体なにが絶好調なのか】
アナ……自分ならできるとエルサにぐいぐい攻めていく過信っぷりが、絶好調
エルサ……エルサ本人は本意ではないが、魔法の力が絶好調。人を遠ざけたいという思いに応えまくりの魔力



◇迫りくる敵
 @エルサは魔法で雪男を作り出し、そのままアナを城から追い出す
 @アナ、クリストフ、オラフは雪男に追われ、山から追い出される



 @エルサと仲直りできなかった、これからどうしよう、このままじゃ城にも帰れない、とアナ
 @エルサの魔法に当たったせいで、アナの髪色が白く変化し始める
 @「それなら治せる人を知っている」と、クリストフがアナを森へ案内することに



 @雪山の城で一人になったエルサ、なんとか力をコントロールしようと頑張る
 @でも心を落ち着けるのは無理なようで、氷の城が赤く染まっている



 @胸に受けた魔法により、全身が寒くなり始めるアナ
 @クリストフがアナを連れてきたのは、トロールたちのところ
 @トロールたちはクリストフにとって、家族のようなもの
 @トロールたちは、アナをクリストフの彼女だと思い込む
 @彼女じゃないと否定するアナとクリストフ



 
※歌詞抜粋
 @二人とも完璧じゃない、欠点はあっても大丈夫、愛があれば
 @人の性格は変えられないけど、愛さえあれば大丈夫
 @怒りは恐れが判断を狂わせても、愛さえあれば正しい道を選べる
 @真実の愛が目覚めさせる
 @みんな欠点がある、それでいい
 @欠点を補うために必要なのが、真実の愛




 @アナの体調がだいぶ悪くなる

トロール長「エルサの氷のかけらが、アナの心に刺さっている。氷をそのままにしておくと死んでしまう。頭に刺さったのなら簡単に取れるが、凍った心を溶かせるのは真実の愛だけなのだ」
トロール「大好きな人のキスよ」

 @アナをハンスとキスさせるため、急いで城に連れ戻るクリストフ



 @一方ハンス、アナを助け出すため、エルサの引きこもる氷の城にやってきた
 @だが門前で、雪男に阻まれる
 @ハンスたちが雪男と戦っている隙に、公爵の側近二人は城の中へ入り、エルサを追いかけ命を狙う
 @追い詰められたエルサが身を守るため、魔法で側近たちを攻撃する
 @側近たちの命に危険が及んだところで、ハンスが「女王、人を傷つけてはいけません!」と割って入る
 @張りつめていた魔法の力が緩み、気を失うエルサ



 @気づくとアレンデール城の牢屋に入れられ、手錠をかけられているエルサ
 @アナはまだ城に戻ってきていない

エルサ「なぜここに連れてきたの」
ハンス「あのままでは殺されていた」
エルサ「私がここにいては危険なの」
ハンス「夏に戻してくれ、お願いだ」
エルサ「できないのよ」
ハンス「そんな……」
エルサ「「このまま私をあの山に戻して」
ハンス「……できるだけやってみる」



 @一方クリストフは、もうろうとするアナを連れて城へ戻ってくる
 @城の人々にアナを預け、自分は城をあとにするハンス



◇すべてを失って(アナ側・絶不調)
 @城の中では、ハンスがもう一度アナを探しに行こうとしている
 @だが城の人々は、「アナ王女が戻らなかったら、もう頼れるのはハンス様しかいない」と言って止めにかかる
 @そこへアナが戻ってくる
 @ハンスに「早くキスをしてくれ」と迫るアナ

アナ「エルサの魔法で、心が凍りそうなの。それを溶かせるのは真実の愛だけなの」
ハンス「愛する人とのキスか」

 @キスすると見せかけて、してくれないハンス
 @アナを愛してなどいなかったハンス
 @ハンスはアナと結婚し、エルサを殺し、アレンデールを乗っ取るつもりだった
 @今やアレンデールの人々から頼られる身となったハンスにとっては、アナもエルサも死んでくれたほうがいい
 @アナを殺したエルサを倒し、アレンデールのヒーローになるつもりのハンス
 @ハンスは部屋の暖炉を消し、凍えるアナを置き去りにする
 @ハンスの正体を知ってショックのアナ



 @ハンスは城の人々に、アナは自分との結婚を誓ったあと死んだと嘘をつく
 @エルサはやはり化け物、このままではみんな危ない
 @アナを殺したエルサを死刑にすることに
 @死刑のため連れ出されそうになり、牢屋から逃げ出すエルサ



 @城から山に帰っていくクリストフだが、相棒のトナカイに止められる
 @アナのことは好きだが、アナはハンスが好きなため、諦めようとしているクリストフ
 @振り返るとアレンデール上空に雪雲が渦巻き始めていて、大変なことになっている
 @急いで城に戻っていくクリストフ



◇心の暗闇(アナ側)
 @寒い部屋に閉じ込められ瀕死のアナのもとに、オラフが登場
 @暖炉に火をつけ、アナを火のそばまで連れてくるオラフ

オラフ「ハンスはどこ? キスはどうなったの?」
アナ「私、間違ってた。ハンスは運命の人じゃなかった。もう行ってオラフ。ここにいたら溶けちゃうよ」
オラフ「真実の愛でアナを助けるまでここにいる」
アナ「真実の愛がなにかも分からない……」



◇第2ターニングポイント(アナ側)

オラフ「愛っていうのは、自分より人のことを大事に思うことだよ。クリストフがアナをハンスに任せて離れていったみたいにね」
アナ「クリストフが私を好き……?」
オラフ「アナって愛のことほんとに分かってないんだね」
アナ「オラフ、溶け始めてる」
オラフ「アナのためなら溶けてもいいよ」

 @城の窓から、クリストフがこちらへ向かってきているのが見える
 @クリストフにキスしてもらうため、オラフとアナは城から逃げ出すことに
 @だがエルサの魔法でアレンデール城まで凍りつきはじめ、二人の脱走は困難に



つづく








(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-1

アナと雪の女王
02 /21 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


誰でも知ってる映画なので、色んな説明を省き、今回こそは手短に書ける予感。
ミュージカルのため、曲中に起きた部分は色を変えてあります。




題: アナと雪の女王 (原題: Frozen )
ジャンル: 相棒愛
主人公: アナ
主人公が倒すべき敵: エルサが作り出してしまった冬

※「魔法使いの弟子」もそうでしたが、この映画も主人公が二人いるような感じの映画です。
実際二人とも重要なキャラなのですが、脚本上、主人公といわれるのは、ストーリーの中で最もメインな視点で動くキャラのことだそうです。そして一番成長する。
この映画ではアナがそれにあたるかと思われます。
でもエルサにもちゃんとプロットはあるので、ちょこちょこ「エルサ側」として書いてみました。
「魔法使いの弟子」もバルサザール側プロットを抽出することはできたのですが、アナ雪ほどハッキリはしていませんでした。
ゆえにバルサザールは脇役としてみました。
今回はエルサのプロットがかなりハッキリしていて成長も見られたので、両手打ちってやつかなぁと思い、抽出することにしました。
OPイメージやセットアップなど、アナとエルサ二人同時にかかっているビートは分けていません。




◆第1幕

◇OPイメージその1



男たちが湖の氷を切り出すシーンから始まることで、寒々しい氷関連の話であることを提示。
これが映画の雰囲気を固定する。


※)映画の冒頭はアナとエルサの子供時代から始まりますが、それがすべて長めのセットアップなため、本来のOPイメージはまだ先になってしまいます。
ゆえに仮のOPイメージ的な役割として、この氷を切り出すシーンがあるのかと思われます。
「魔法使いの弟子」も長めのセットアップから映画がスタートしたため、似たような作りでした。
save the cat では、OPイメージとFINイメージは、主人公のビフォーアフターになると書かれています。
この氷を切り出すシーンが「主人公のビフォー状態」とは言いづらいと思います。
やっぱりこれは仮のOPイメージだと、自分では認識したいと思います。



◇テーマの提示その1
湖の氷を切り出す村の男たちが歌を歌っている。その歌詞がテーマの提示。
ここは当然ながら、英語の歌詞がわかりやすいです。
以下歌詞の抜粋。

 @冷たく澄んだ心を切り出して、愛にぶつけろ、恐怖にぶつけろ
 @let it go


※)let it go について
この歌は氷の切り出し歌なので、ここでは「切り出した氷よ、さぁ行け」的な意味で使われています。
でも後々、エルサの歌う let it go にかかってくるので、重要な伏線。



◇セットアップ
 @アナとエルサの子供時代
 @アナに魔力はないが、エルサは雪や氷の魔法を使える
 @エルサの魔法で遊ぶ二人
 @楽しく遊んでいたが、エルサの魔法がアナの頭に当たってしまう
 @気絶するアナ

 @両親とエルサは気絶したままのアナを連れ、森の中へ
 @トロールたちのもとへ行き、アナを助けてもらえるよう頼む



◇テーマの提示その2(アナ側)
トロールの長「当たったのが心臓でなくてよかった。心は変えるのが難しいが、頭なら丸め込める」



◇セットアップ続き
 @魔法に関した記憶を、すべて魔法無関係の記憶に書き換えられてしまうアナ
 @アナはエルサの魔法のことは忘れてしまう
 @この様子を、子供だったクリストフが見ている
 @魔法の力が生まれつきで、年々強くなってきているエルサ



◇テーマの提示その3(エルサ側)
トロール長「力をコントロールするのだ。恐怖心が危険につながる」



◇セットアップ続き
 @エルサが魔力をコントロールできるようになるまで、世間から隔離してしまう両親
 @アナからも遠ざかるよう両親に言われるエルサ
 @城が閉ざされ、エルサは自分の部屋に引きこもる
 @アナは魔法の記憶を失っているため、なぜエルサに拒絶されるのか分からない



※歌の途中で、セットアップからOPイメージに突入します

 @エルサに拒絶されたまま、アナは孤独に成長していく
 @エルサのほうは、どんどん強くなる魔力におびえ、手袋をするようになる
 @手袋をしていれば、少しは安心できる。魔法の力を隠しておける
 @自分の力で誰かを傷つけるのが怖いエルサ



 @アナとエルサがずいぶん成長した頃、両親が帰らぬ人となる
 @二人きりになってしまった姉妹
 @両親が死んでも、エルサは人前に出ることができない




◇OPイメージその2
 @助け合いたいのに、助け合うことができない二人
 @二人は一枚のドアを隔てて共にいるはずなのに、互いに孤独な状態



城が固く閉ざされていて、二人っきりの姉妹なのに、互いに関わり合いになれない状態。
こちらが本来のOPイメージだと思われます。
FINイメージと対になるため。



◇セットアップ続き
 @それから3年後、夏
 @エルサが成人し、戴冠式が行われることになる
 @城が開かれ、ほかの国からもたくさんの客がアレンデールを訪れる
 @成長したクリストフも城下町にいる
 @訪問客の中にウェーゼルトン公爵がいる。アレンデールの富を奪おうとしている




 @久しぶりに城が開かれ、浮かれるアナ
 @初めてのパーティーで運命の人に出会えるかもしれないと、期待を膨らませる
 @一方エルサは、手袋を脱がなければならない戴冠式で、魔力がみんなにばれないかと心配
 @対照的な二人


 @アナとハンスが街で出会う
 @初対面から好印象同士の二人

 @戴冠式はエルサの魔力がばれることなく、無事に終わる
 @戴冠式後の舞踏会で、姉妹二人は本当に久しぶりに会話をする
 @楽しいひと時を過ごす二人だが、アナの願いがエルサに影を落とす

アナ「毎日こうして城が開かれていればいいのに」
エルサ「無理なのよ」
アナ「なぜなの?」
エルサ「無理なものは無理」(理由は言えないエルサ)




 @舞踏会でハンスと再会するアナ
 @ハンスは自分とよく似ていると思うアナ
 @短時間で恋に落ち、婚約する二人




◇きっかけ
 @アナがエルサに婚約の報告をする
 @反対するエルサ

エルサ「会ったばかりの人と結婚なんて許しません」
アナ「真実の愛ならできるわ」
エルサ「あなたに愛のことなんて解るの?」
アナ「じゃあエルサには解るの? いつも人を避けてばかりのくせに!」
エルサ「…っ…とにかく許しません!」

 @頑なに拒否するエルサを責めてしまうアナ

アナ「なにをそんなに怖がっているのよ!」
エルサ「ほっといてって言ってるでしょう!」

 @感情的になったエルサから魔法が飛び出してしまう
 @そこにいた全員に魔力がばれてしまうエルサ
 @ウェーゼルトン公爵に化け物扱いされ、エルサは城を飛び出す



◇悩みの時~第1ターニングポイント(エルサ側)
 @港に出てしまい、逃げ場のなくなるエルサ
 @このままでは追いかけてくるアナに捕まってしまう、どうしようと振り返る

 @自分の踏んだ場所が凍ることが解るエルサ
 @そのまま海へと駆け出し、海を凍らせながら逃走
 @しかしその魔法のせいで国全体が冬になり、凍りついてしまう



◇悩みの時~第1ターニングポイント(アナ側)
アナが悩んだり疑ったりしないキャラなので、かわりにウェーゼルトン公爵やハンスが疑問を投げかける役目になってます。

 @エルサがこんな魔力を持っていたなんて知らなかったアナ

ウェーゼルトン「女王は化け物だ。アナ王女も化け物に違いない」
アナ「二人とも普通の人間よ!」

アナ「私がエルサを怒らせたためにこうなったのだから、私が追いかける」
ハンス「危険すぎる」
アナ「危険なんかじゃない。エルサに会うだけよ」
ハンス「女王を信じられるのか?」
アナ「大丈夫に決まってる。だって姉さんなんだから」

 @アナは一人、馬で出発
 @アナがエルサを連れて戻るまで、国のことはハンスが任せられることに





つづく





(潮)「すべてを失って」について

雑感
02 /20 2017
ビートの中に「すべてを失って」というものがあります。
これは「ミッドポイント」というビートと対になるものだそうです。
で、2つパターンがあるそうな。

1:ミッドポイントで主人公が絶好調(見せかけの勝利)になる場合、すべてを失ってでは絶不調(見せかけの敗北)になる

2:ミッドポイントで主人公が絶不調(見せかけの敗北)になる場合、すべてを失ってでは絶好調(見せかけの勝利)になる

今まで見た映画は、どれもパターン1でした。
パターン2にはなかなかお目にかかれないんだけど、私が見たいと思う映画のチョイス癖みたいなもののせいでしょうか。

2のほうはどういう流れになるのか、ちょっと想像しきれない。
すべてを失ってで、絶好調になるだと??
一応、想像はしてみているんだけど、ほんとにこういう流れがパターン2なのかなぁ?
とか、確信が持てていません。
いつかお目にかかりたいものです。

***

さて。
現在、ビート仕訳しているのは「アナと雪の女王」です。
今回は、ちゃんと記事を書き終えてからUPするつもりです。
というのも、前回の「魔法使いの弟子」同様、またしても主人公が2人だと思い込んでつまずきそうになったから。
危ない危ない^^;
途中で「やっぱこれも主人公は一人だった!」ってなって、書き直してます。

っていうか、そもそも主人公が2人ってありえないんだと思うんだ。
話の中で重要な役割の人が2人いたとしても、必ずどっちか目線で物語は進むし、落ち着くものだと思うんだ。
そうでないと、とっちらかるもんな。
いい加減、気づけ私。


いや、でも、私が知らないだけで、2人それぞれの目線で話が進むという意欲的な作品はあるのかもしれない。
わからん。
わからんけど、今は目の前のことをやるだけだぜ。



*****

【追記 2017/2/21】
本書をちょろっと読み返したら、こんな内容の文章があった。

「どんな映画でも、それがたとえアンサンブル作品であっても、必ず主人公は存在する。
映画はすべて主人公についてのストーリーだから、観客が注目したり、共感したり、応援したくなる主人公、しかも映画のテーマを観客に伝える主人公が一人か二人は必要なのである」

主人公が二人いることもあるんだね。
\(^o^)/
まったく俺はよ、ちゃんと読めよ、教科書をよ。






(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-6

魔法使いの弟子
02 /14 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇フィナーレ続き
 @ベネットに電話し、「ラボに来て」と助けを要請するデイブ
 @もう指輪を持っていないデイブだが、魔力なしでモルガナを倒すアイデアを思いつく
 @一緒にラボへと向かっていたベッキーを、途中でおいていこうとするデイブ

デイブ「危険だから君を巻き込みたくないんだよ」
ベッキー「もう巻き込まれてるし、あなたが失敗したら世界が滅びるんでしょ。同じことだわ、だから一緒に行く」

 @ベッキーも自分の意思で参加する決意完了



 @ラボでモルガナを倒す準備を始めるデイブ、ベッキー、ベネットの3人
 @ラボにはネックレスが置いてあり、「ベロニカに渡してくれ」というバルサザールの置き手紙が添えられている
 @バルサザールが生きてかえらないつもりだと分かる

ベネット「デイブ、お前が何に関わってるのかは知らない。だが、お前は今、仲間と行動してるんだな!」



 @その頃、公園ではベロニカを復活させるホルバート
 @だが見た目がベロニカなだけで、中身はモルガナ状態
 @ベロニカと会えるのでは…という淡い期待が砕け散った表情のホルバート
 @「もう見たくもないわ!」というモルガナの指示で、彼女が入っていたグリムホールドを壊しにかかるホルバート
 @公園の中央ではモルガナが復活の魔法を唱え、魔法陣を作り始める
 @普通の人には見えないが、魔法陣はビル屋上の衛星アンテナを利用し、上空に作られていく

※補足)
衛星アンテナに魔法をあてると、鏡に太陽をあてた時のような光の筋ができる。
衛星アンテナはあらかじめ向きが変えてあり、ひとつのアンテナにあたった光は、次のビルにあるアンテナへと伸びていく。
そこからまた次のビルにあるアンテナへ……と、光の筋はどんどん伸びていく。
光の筋で魔法陣が描かれるように、衛星アンテナの向きは変えてある様子。



 @ラボから出たベッキーとデイブ
 @ベネットは同行していない。彼には魔法関連の事情を話していないため、どうやらラボに置いてきた
 @ベッキーにあの衛星アンテナのどれでもいいから、向きを変えるよう頼むデイブ
 @デイブは公園、ベッキーはアンテナへ行くことに
 @アンテナへ向かおうとするベッキーを引き止め、質問するデイブ

デイブ「子供の頃のあの質問だけど、答えはどっちだったの? 僕の友達になりたい? それとも彼女? 僕、死んじゃうかもしれないから、教えてほしいんだけど……」
ベッキー「知りたかったら死なないで」



 @公園ではモルガナの魔法陣作成が続いている
 @グリムホールドを焼き払ってしまおうと、炎の中へ投げこむホルバート
 @しかし、それを隠れていたバルサザールがキャッチ
 @二人の乱闘が始まる
 @以前は互角だったが、今は指輪を3つも奪ったホルバートのほうが魔力が強い
 @バルサザールが押されている間に、魔法陣が完成してしまう
 @再生の魔法は世界各地に飛んでいき、モルガナ派の魔法使いたちが生き返り始める



 @バルサザールとホルバートが乱闘してるところに、デイブ登場
 @デイブはプラズマ発生装置を持ってきている
 @装置のスイッチを入れると、プラズマが盗まれた指輪へと流れていき、ホルバートがあっけなく感電する
 @ベッキーのほうもアンテナをずらすことに成功する



 @アンテナの向きが変わったことで魔法陣が消え、魔法を唱えていたモルガナが倒れる
 @その隙にバルサザールが融合魔法を使い、ベロニカの中からモルガナの魂を引きずり出し、自分に吸収する
 @モルガナから解放され、目覚めるベロニカ
 @モルガナを吸収したはいいが、すぐに内側から支配され始めるバルサザール

ベロニカ「バルサザール、あなた何てことを!」
バルサザール「(グリムホールドをデイブに投げ渡し)さぁ、早く私を閉じ込めろ!」
デイブ「そ、そんなことできないよ!」

 @もめてるうちに、モルガナの魂がバルサザールの中から出てきてしまう
 @一人元気なモルガナが、強烈な炎魔法で攻撃してくる
 @それをとっさに受け止めるデイブ
 @指輪がなくても魔法が使えるようになったデイブ、選ばれし弟子として覚醒完了
 @しかしモルガナの次なる一発で、バルサザールとベロニカは後方に吹っ飛ぶ



 @一騎打ちのデイブとモルガナ
 @デイブの放ったプラズマ魔法攻撃がモルガナから外れる
 @モルガナはあざ笑うが、デイブにとってはそれも狙いのうち
 @外れたプラズマ魔法は、公園の電気制御室にぶち当たる
 @モルガナが調子づいてデイブを攻撃しまくる
 @デイブが魔法を受け止め続ける間に、電気制御室からは高電圧の電線が蛇のように、何本もはい出してくる
 @その電線が公園の外灯に入り込み、大放電が起きる
 @外灯の真下にいたモルガナ、感電して魔力を失う
 @とどめとばかりにデイブが連続攻撃して、モルガナが跡形もなく砕け散る



 @やったよ! モルガナを倒した!
 @だがバルサザールはベロニカに看取られ、死んでいる
 @バルサザールの死を受け入れられないデイブ
 @プラズマ魔法を使ってバルサザールの心臓マッサージ開始
 @生き返るバルサザール


◇FINイメージ
 @魔法使いの戦いは終わった
 @バルサザールはデイブから返されたネックレスをベロニカにプレゼント
 @バルサザールとベロニカが晴れて結ばれる
 @ホルバートは知らんうちに、帽子だけ残し消えている(死んだかどうかは明確でない)
 @ベッキーが公園に駆けつけ、デイブとベッキーの恋も実る
 @魔法の鳥に乗って、デートへ飛んでいくデイブとベッキー



おしまい



*****

【感想】
苦労したけど、こんな感じにまとめてみました。
今回はデイブとバルサザール、二人ともが主人公のような気がして、ビート仕訳に悩みました。
なんでこんなに悩んだんだろうって振り返ってみると、思い当たるのは以下の2つのビート。

●ミッドポイント
●すべてを失って

この2つは対になるビートなんだけど、ミッドポイントがデイブ関連、すべてを失ってがバルサザール関連って分かれていました。
ミッドポイントでは、デイブがベッキーといい感じになる。(絶好調担当)
すべてを失ってでは、バルサザールが過去の悲恋を語る。(絶不調担当)
はじめは、過去を語るバルサザールの絶不調さに目がいってしまったので間違えたけど。
でもこのシーンは、バルサザールの話を聞くデイブの気持ちが落ち込む、という意味での絶不調なのだとあとから思いました。
かなり惑わされたけど、こういう組み立て方、やり方もありなんだなぁと学んだ次第。
次は、ちゃんと仕訳完了してから記事にしよう。

けどさ、ポスターからなにから、バルサザールが前面に出すぎなんだよなぁ。
あれにも惑わされた。
あれで主役だと思い込んでしまった。
いかんな!

ストーリー的には、バルサザールよりもデイブのほうがしっかり成長している物語。
スーパーヒーローのお約束通り、「(自分を)信じること」がデイブの成長過程。
もしバルサザールが主人公ってなると、この映画のジャンルはなんなんだろうってなっちゃう。
どれにも当てはまらない気がする。
当てはめるためには、足さなきゃならないものがいっぱいある気がする。
バルサザールにも主役ばりの過去があってそれが物語を深くしていたけれど、この作品上の役割としてはやはり、彼はヒーローを支える脇役なんだと思う。





(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-5

魔法使いの弟子
02 /13 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇迫りくる悪い奴ら続き
 @一方ラボには、デイブに化けた手品師が現れる
 @「さっきはゴメン」と謝ってくるニセデイブに、「謝る必要はない、先へ進もう」と寛大なバルサザール
 @ニセモノと気づいた時には遅く、はりつけにされるバルサザール
 @してやったりと、ホルバートも登場

ホルバート「デイブはお前の弱点のようだな。新しいお友達ができたということか?」

 @隠していたグリムホールドが見つかってしまい、ホルバートの手に渡る
 @バルサザールとホルバートが、以前は親友だったことが判明
 @しかしベロニカがバルサザールを選んだことで、ホルバートは逆恨み
 @片思いが叶わなかった腹いせに、モルガナを復活させて、この世界を崩壊させるつもりのホルバート



 @ホルバートの魔法がバルサザールに当たろうかというところで、デイブが登場し、助けに入る
 @グリムドールを手に、ラボから逃げていくホルバートと手品師
 @追いかけるバルサザールとデイブ
 @魔法で攻撃しつつ追いかけるが、敵のほうが強い



 @途中から逆に追いかけられる展開に
 @絶体絶命に追い詰められ、殺されかけるデイブとバルサザール
 @だが、二人にとどめはささず、ホルバートは人ごみに紛れて立ち去る


◇すべてを失って(絶不調)
 @人ごみの中を追いかけるバルサザール
 @逃げるホルバートは、通りすがりのオバサンを魔法でベロニカに変身させる
 @追っていたバルサザールは、目前からやってきたベロニカに目を奪われる
 @思わず手を伸ばして引き止めると、魔法が解け、オバサンに戻る
 @ベロニカを失い、愕然とするバルサザール(死の気配)
 @その隙に、まんまとホルバートはグリムホールドを持ち逃げ
 @様子のおかしいバルサザールに近づき、「今のが、ベロニカなんでしょ?」と心配そうなデイブ


◇心の暗闇
 @ラボに戻った二人
 @バルサザールが悲しい過去を語る



 @はじめは、バルサザールとベロニカとホルバートの三人で力を合わせ、モルガナに立ち向かい、人類を破滅から守っていた
 @その友情と魔法が、ベロニカとバルサザールの支えだった
 @デイブと同じように、ベロニカは「普通」になりたがっていて、「普通」を望む彼女にバルサザールは恋をした
 @だがホルバートもベロニカを好きになってしまった

デイブ「千年間もベロニカの入ったグリムホールドを守ってきたんだね」
バルサザール「このネックレスをあげたかったのに……」


◇第2ターニングポイント
 @バルサザールの事情を知り、同情したデイブ

デイブ「かわいそうに……。バルサザール、一緒にベロニカを解放しよう。そしてモルガナを倒すんだ」
バルサザール「デイブ……一体、君に何があった?」
デイブ「何もっ」
バルサザール「相変わらず嘘が下手だ。ベッキーが君を好きで良かったよ。恋とはいいものだ」

 @再び、魔法使いの靴を履くデイブ

※)第2ターニングポイントは、メインプロット(Aストーリー)とサブプロット(Bストーリー)が融合する地点。
メインテーマである「単独行動するか、仲間と行動するか」というところに、Bテーマの「友情」が関わってくる。
デイブはバルサザールに同情や共感をしたことで「思いやりの気持ち」が湧き、自分の意思で仲間と行動することを選べるようになる。
デイブは初めて誰かのために、バルサザールのために、悪を倒す決意をする。
やっとヒーローらしくなる。
バルサザールのほうも、デイブの変化がベッキーのおかげと分かるので、もうデイブの恋愛を否定はしない。




◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @一方ホルバートは、手品師から魔力を吸い取り、指輪を奪ってしまう
 @モルガナを解放するにはエネルギーが必要なため
 @手品師から奪った魔力をグリムホールドに注入するホルバート
 @魔法少女が復活する
 @魔法少女は、ホルバートに指示されベッキーのもとへと向かう



 @バルサザールとデイブは、グリムドールのある場所へと向かう
 @「モルガナが復活したら、どんな事が起きてもモルガナを倒すと約束してくれ」と、デイブに頼むバルサザール



 @ホルバートの指示通り、ベッキーをさらってきた魔法少女
 @だがホルバートは、用なしとなった魔法少女からも魔力を吸い取り、指輪がわりのネックレスヘッドを奪う
 @ホルバートは2つの指輪を手に入れたが、モルガナ復活のためにはあと1つ、デイブの指輪も必要



 @グリムホールドのある場所に着いたデイブとバルサザール
 @ホルバートが、とある公園で死者の再生を企んでいることが分かる
 @二手に分かれてグリムホールドを探す二人
 @魔法で足止めを食らうバルサザール
 @その間に、デイブはホルバートと遭遇
 @ホルバートはベッキーを人質に取っていて、デイブは指輪とベッキーを交換することを余儀なくされる
 @グリムホールドと指輪を持って、その場から立ち去るホルバート



 @足止めの魔法から抜け出したバルサザールが駆けつける
 @バルサザールの忠告通りベッキーを人質にされたこと、指輪もグリムホールドも取られたことを、バルサザールに謝るデイブ
 @「私も同じことをしたさ」と許すバルサザール
 @指輪を失ったデイブは魔法を使えなくなってしまった
 @バルサザール一人で、ホルバートとモルガナ二人を相手にするのは無理
 @だがデイブとベッキーを置いて、一人で行ってしまうバルサザール

バルサザール「先のことは分からない。大事な人と過ごせる時間は貴重だ。楽しめよ」



 @魔法を目の前で見たベッキー、取り乱す
 @だが「受け入れるから、本当のことを話してほしい」とデイブに言うベッキー
 @デイブは魔法使いであることを、ベッキーに告白する



つづく



(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-4

魔法使いの弟子
02 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇迫りくる悪い奴ら
 @デイブが大学で一人でいるところに、ホルバートと手品師が登場
 @「お前が選ばれし弟子だろ」と言われるが、デイブには意味が分からない
 @デイブはグリムホールドに誰が封印されているのかも知らない
 @「そんなことも知らされていないなんて、信じる相手を間違えているんじゃないのか?」と脅されるデイブ

ホルバート「デイブ、お前、恋をしているな? 好きな人を失ったらどうなる? その時はお前も手段を選ばんだろう」

 @デイブから、グリムホールドのありかを聞き出そうとするホルバート
 @そこにバルサザールが登場し、デイブを連れてその場から逃走



 @デイブは自分が選ばれし弟子であることも、グリムホールドに誰が封印されているのかも知らなかった
 @バルサザールが隠し事をしていたことを責めるデイブ
 @説明してくれるまで修行なんかしないとデイブ
 @事情を説明し始めるバルサザール



 @モルガナが手に入れようとしていたのは「再生の魔法」
 @モルガナはモルガナ派の魔法使いたちを生き返らせて、世界を征服しようとしている
 @グリムホールドの一番奥に封印されているのがモルガナ

※補足:マトリョーシカ状のグリムホールドは外側から順番に開けていくため、モルガナが復活できるのは一番最後

※グリムホールドに封印されている順番
 1:一番奥にある一番小さい人形……モルガナの魂を自分の肉体に吸収したベロニカ
 2:ベロニカとモルガナの人形を包む、2番目に小さい人形……モルガナの弟子である魔法少女
 3:魔法少女の人形を包む、3番目に小さい人形……モルガナの弟子である中国人魔法使い
 4:中国人魔法使いの人形を包む、一番外側の人形……ホルバート

※この時点で4と3は開封済み、次に開くのは2



 @バルサザール、ベロニカ、ホルバートの3人は、マーリンの弟子だった
 @彼ら三人は、選ばれし弟子がマーリンの力を受け継ぐまでは年を取らない
 @デイブにはマーリンとのつながりが何かあるはず
 @偉大なものには使命がある
 @モルガナを殺すことは、選ばれし弟子であるデイブにしかできないこと
 
デイブ「世界を救うなんて、僕にはそんな力ないよ」
バルサザール「後戻りはできないと言ったろ! 千年も探し続けたんだ! 私を解放してくれ! 君は選ばれし弟子になるのだ、それが使命だ!」
デイブ「……(納得はしていない表情)」



 @ホルバートが、デイブのラボがある場所をつきとめる



 @選ばれし弟子になると、指輪なしで魔法が使えるようになる
 @そうなって初めて、デイブはモルガナと戦えるようになる
 @バルサザールは、融合魔法を練習するつもり
 @バルサザールが今までに融合魔法の成功を見たのは、ベロニカがモルガナを吸収したあの一回だけ
 @融合魔法は、骨とう品店から持ってきた巻物に方法が描かれている


◇Bストーリー続き
 @ベッキーがラボに遊びに来る時間が迫る
 @「修行中だぞ!」と反対はしたものの、デイブの10年越しの恋心にほだされ、デートを許可するバルサザール
 @ベッキーが来る前に席を外すバルサザール


◇迫りくる悪い奴ら続き
 @魔法の修業で汚れまくったラボ内
 @ベッキーが来るまでにきれいにしなければ
 @自分がシャワーする間、モップを魔力で操り、自動で掃除させるデイブ
 @しかし、デイブが意図した以上の数のモップが動き始める
 @デイブがシャワーから戻ると、掃除をやりすぎているモップたち
 @水道も開きっ放しで、ラボ内は洪水状態
 @電気コンセントが今にも水につかりそう
 @やめさせようにも、暴走したモップたちはデイブの言うことを聞かない



 @片付かないまま、とうとうベッキーがラボに来てしまう
 @モップたちが動き回っているため、中に入れるわけにも、一緒に出掛けるわけにもいかず、ベッキーを玄関先で追い返すことになってしまうデイブ
 @もうダメだ、嫌われた、と頭を抱えるデイブ



 @しかし、とにかくモップたちを止めなければならない
 @モップたちともみくちゃになるうち、プラズマ実験道具が水中に倒れてしまう
 @そんな電気バリバリの水たまりに落ちそうになるデイブ
 @あわや感電死のところで、バルサザールが戻ってきて助けてくれる

バルサザール「魔法は遊びじゃない、手軽に使うな! 感電したら魔力を失うこともあるのだぞ!」
デイブ「もういいよ! 僕は、モップ2、3本も操れないんだ!」
バルサザール「自制心がなければ、魔法を操ることはできない。それ以上心配するのはやめて、自分を信じろ。進歩はしてる」
デイブ「進歩なんてしてません! 指輪を外せば、ほら、何もできない! 僕はヒーローじゃない、見込み違いなんですよ、僕はただの物理オタクなんだ!」

 @修行を放棄し、魔法使いの靴を脱ぎ捨てるデイブ



 @ラボから逃げ出し、街を歩くデイブ
 @カフェにベッキーがいるのを見かけるが、声をかけることはできず、寂しく立ち去る



 @ビルの屋上で街を見下ろすデイブ
 @指輪をビルから投げ捨てようとする
 @そこへ追いかけてきたベッキー登場
 @指輪を投げるのをやめるデイブ
 @追い返されたことを、ベッキーは怒っていなかったことが判明
 @自信なさすぎで不安ばかりなデイブ
 @昔、デイブがバスの窓にキングコングを描いたことを覚えているの、とベッキーが語りだす

ベッキー「あなたは自分の見方で世界を見てた」
デイブ「君を驚かせたかっただけだよ」
ベッキー「ええ。子供にしては上出来だったと思う」
デイブ「あーあ……どうしてこうなっちゃったんだろ。今の僕より、あの頃の僕のほうが冴えてたなんて。皮肉なもんだよね」
ベッキー「今のデイブだって、いいと思うわ」
デイブ「いいって……まぁまぁいいってこと? スゴクいいってこと?」
ベッキー「そうね……そのふたつの中間くらい、かな」
デイブ「そっか……思いやりのある答え。ありがと」

 @落ち込んでいるところを、ベッキーから優しく励ましてもらえたデイブ
 @ベッキーが自分に好意があることを感じ取る






つづく







(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-3

魔法使いの弟子
02 /10 2017
ビート仕訳にも慣れてきたなーなんて思いつつ、通しで2回見たくらいで記事を書き始めました。
結果、魔法使いの弟子のビート分け、思いっ切り間違えてたみたいなので手直しします。
なぜ間違いに気づいたかというと、第2ターニングポイントというビートを記事にしていて、なんか辻褄があわないなと思ったからです。


◆修正箇所
(※修正後とは書いてますが、最後の記事が完成するまではまだ変動するかも)

1:メインプロットについて
修正前……メインプロットを、バルサザール側とデイブ側に分けて考えていた
修正後……メインプロットはデイブ

2:Bストーリーについて
修正前……バルサザール側と、デイブ側、それぞれにBストーリーがあると考えていた
修正後……バルサザールとデイブの友情についてがBストーリー

3:主人公について
修正前……メインプロットが2つだと思っていたので、デイブとバルサザール、二人とも主人公だと思っていた
修正後……やっぱ主人公はデイブ一人

4:テーマの提示について
修正前……バルサザールも主人公だと思っていたので、「魔法は人類のためにあるか、己のためにあるか」というテーマは、バルサザールにかかってくると思っていた
修正後……そのテーマも、デイブにかかってくる



とりあえず、今までに書いた「魔法使いの弟子」のビート仕分け記事は上記のように修正済みです。







(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-2

魔法使いの弟子
02 /09 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇第1ターニングポイント
 @グリムホールドを探し始めるバルサザールとデイブ
 @その道すがら、バルサザールが「魔法の基本」を説明



 @普通の人間は脳の1割しか使っていない
 @魔法使いが物体を操作できるのは、生まれつき、脳の全体を活用できるからだ
 @デイブが物理が得意なのもそのおかげ
 @魔法は化学でもある
 @物体を過熱させるには、振動させること
 @「無心になって、分子をイメージして、激しく揺らす」と、火の魔法が使えるようになる



 @はめた指輪を信じてやってみろ
 @だが目立つな
 @一般人に魔法の存在を気づかれてはいけない



 @一方のホルバート、あの日デイブが路上に捨てたグリムホールドのありかが分かる
 @チャイナタウンへと向かうホルバート



 @バルサザールとデイブもチャイナタウンへやってくる
 @春節なのか、チャイナタウンは龍のパレードが舞うわ練り歩くわのお祭り騒ぎ
 @グリムホールドがあると思われる建物へ、バルサザールだけが入っていく
 @だがホルバートに先を越されていて、グリムホールドは開けられてしまった
 @グリムホールドから復活した中国人魔法使いと乱闘が始まる



 @パレード用の龍が敵の魔法で本物になり、デイブを追い回す
 @逃げ場のないところまで追い詰められたデイブに、バルサザールが魔法を使うよう指示
 @「できるわけない!」と反抗的なデイブだが、やるしかない
 @無心になって集中したデイブの指輪から攻撃魔法が一発出て、龍に当たる
 @バルサザールのほうは、龍を操っていた中国人魔法使いを攻撃
 @二人で龍をやっつける
 @指輪を見せつけるように喜ぶデイブ、その指輪を見たホルバートに、デイブが選ばれし弟子であるとばれる

デイブ「わーい! わーい! あの魔法、見た? 僕がやったんだ!」
バルサザール「協力してくれてありがとう。君を自由にするという約束だったよな。もういいよ、指輪を返してくれ」
デイブ「……えっと……もっと、魔法を教えてくれませんか?」
バルサザール「……」(してやったり)

 @修行のためには、ホルバートの目が届かない場所が必要
 @だったら僕のラボへ!

※)これにてデイブ、自らの意思でアンチテーゼの世界へ突入完了
テーゼ……消極的に一人ぼっちでいること
アンチテーゼ……他人と積極的に関わりあうこと(魔法修行を介して、バルサザールと積極的に関わることになる)


◆第2幕

◇お楽しみ開始
 @ラボに到着の二人
 @バルサザールは、早急にデイブを魔法使いにしなければならない

バルサザール「いいか、すべてを捨て去る覚悟をしろ。一度始めれば、もう元の生活に戻ることはできない」

 @バルサザールは技の習得を早める魔法陣を使い、その中でデイブの修行を開始
 @指輪はとても大事
 @指輪は神経系の電気エネルギーを周囲に放射するためにある
 @指輪がなければた無力な魔法使い
 @あと必要なのは、先のとがった靴



 @一方、ホルバートも戦える兵士を集め始める
 @モルガナ流派の魔法使いが他にもいるらしい



 @敵は魔力に頼り切っているため、デイブの持つ独創性と思いやりは武器になるだろう、とバルサザール
 @まず始めは、プラズマボルトという攻撃魔法の練習から



 @ホルバートは、兵士を一人ゲットする
 @モルガナ流派の魔法使いだが、手品師として社会に溶け込み暮らしていた男



 @デイブは、防御のための魔法も練習する


◇Bストーリー開始(デイブとバルサザールの、友情、または師弟愛ストーリー)
 @恋をしてはダメだとバルサザールに止められるデイブ
 @ホルバートに見つかれば攻撃されるぞ、その価値が彼女にあるか?
 @でも、デイブはベッキーを諦めるなんてできない



 @ベッキーとデイブが一緒にいるとき、引ったくりにあう
 @ベッキーの荷物が奪われ、追いかけるデイブ
 @ベッキーには見えない場所で、引ったくり犯を魔法の力で倒すデイブ
 @荷物を取り返してきてくれたデイブと、デートの約束をするベッキー



 @恋は心を乱す。魔法使いに必要なのは集中力だ。とバルサザール
 @デイブは修行へと連れ戻される


◇お楽しみ続き
 @街のど真ん中
 @立ち並ぶ摩天楼の屋上には、あちこちに衛星アンテナがある
 @そのアンテナを使えるこの場所で、ホルバートは死者の再生を行うつもり
 @だがその前に、選ばれし弟子であるデイブを始末しなければならない


◇Bストーリー続き
 @デイブ、物を浮かせて動かす魔法を練習中
 @ベッキーがデートの約束のため、ラボにやってくる
 @デートに出かけようとする二人をバルサザールが邪魔し、出かけないでラボの中にいるよう仕向ける



 @二人がラボでデートする間、バルサザールは10年前のあの骨とう品店に行く
 @店内に隠してあった巻物と、ネックレスを手に取るバルサザール


◇ミッドポイント(絶好調)
 @ラボ内では、プラズマの実験をベッキーに見せるデイブ
 @プログラミングされたプラズマがいくつも発生し、それらはメロディーを成し、音楽を奏で始める
 @ベッキーのラジオで流れていた曲をかけると、プラズマとのコラボ演奏が実現する
 @ベッキーも喜ぶし、ロマンチックだし、超いい感じの二人

デイブ「今までたくさん実験してきてたのに、僕が注目してたのは技術的な側面だけだった。プラズマがずっと音楽を奏でていたことに、気づかなかったんだ。気づけたのは、君と出会って音楽の話を聞けたからだよ」

 @ベッキーと一緒にいるデイブは、もう一人じゃない、といった雰囲気のシーン




つづく



****


【追記 2017/2/10】
ビート仕訳を大幅に訂正しました。
詳しくは、「魔法使いの弟子」のビート-3 にあります。



(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-1

魔法使いの弟子
02 /07 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****




題: 魔法使いの弟子 (原題: The Sorcerer's Apprentice )
ジャンル: スーパーヒーロー(ファンタジー・スーパーヒーロー)
主人公: デイブ
主人公が倒すべき敵: モルガナ


◆第1幕

◇OPイメージその1
 @西暦740年イギリスで、魔法使い同士の争いが起きたことの説明

※)魔法使いが登場するファンタジー作品であることを印象づけるため、物語の発端にさかのぼったセットアップから映画が開始する。
この映画はファンタジーだよというアピール、つかみ、と思われる。


◇セットアップ
 @その争いとは、正義の魔法使いマーリン(白ヒゲじじい)VS悪い魔法使いモルガナ(ザ継母系おばさま)
 @マーリンの弟子は3人
 @バルサザール(ウェーブロン毛)、ベロニカ(美女)、ホルバート(泥棒ヒゲ)
 @ホルバートが師匠であるマーリンを裏切って、モルガナにつく


◇テーマの提示その1
マーリン「魔力は人類のためにある」
モルガナ「魔力は己のためにある」


◇セットアップ続き
 @ホルバートの裏切りにより、マーリン敗北
 @モルガナは最も危険な魔法、「再生の魔法」を手に入れる
 @再生の魔法で世界中の死者を蘇らせ、人類を征服するつもりのモルガナ
 @そうはさせまいとベロニカが魔法を発動し、モルガナの魂を自らの体内に取り込む
 @しかしモルガナは、ベロニカの内部からベロニカを支配しようとしてくる
 @ベロニカを守るため、そしてモルガナを抑えるために、バルサザールはベロニカの体ごと二人を閉じ込める
 @閉じ込めた先は、マトリョーシカ的な人形、「グリムホールド」の中
 @バルサザールは、モルガナの弟子たちも次々とグリムホールドに封印
 @弟子の数だけグリムホールド増える(マトリョーシカのように、外側に重なって増えていく)



 @マーリンが死の間際、ドラゴンを模した指輪を渡しながら、バルサザールに言い残す

マーリン「このドラゴンが、ある子どもへとお前を導く。その子が選ばれし弟子、その子だけがモルガナを倒せる」

 @選ばれし弟子を探すため、バルサザールの旅が始まる
 @選ばれし弟子がモルガナを倒すまで、人類に平和はこない


◇OPイメージその2
 @デイブはベッキーに片思い中だが、悲劇が起きてしまい、恋愛成就の見込みがない状態

※)こちらのOPイメージが本来のOPイメージ。
ビフォーアフターで言うところの、ビフォー。主人公のビフォー状態。
しかしこのOPイメージは、以下のセットアップ進行中にだんだんわかってくる感じになってます。


◇セットアップ(デイブ側)
 @西暦2000年、NY
 @デイブ9歳、社会科見学当日
 @バスの窓にキングコングの落書きをするデイブ
 @その落書きは、遠くに見える摩天楼と融合し、キングコングが摩天楼によじ登っているような絵となる
 @その絵をクラスメイトの女子、ベッキーに褒めてもらえる
 @「どっちになりたい? デイブの友達? デイブの彼女?」というメモ書きを、ベッキーに渡すデイブ
 @ベッキーが返事を書いたメモ書きは、デイブが読む前に風に飛ばされてしまう
 @メモを追いかけて、社会科見学の列からはぐれてしまうデイブ



 @デイブはメモを追ううち、一軒の骨とう品店に入っていく
 @そこでは、740年の頃と同じ風貌のバルサザールが、店主をしている
 @デイブが倒しそうになった大きなツボの説明(伏線)

バルサザール「昔の偉い人が、このツボに気に入らない人物を閉じ込めた。きっかり10年間。ふたを開ければ、君も閉じ込められるだろう」

 @言い訳して店を出ようとするデイブ

バルサザール「嘘が下手だな。いいことだ」

 @ドラゴンの指輪がデイブに反応し、デイブが選ばれし弟子であると判明
 @バルサザールが席を外した隙に、店内にあったグリムホールドが飛び出してきて、デイブが拾う
 @そのグリムホールドにはホルバートの顔が描かれている
 @不気味に思ったデイブは落としてしまう
 @その衝撃でグリムホールドがパカッと開き、ホルバート復活
 @ホルバートの描かれたグリムホールドの中には、一回り小さい、別のグリムホールドが入っていることが分かる



 @店内でオッサン魔法使い二人のバトル始まる
 @慌てふためくデイブ
 @ホルバートの描かれたグリムホールドの中に入っていた、一回り小さいグリムホールドが、デイブのもとに落っこちてくる
 @とっさに拾ったデイブ、バルサザールに促され、店外に逃げる
 @バルサザールとホルバート、乱闘でふたが開いてしまった大きなツボに吸い込まれていく
 @二人を吸い込んだツボ、ふたが自動で閉まる



 @店外に逃げたデイブ、抱えてきたグリムホールドを不気味がって路上に投げ捨てる
 @そこへ、デイブを探していたクラスメイトたちと先生がやってくる
 @店内で魔法使いが戦っている、火事になっている、などと騒ぐデイブ
 @先生が店内を確認するが、何事もなかったかのような店内
 @乱闘の途中、水の入った容器がデイブの股間を濡らしていたのだが、それをお漏らしだと誤解され笑い者になるデイブ
 @お漏らしのことを笑っていないのはベッキーのみ、みんなは笑い続ける



 @それから10年後
 @大学生になったデイブは、男友達ベネットと二人暮らし中
 @物理学部に通っているデイブ
 @誕生日なのに誰ともかかわろうとせず、課題に取り組むデイブ
 @9歳時のあの嫌な思い出のせいか、消極的で、パーティーやチアリーダーとのデートなんかにも興味なし


◇テーマの提示その2
ベネットから説教されるデイブ。その内容がテーマの提示

ベネット「灰色オオカミを知ってるか? 灰色オオカミは群れで動く。つがいの相手を探し、狩りをして、うなる。仲間と行動するのは、追放されたら最悪だからだ。孤立し、腹をすかせたクマに食われちまうからだ」


◇セットアップ続き
 @大学で偶然ベッキーに再会する
 @ベッキーは別の学部の生徒だったのだが、二人は小学校以来の顔合わせ
 @デイブはあの社会科見学の日以降、小学校を転校してしまっていた



 @その頃、どこぞの一般家庭に置かれた、大きなツボが揺れ始める
 @そのツボは、バルサザールとホルバートが閉じ込められたあのツボ



 @ベッキーが大学のラジオ局でDJをしていることがわかる
 @そのラジオ局のアンテナに落雷があり、機器が故障してしまう
 @物理の得意なデイブが、たちまち修理
 @ベッキーにとって大事なものは、音楽
 @デイブにとって大事なものは、物理
 @趣味趣向の違う二人だが、ひかれあっている



 @プラズマ実験のため、ラボにやってきたデイブ
 @「デートに誘わなかったのかよ!」とベネットにキレられる
 @ベッキーにフラれて傷つくのが怖いデイブ
 @ベッキーのラジオを聞きながら実験開始
 @実験装置の中で雷のようなプラズマが何度も発生し、そのバリバリした音が徐々にメロディとなり、ラジオから流れる曲にリンクしていく



 @その頃、どこぞの一般家庭に置かれていたツボから、ホルバートが出てくる
 @封印された日からちょうど10年が経ったため
 @ホルバートに先を越されたものの、バルサザールもツボから出てくる
 @年を取っていない二人


◇きっかけ
 @デイブのアパートにホルバート登場
 @あの日店から持ち出したグリムホールドを返せ、と迫られる
 @店から出てすぐに捨ててしまったから分からない、と逃げ出すデイブ
 @魔法の力を使い、執拗に追いかけるホルバート
 @デイブが捕まりそうになったところで、バルサザール登場
 @バルサザールに連れられて、その場から逃げ切るデイブ



 @突如、あの日の魔法使いたちが現れ、現状を受け入れられないデイブ

デイブ「巻き込まないでください!」
バルサザール「10年間ツボの中にいたんだ」(仕方ないだろ的な言いぐさ)
デイブ「僕だって10年間、ずっと笑われて生きてきたんですよ! 知ってる? 今でもあの地域では、僕の名前は心が壊れちゃった人の代名詞として使われてるんだ!」

 @デイブの事情など割とどうでもいいバルサザールは、勝手に現状を説明し始める
 @グリムホールドとは、牢獄である
 @グリムホールドには、ホルバートの仲間が封印されいる
 @一体に一人ずつ封印されている
 @ホルバートはその仲間たちを復活させ、世界を滅ぼそうとしている
 @そんなこと、絶対に阻止しなければならない


◇悩みの時
バルサザール「君には、特別な才能があるんだ」(だから力を貸せ)
デイブ「僕は普通がいいんだ! 普通の人生がいい! あの時、店の中であったことも、魔法のことも、全部忘れたいんだ!」
バルサザール「じゃあなぜ、あの指輪を取ってあるんだ?」(お見通し)
デイブ「う、売るつもりだったんだ」
バルサザール「相変わらず嘘が下手だな、いい兆候だ。君には素質がある。さぁ、ホルバートを倒すから、力を貸せ」 
デイブ「いやだ! あんた、言ってることめちゃくちゃだよ! おかしいって自分でも思うでしょ?」



バルサザール「……手伝ってくれたら終わりにしよう。手伝ってくれたら、君を自由にする」

 @その言葉を信じ、協力することを承諾するデイブ



つづく


***


ここまでで30分。
ものすごい勢いで情報が詰め込まれていて、初見じゃ名前とか全然覚えられましぇん。

【追記 2017/2/10】
ビート仕訳を大幅に訂正しました。
詳しくは、「魔法使いの弟子」のビート-3 にあります。




(潮)映画「ダイ・ハード3」のビート-4

ダイ・ハード3
02 /03 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇心の暗闇
このビートはマクレーン側のビートです。

 @船からはなんとか逃げた二人だが、船は爆発を起こし海に沈んだ
 @サイモン一味がどこに逃げたかは分からない
 @追跡できるような情報はなにもない
 @完全にしてやられた警察たち
 @マクレーンとゼウスは、港で手当てを受けている
 @署長たちも駆けつけた
 @マクレーンは、サイモンにいいように操られ結局は取り逃がしたことに落胆する

マクレーン「俺の負けだ」
ゼウス「負けじゃない。まだ生きてるだろう!」(と、電話代をマクレーンに)


◇第2ターニングポイント
ここもマクレーン側のビート。

 @サイモンを捕まえることはできなかったが、ゼウスに促され、別居中の妻に電話をかけるマクレーン
 @公衆電話で妻が出るのを待ちながら、サイモンが最後にくれたアスピリンを飲む
 @妻が電話に出る直前、アスピリンの瓶底に書かれていた町名(?)に気づくマクレーン
 @電話をほっぽり出して、その町へと向かうことに
 @そこはカナダとの国境付近

※)薬の製造所がある町なのか、販売所のある町なのかはよく分からないが、その町にサイモンが行くだろうと気づいた様子


◆第3幕

◇フィナーレ
 @カナダとの国境付近にある町
 @警察たちをだまし、まんまと金塊を手に入れたサイモン一味は、その町にあるアジトで大喜びしている
 @しかし、すぐにここを出発してどこかへ逃亡するつもり(多分、国境を越えようとしてる)
 @そこへマクレーンたちがヘリにて登場
 @すっかり警察に包囲されているアジト
 @サイモンがヘリで飛び立ち、ダンプたちも逃げ始める
 @マクレーンの乗るヘリは、サイモンのヘリに銃撃され、飛行不能で着陸
 @地上に飛び出したマクレーンは一人、サイモンの乗るヘリと戦うことに
 @マクレーンは小さな銃一丁しか持っていない
 @サイモンはマシンガンかなんか持ってて、ヘリの照明でマクレーンを照らす
 @照明のせいでサイモンが見えないマクレーン

マクレーン「くそう、サイモン……顔を出せよ……一瞬でいいんだ……」

 @マクレーンを追い詰めようと、過度に低空飛行してきたヘリ
 @サイモンの勝利を確信した笑みが一瞬見える
 @その瞬間、マクレーンはヘリの頭上に、電線が張られていることに気づく
 @サイモンにではなく、電線に発砲したマクレーン
 @事態に気づいたサイモンだが、時すでに遅し
 @切れた電線はプロペラに絡み、ヘリはあえなく墜落、大炎上


◇FINイメージ
 @大けがをしながらも、なんとか生き延び、サイモンを殺すことに成功したマクレーンとゼウス

マクレーン「消防車でも呼んでやるか?」(笑)
ゼウス「いらないさ、よく焼いてやれ!」(笑)
マクレーン「はーっはっはっは、あぁ、しまった!」

 @妻を電話に呼び出したまま、ほったらかしにしていたことを思い出すマクレーン
 @ゼウスが再び小銭を渡し、マクレーンは公衆電話から妻に電話をかける

マクレーン「あぁ、絶対怒ってるよ、うちの妻はすんげー意地っ張りなんだ」
ゼウス「はっはっは、だから今でも離婚してないのさ!」



おしまい



****

【感想】
アクションものなんでそんなに記事数食わないと思ったのに、意外と4記事。
内容が濃いというか、伏線やらトリックやら、観客を楽しませるための混乱要素がたくさんあって、そのぶん記事が伸びました。

でもやっぱり好きだな、ダイハード。
第2幕に入ったあたりからは、あっちゃこっちゃで展開があって、それを同時進行的に見せてくるので、見てるこっちも落ち着いていられない。
サイモンを追うマクレーンとゼウスだけど、途中で二手に分かれることもしばしばなので、基本的に以下の4つが同時進行。

・マクレーンの行動
・ゼウスの行動
・爆弾処理に追われる警察たち
・金塊を盗むサイモン一味

サイモンがあの手この手をつかい、警察だけでなく仲間までだましているので、一回見ただけじゃやはり事態が分からない部分も多いかな。
ダンプが14台盗まれたけど、実際には7台が金塊を盗みに行くためのもので、ほかの7台は金塊とすり替える鉄くずを載せるためのダンプだったようです。
私がそのトリックに気づいたのは、3回見たころか。

この映画には、伏線がいろいろと張ってあって、全部は拾いきれなかった気がします。
一番拾えなかっただろうと思うのは、戦争とか軍隊関係の情報。
なんかよくわかんなかった。
爆弾担当の人は本当に義憤してこの事件を起こしたみたいだったし、残ったサイモン一味の中にも、まだ殺されそうな人もいたみたいだったし。
分かる人にはわかりそうな事情。
歴史的なことが分からんですみません。

途中、マクレーンの「すべてを失って」の最中、ゼウスがジンテーゼっちゃう流れがありました。
主人公はマクレーンなので、書くと混乱しちゃうかなぁとは思いつつも。
ゼウスのビートも書き記してみました。
テーマの提示が2つあったのも、このためだったのだろうと思います。

主人公と、その相棒、どちらもが成長する。
それを「両手打ち」とか言うそうな。
両手打ちの場合、二人目にもちゃんとプロット組んでやらねばならないそうで。
これが3人になると三手打ち、4人になると四手打ちだそうです。

そういやサイモンは最期、電線により死にましたよね。
私は、これがゼウスの言った、「私をなめると頭上にいかづちを降らせるぞ!」なのかなと思いました。

いやはや。
難題に直面した凡人かぁ。
確かにダイハードはこのジャンルのお手本かもしれない。
ここまで難題を次から次に浴びせるからこそ、目の離せない、息もつかせぬ展開になるんだろうなぁ。
だからこそ見終わったあとは、「ふぃー、おつかれー!」ってこっちも思えるんだろう。

はぁー、結果的には6回くらい見たかもしれないけど、楽しかったです。


【2017/2/4 追記】
そういえば、署長、署長って書いてましたが、あの人署長じゃなかったかもしれません(笑


(潮)映画「ダイ・ハード3」のビート-3

ダイ・ハード3
02 /02 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇迫りくる悪い奴らのつづき
 @ダンプを追わなければならないマクレーンとゼウス
 @ダンプを捕まえるためにヘリを要請するが、爆弾探しに人手が割かれていてムリだと署長
 @小学校に仕掛けられた爆弾を見つけなければならない署長たち
 @小学校の爆弾を見つけるためには、サイモンが最後に出したなぞなぞを解かなければならない
 @銀行に踏み入ったことですっかり忘れていたそのなぞなぞを解きながら、マクレーンとゼウスはダンプを追う



 @野球場でマクレーンが来るのを待っているサイモンの手下
 @二人が来ないことをサイモンに報告
 @二人がダンプを追ってきていることを確信しつつ、サイモンは次なる手に出る
 @放送中のラジオ番組に電話し、NYのどこかの小学校に爆弾が仕掛けられていることを暴露するサイモン
 @放送された内容を聞いて、NY中の市民が大パニック
 @警察たちてんてこまい



 @ダンプを1台捕まえたマクレーンとゼウス
 @だが運転手はサイモン一味ではない、ただの土木業者のオッサン
 @どこへ行くと聞かれ、「送水路」だと答えるオッサン
 @その大型送水路は100km近くあり、山にあるダムから水を引くためのもの
 @だが建設中でまだ水は通っていない、
 @この送水路を通って、ダンプが逃走したことが判明
 @また二手に分かれ、マクレーンはダンプを追い、ゼウスは野球場へむかうことに
 @二人はダムで落ち合う約束



 @オッサンの運転するダンプで、水路内を追いかけるマクレーン
 @水路内で見張りとして残っていた1台のダンプを見つけ、サイモンの手下を殺す
 @土木業者のオッサンが、ラッキーにも例のなぞなぞの答えを知っている
 @その答えを署長に届けるようオッサンに言い残すマクレーン



 @一方、野球場についたゼウス
 @野球場には爆弾も、次のなぞなぞもない
 @野球場にはスナイパーがいて、マクレーンとゼウスを殺すために待ち伏せしている
 @しかしゼウスしか現れなかったため、殺すのをやめる
 @立ち去っていくゼウスのあとをつけ、二人が揃ったところで殺すことにするスナイパー



 @一方、学校の爆弾探しをしてる警察たちはてんやわんや
 @爆発までに何時間もないわ、警察無線を使うと爆発するらしいわ、生徒を非難させても爆発するらしいわ、NYには1400を超える小学校があるわ、市民もパニック起こしてるわ、人手も足りないわで
 @ヒーヒー言ってる署長のもとに、あの土木業者のオッサン登場
 @なぞなぞの答えから、爆弾の仕掛けられた小学校がやっと特定できる



 @サイモンの乗るダンプを追って、マクレーンが水路をダンプで疾走
 @マクレーンがすぐ後ろに迫っていることを知るサイモン
 @仲間からは、「だから遊んでないでさっさと殺せと言ったんだ」と文句言われるサイモン
 @ダムまでたどり着いたサイモンは、ゼウスが返して寄越したカバン型爆弾のことを思い出す
 @これを使ってダムを爆発させ、送水路にいるマクレーンを水攻めにすることに
 @前方から流れてきた鉄砲水によりマクレーンは押し流され、通気口から噴水のように地上へと飛び出す
 @その頃、署長たちは小学校で爆弾を発見する



 @一方、野球場からダムへと向かっていたゼウス
 @地面から噴き出してきたマクレーンを見つけ、車に乗せる
 @尾行してきていたスナイパーとのカーチェイスになる



 @小学校で爆弾の解除が慎重に始まるが、爆発までの時間はあまりない
 @生徒たちには爆弾のことは知らされず、いつでも避難できるよう、体育館に集められている
 @生徒の中に、ゼウスの甥っ子がいる
 @ゼウスの甥っ子、体育館にやってきた男が警察だと気づく
 @自分たちの悪事(不良にいいように使われて盗品を売ろうとしていた)がバレ、逮捕しに来たんだと誤解
 @体育館からこっそり抜け出し、教室に逃げ込む



 @スナイパーを倒したマクレーン
 @またアスピリンを欲しがる
 @スナイパーのポケットから、25セント10枚が出てくる
 @さっき水路内で殺したやつも、同じ金額を持っていた
 @橋の通行料だとひらめくマクレーン



 @橋を渡り、港でサイモン一味を見つけるが、出港していく船が見える
 @橋の上から船に飛び降りる二人
 @なんやかんやとアクションシーンして、サイモンを追い詰めるが、結局捕まる二人
 @爆弾が小学校じゃなく、この船にあったことが判明
 @本来の目的は富を独り占めにしているアメリカへの復讐だ、だから金塊を海に沈めるつもりなのだという声明を、警察らに発表するサイモン
 @だがこの船に積んでいるのは、金塊ではなくただの鉄くず
 @サイモンは爆弾担当だった仲間(どうやら金塊を沈めたがってたらしい)をもだまし、金塊を持ち逃げするつもり


◇すべてを失って(絶不調)
このシーンは、マクレーンとゼウス、二人にとっての「すべてを失って」だと思います。

 @マクレーンとゼウスを爆弾にくくりつけるサイモン
 @最後のお願いとばかりに、アスピリンを要求するマクレーン
 @手持ちのアスピリンをマクレーンに瓶ごとくれてやる、頭痛もちのサイモン
 @二人と船を放置して逃走するサイモン一味
 @爆発までの時間は切羽詰まっている
 @このままでは死んでしまうが、もうお手上げ状態の二人


◇心の暗闇
ここのシーンを「心の暗闇」としましたが、マクレーン側のビートではなく、ゼウス側のビートだと思います。
マクレーン側はまだ「すべてを失って」の最中だと思います。
先にゼウスのほうがジンテーゼの世界に入っていくようです。

ゼウス「お前なんか助けなきゃよかった! こんなことに巻き込まれて死ぬなんて最悪だ!」
マクレーン「道連れが俺だけですまんな。この船に金塊はない。あの兄弟の性格上、盗んだものをみすみす捨てていくはずがない」
ゼウス「くそー! 死んでも死に切れんな!」


◇第2ターニングポイント
ここもまた、ゼウス側のビートです。
マクレーン側は絶賛「すべてを失って」中。

 @マクレーンとゼウスは爆弾の上で、くくりつけられた手錠を何とか外そうとする
 @手錠と格闘しながら、ゼウスはマクレーンに「お前のことが好きになってきたよ」と正直な気持ちを告白
 @しかしマクレーンは、俺なんてカスだと自虐
 @ゼウスは、夫婦げんか中のマクレーンに、仲直りするよう言う
 @電話一本できないで夫婦関係をダメにしてしまうつもりか? つまらない意地なんて張らず、素直になってもう一度電話しろ、と



 @マクレーンのほうの手錠外しに成功するゼウス
 @次はゼウスの番だが外すための道具を落としてしまう
 @爆弾も起爆装置が動き出す

ゼウス「いいから、私を置いて逃げろ!」
マクレーン「俺が巻き込んだんだ、おいていけるわけないだろ!」

 @なんだかんだで危機一髪、船から逃げることに成功する二人



つづく








(潮)映画「ダイ・ハード3」のビート-2

ダイ・ハード3
02 /01 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇Bストーリー開始
◇お楽しみ開始
第2幕に入り、この両者が同時に開始する感じです。
この映画のBストーリーは、白人マクレーンと黒人ゼウスの友情についてだと思います。
サイモンの無茶ぶりに力を合わせて取り組むうち、仲良くなっていく二人です。

 @二人は指示通りの公衆電話にたどり着くが、なんやかんやとケンカになる
 @サイモンからの連絡が公衆電話に入ることになっている
 @その電話には二人で出なければいけない

ゼウス「助けがないと困るのはそっちだろう! そんなに偉そうにするなら私は帰るぞ!」
マクレーン「わかったよ……あんたの協力がぜひとも欲しい」

 @公衆電話からサイモンの次なる指令
 @爆弾は今まさにすぐ下を走っている地下鉄に仕掛けた
 @サイモンはその地下鉄が止まる駅を指定し、そこの公衆電話へ30分以内に来るよう指示を出す
 @今いる場所からはどう考えても、30分じゃ移動できないほどの無茶な距離
 @でも行くしかない

※この先、二人はサイモンから難解ななぞなぞを出されたり、制限時間的には不可能な距離への移動を次々に指示される。その無茶な指示に従うため、いがみあいながらも協力しあって、なんとかこなしていく二人。という図式が続く。



 @このあたり、むちゃくちゃなカーアクションを見せつつ、かなりの近道で目的の駅に迫る二人
 @目的よりひとつ手前の駅で、二手に分かれるマクレーンとゼウス
 @マクレーンは爆弾が仕掛けられているという列車にこの駅で乗り込み、爆弾をさがすことに
 @ゼウスは目的駅へ車で行き、公衆電話に出ることに



 @目的駅に着くまでに爆弾を見つけなければと、列車内を探し回るマクレーン
 @むちゃくちゃな運転を続けて、なんとか時間内に目的駅へとたどりつくゼウス
 @サイモンがかけてきた公衆電話にも間に合って出るゼウスだが、二人一緒じゃないことがばれてしまい、ルール違反判定を食らう
 @罰として列車内の爆弾が爆発することに
 @列車はもうホームに入ってきている
 @列車内では爆弾を見つけたマクレーンが、爆発寸前のところで爆弾を列車の外に投げ捨てる
 @死人は出なかったが、爆発の衝撃で列車は大破、駅構内もめちゃくちゃに



 @爆弾が爆発した駅は、ビジネス街ウォールストリートのど真ん中にある
 @周囲は大混乱し、警察がたくさん集まってくる
 
マクレーン「無茶な時間制限からして、俺たちがゲームに勝とうが負けようが爆発は起きたはずだ。ここで爆発させる意味がきっとなにかある」



 @FBI登場。彼らの情報から、犯人が特定される
 @サイモンは、ダイハード2(だったかな?)でマクレーンが殺した犯人の、兄であることが判明



 @サイモンが再び電話をかけてきて、正体がばれることも計算済みだった様子で次なる指示を出してくる
 @NYのどこかの小学校に爆弾を仕掛けた
 @それを解除したければ、指示された噴水に行って、そこでなぞなぞを解け
 @指示に従って移動を始める二人
 @ウォールストリートに集合していた警察たちも、NYにあるすべての小学校を調べて爆弾を探さなければならず、爆発現場から撤退していく
 @爆発現場から人手がなくなっていく様子を、すぐ近くのビル屋上から見ているサイモン



 @人手の少なくなった爆発現場に、ダンプカーがぞろぞろ登場。でも14台ってほどじゃない(伏線)
 @それらはサイモンの一味で、軍隊ばりの人数がいることが観客にはわかる
 @サイモン一味は現場を片付けにきた業者を装い、爆発のあった駅構内へ入っていく
 @一方サイモン本人は、上等な客を装い、連邦準備銀行へと入っていく
 @地下ではその銀行の金庫めざし、爆発した駅から地盤を掘り進めるサイモンの手下たち



 @その頃、指示された噴水にたどりついたマクレーンとゼウス
 @噴水にはまたしても爆弾が仕掛けられている
 @この時限爆弾を止めるためにはなぞなぞを解かなければならない
 @難しいなぞなぞに大苦戦するが、なんとか解読する二人
 @だがサイモンはまたしても別の場所へ行くよう指示し、さらに難しいなぞなぞも与えてくる


◇ミッドポイント(絶好調)
この映画のミッドポイントは、一応は絶好調バージョンだと思います。
サイモンの真の目的がマクレーンたちにわかる、というのが、一応の勝利感覚じゃないかと。

 @新たに指示された場所、野球場へ向かう二人
 @噴水にあった爆弾(カバン)は放置すると危ないので持って移動する
 @途中、マクレーンとゼウスは万引きして逃げていた子供をとっつかまえる

マクレーン「くぉらー! こんなお菓子のために刑務所に入りたいのか、馬鹿野郎」
子供「へっ、このあたりを見ろよ! サツなんて一人もいねぇーよ、なんでも盗み放題だ!」

 @子供の言葉により、ひらめきが走るマクレーン
 @急いで道を引き返すマクレーンと、それを追うゼウス
 @途中、ダンプカーとすれ違うが、マクレーンたちはまだそれがサイモン一味だとは知らない

ゼウス「なんで戻るんだ!」
マクレーン「ウォールストリートにないものは学校だ! 逆にウォールストリートにあるものは……!」

 @ウォールストリートには連邦準備銀行があり、その金庫には大量の金塊が眠っている
 @爆発した地下鉄駅も、連邦準備銀行のすぐ近く
 @サイモンの狙いが金塊だったと確信するマクレーン


◇迫りくる悪い奴ら
 @爆発現場の近くには、見張り役として警察に扮装したサイモンの手下が残っている
 @マクレーンは連邦準備銀行へと向かう
 @ゼウスは噴水から持ってきた爆発物を警察に預けようと、サイモンの手下に近づく
 @二人が戻ってきたことをサイモンに連絡する手下
 @野球場に誘い出そうという計画が狂うサイモン
 @マクレーンはその場で殺すようにし、ゼウスのほうは放っておくようにと手下に指示するサイモン
 @ゼウスが爆発物を、警察に扮装したサイモンの手下に渡す
 @サイモンの手下はそれを持ってウォールストリートから立ち去ってしまう(伏線)
 @現場を見張らずに立ち去ってしまう警察に疑念を抱くゼウス



 @一方、銀行に正面から入っていくマクレーン
 @銀行関係者はすべて殺され、いま銀行内にいるのはすべてサイモンの手下
 @そこにいる警備員も、警部も、全員手下
 @だがマクレーンには誰が敵で、誰が味方か分からない
 @マクレーンは警察であることを名乗り、地下の金庫を見せてもらうことに
 @地下へのエレベーター内で、マクレーン1人に対し、敵4人になる
 @エレベーター内で、警部と名乗った男の胸にある警察バッジが目に入るマクレーン
 @そのバッジ番号には見覚えがある
 @ロッタリーくじの雑談を思い出し、そのバッジが警察署の同僚から盗まれたものだと気づく



 @エレベーター内で、サイモンの手下、4人全員を殺すマクレーン
 @エレベーターから降りると、地下は破壊されてめちゃくちゃになっている
 @爆発で地上にあいた穴からゼウスも入ってきていて、二人合流
 @銀行の金庫がすでに空っぽになっていることが判明
 @サイモン一味はすでに逃げたあと
 @サイモンの目的が復讐なんかじゃなく、金塊だったことがハッキリとわかる二人
 @だだっ広い金庫にいっぱい入っていた大量の金塊を、やつらはどうやって運んだ?
 @さっきすれ違ったダンプカーのことを思い出し、ダンプを追いかけることに



つづく




ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人