2017年03月11日 - さかえのよ

(潮)映画「ヒックとドラゴン」のビート-2

ヒックとドラゴン
03 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****

◆第2幕

◇Bストーリー開始(ヒックとアスティーのラブストーリー)
Bストーリーは一応二人のラブストーリーだが、しばらくの間は恋愛っぽくなく、訓練のシーンと同居する。
ヒックとアスティーの接点が訓練中のみなためと思われる。
フューリーとのシーンがAストーリーで、訓練のシーンがBストーリーって感じ。
ヒックもまた、アスティーに惚れているはずだが、それほど「好かれたい」オーラは出していない。
アスティーよりも、フューリーのほうに気を取られている様子。


◇お楽しみ開始
 @ドラゴン退治の訓練が始まる
 @訓練に参加するのは村の若者たちで、ヒックの好きな女の子、アスティーも一緒
 @この訓練で一番デキの良かった者は褒美として、みんなの前で初のドラゴン退治をさせてもらえる
 @初めての訓練は全員、さんざんな結果

教育係「忘れるな、ドラゴンは常に、常に命を狙ってくる」



ヒック「じゃあどうして、フューリーは僕を殺さなかったんだ?」

 @改めて森の中へやってくるヒック
 @あのまま飛び去って逃げたはずと思っていたのに、大きくくぼんだ土地で困っているフューリーを発見
 @誰も見たことのないフューリーを、スケッチに描きとめるヒック
 @フューリーは尾ひれを片方失ったらしく、空を飛べずに窪地から出られない様子
 @餌も取れず、空腹らしい
 @「かわいそうだ」という表情のヒック



 @村へ戻り、ドラゴン大百科を読むヒック
 @数々のドラゴンの詳細情報が、イラスト付きで載っている
 @だがフューリーのページだけはほぼ白紙
 @「このドラゴンとは戦うな、助かるためには隠れてひたすら祈るのみ」とだけ書かれている



 @一方、族長たちはドラゴンの巣の近くまで船で進軍
 @霧に包まれた山へと入っていく



 @再び訓練のヒック
 @訓練中、フューリーについて教育係に尋ねまくるヒック
 @「フューリーに会って生きて帰ったものはいない」と教育係
 @訓練をおろそかにして足手まといなヒックを、アスティーは「あんたふざけてるの!」と怒る



 @訓練後、また窪地へとやってきたヒック
 @腹を空かせているフューリーに、持ってきた一匹の魚を与える
 @魚は食べたものの、触ろうとしたヒックには冷たい態度で威嚇するフューリー
 @冷たくしても帰ろうとしないヒックに慣れてきたのか、ヒックに興味を持ち始めるフューリー
 @なんだかんだで、ついにフューリーはヒックが触ることを許す
 @だが完全に心許してはおらず、割となついたわりに、まだ冷たい態度は崩さないフューリー



 @村へ帰ったヒックは、若者たちや教育係と一緒に夕飯タイム

教育係「いいか、狙うなら羽か尻尾だ。そうすれば飛べなくなる。飛べないドラゴンは死んだも同然だ」

 @それを聞いたヒック、すぐさま尾ひれの作成を始める



 @翌日、フューリーのもとを訪れ、作成してきた尾ひれを取り付けるヒック
 @すると、なんとか飛ぶことに成功するフューリー
 @だがまだ改良の余地がある人工尾ひれ
 @飛ぶためには尾ひれを操作せねばならず、操作はヒックがしなければならない
 @つまり、自分一人では飛べないフューリー



 @再び訓練
 @毎日、違う種類のドラゴンを相手に訓練する若者たち
 @みんなこの日の訓練には苦労し、ドラゴンを倒せない
 @ヒックももちろん倒せないのだが、ドラゴンに追い詰められ丸腰となったヒックが、突然に才能を発揮する
 @丸腰のままドラゴンを命令するように後ずさりさせ、檻の中へと誘導しドアを閉めてしまうヒック
 @その猛獣使いのような様子に、若者たちも、教育係も唖然
 @訓練の済んだヒックは、そそくさとその場を立ち去る



 @訓練後は、フューリーのもとを訪れる日々が続く
 @人工尾ひれは、ヒックが騎乗して操作できるような作りとなる
 @毎日、人工尾ひれに改良を加えながら、試行錯誤の日々
 @フューリーと関わるうちに、ドラゴンの苦手なものや好きなものを、知識として蓄えていくヒック
 @その知識を訓練でも活かし、ドラゴンを倒さずに、うまいこと檻へと戻せるようになるヒック
 @そんなヒックの様子に村の人々もみな驚き、だんだんと人気者になっていくヒック
 @しかしアスティーだけは、「あんたなんか変よ?」と疑念を抱いている様子



 @ドラゴンの巣を探しに行っていた族長たちが帰ってくる
 @巣は探し出せなかったが、自分の留守中、ヒックがやり手の猛獣使いに成長していたことに喜ぶ族長



 @尾ひれも納得のいく完成品となり、完璧に飛べるようになるフューリー
 @フューリーとのお散歩飛行の途中、別のドラゴンと遭遇したヒック
 @フューリー以外のドラゴンも、餌を与えるとすぐになつくことが判明
 @ドラゴンがバイキングたちの思っているような存在ではないことを、徐々に確信し始めるヒック



 @工房にいるヒックを、族長が訪れる
 @ヒックが有能な猛獣使いになったという話を聞き、バイキングとして成長したことを喜んでいる族長
 @族長はヒックが今後、どんどんドラゴンを倒していくことを期待している
 @とてもじゃないが、ドラゴンを殺したくないとか、フューリーをペットにし相棒と呼んでいることなど言い出せないヒック
 


 @最終訓練の日
 @アスティーとヒックが残っている
 @この訓練で勝ったほうが一人前としての褒美、「みんなの前で初のドラゴン退治」をさせてもらえる
 @勝つ気満々のアスティーだが、ヒックが一瞬でドラゴンを手なずけ攻略してしまう
 @優勝者に選ばれるヒック



 @優勝後、フューリーのもとへとやってきたヒック
 @後をつけてきたアスティーに、フューリーの存在がばれてしまう
 @すっかりヒックにはなついているフューリーだが、アスティーには敵意丸出し
 @ヒックがとんでもないことをしていると知り、告げ口に戻ろうとするアスティー
 @ヒックはアスティーを説得し、フューリーの背中に乗せる
 @だがフューリーはヒックの言うことを聞かず、危険な飛行を繰り返し、無礼なアスティーを懲らしめにかかる
 @空中に放り出されそうな恐怖から、フューリーに謝るアスティー
 @許したフューリー、やっと穏やかな飛行に切り替える


◇ミッドポイント(絶好調)
 @悠々と空を飛ぶ体験をし、ドラゴンの価値を理解したアスティー
 @ドラゴンをペットにしているという秘密を、ヒックと共有することに

アスティー「でもどうするの、ヒック。明日は最終試験。ドラゴンを殺さなきゃならないのに…」
ヒック「それ言わないで…」

※)ドラゴンを殺す必要はないという理解者を得たことが、絶好調


◇迫りくる悪い奴ら
 @突然フューリーが勝手に飛行ルートを変え、ドラゴンの巣へと連れていかれる二人
 @ほかのドラゴンたちも続々と集まって巣へ向かう
 @ドラゴンたちはみな、獲物を運んでいる
 @ドラゴンたちが持ち帰った獲物は、すべて巨大な主ドラゴンのために捧げられていることが判明
 @主ドラゴンに獲物を捧げないと自分が食べられてしまうため、ドラゴンたちはみな必死



 @巣から逃げかえったフューリーとヒックとアスティー
 @やっと見つけた巣のことをみんなに報告しようとするアスティー
 @だが今みんなに知らせたら、フューリーのこともバレ、フューリーが殺されてしまうとヒック

アスティー「バイキングがずっと探していた巣なのよ? それを隠しておくっていうの? ペットのドラゴンを守るためだけに?」
ヒック「そうだよ」
アスティー「……」
ヒック「明日まで時間をちょうだい。何か方法を考えるから」
アスティー「わかった」

 @ヒックの優しいところに惚れでもしたのか、ヒックをどついたあと、キスしてからその場を去るツンデレなアスティー


◇すべてを失って(絶不調)
 @翌日、ヒックの最終試験が始まる
 @死の香り=最終試験の前にヒックが、「僕に万が一のことがあったらフューリーをお願い」とアスティーに言う
 @ヒックは覚悟を決め、みんなの前でドラゴンを手なずける様子を見せつける
 @村の人々、特に族長は、ヒックがドラゴンを殺すことを期待していたため、動揺する

族長「何をしている…!」
ヒック「みんなドラゴンを誤解している。ドラゴンを殺す必要なんかないんだ」
族長「試験は中止だ!」

 @ヒックになつきそうになっていたドラゴンだが、族長の大声に驚き、ヒックを再度攻撃し始める
 @いきなりピンチに陥ったヒックが悲鳴を上げると、それの聞こえたフューリーがヒックを助けるために村まで駆けつけてくる
 @ドラゴンとヒックの間に立ちはだかるフューリー
 @しかしフューリーの登場で村は大騒ぎ
 @フューリーが村を襲ってきたと勘違いし、退治しようとする村の人々
 @ヒックが必死に止めたことでなんとかフューリーは殺されずに済むが、危険視され檻に放り込まれることに



 @ヒックがドラゴンに寝返ったことに、大ショックの族長
 @フューリーをかばうヒックに怒りマックスの族長

族長「ドラゴンをかばうのか! 仲間が何百人も殺されたのに!」
ヒック「こっちだって何千頭も殺してるだろ!」

 @ドラゴンの巣には巨大な主がいること、ドラゴンたちは主のために仕方なく獲物を集めていることなどを、説明するヒック
 @仕方なくやってるんだから、ドラゴンを許してほしいとヒックは頼み込む
 @だが族長は、ヒックがドラゴンの巣を見つけたことのほうに着目
 @その主を倒すために、ドラゴンの巣へ向かうことにする族長
 @しかもドラゴンにしか探せない巣なので、族長はフューリーを連れていくつもり
 @巨大で危険なドラゴンだ、無謀だ、とヒックが止めても、聞く耳持たない族長

ヒック「父さん! 一生に一度くらい、僕の言うことちゃんと聞いてよ!」
族長「お前はドラゴンに寝返った! バイキングとは言えん。俺の息子でもない」

 @フューリーは拘束されたまま船に乗せられ、族長率いる大軍が出港していく
 @ドラゴンと戦える村人すべてが、あっという間に出撃していってしまう
 @その様子を失意しながら見送るしかできないヒック


◇心の暗闇
アスティー「めちゃくちゃね。落ち込むでしょう? すべて失った。お父さんも、仲間も、親友も」
ヒック「なぜ、あいつを森で見つけた時に殺せなかったのかな。そのほうが平和だったのに」
アスティー「そうね。ほかのみんななら殺してる。なぜそうしなかったの?」
ヒック「わからない。できなかった。なんで今頃、そんなこと興味持つんだよ」
アスティー「あんたの言葉が聞きたいのよ、今ここで」
ヒック「わかったよ、もう! 僕は弱虫で! 臆病で! だから殺したくなかった!」
アスティー「殺したくなかった?」
ヒック「なんでもいいだろ、殺したくない! ドラゴンを殺さないなんて、バイキング史上、僕が初めてだろうけど!」


◇第2ターニングポイント
アスティー「……ドラゴンに乗ったのもね」
ヒック「(なにか物のとらえ方が変わったような表情に)」
アスティー「それで?」
ヒック「……殺さなかったのは、あいつが怖がっているように見えたから。まるで自分を見ているようで」
アスティー「きっと今も怖がっているわ。どうするつもり?」
ヒック「あぁ、馬鹿な真似するかも」
アスティー「そうね。でもそれならもうしてる」
ヒック「イカれた真似!」(をするよ、といった感じで走り去るヒック)
アスティー「さすがヒック」(あとを追うアスティー)






つづく








ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人