2017年05月09日 - さかえのよ

(潮)映画「チャーリーとチョコレート工場」のビート-3

チャーリーとチョコレート工場
05 /09 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇ミッドポイント(絶好調)
 @結局、最後まで残ったの子供はチャーリー
 @ウォンカは「おめでとう、実に嬉しいよ! 最初っからこうなるような気がしていたんだよ!」とチャーリーの優勝を歓迎


◇迫りくる悪い奴ら
 @工場の外では、脱落者たちが帰っていく姿
 @それを冷淡に見つめるウォンカ
 @脱落した子供たちはみな、見学に来た時とは見た目が変わってしまっている
 @食欲バカのオーガスタスはチョコまみれ
 @勝利バカのバイオレットは、膨らみはなおったものの紫色のまま
 @物欲バカのベルーカは、くさい生ごみまみれ
 @テレビ見すぎ頭でっかちバカのマイクは、小さい体を無理やり引き延ばしたせいで、ペラペラの薄っぺら
 @でも誰一人、反省しておらず、性格はそのまま



 @チャーリーとジョーじいちゃんを、家まで送り届けるウォンカ
 @自分はもう若くないので、優勝者のチャーリーに工場を丸ごとあげるとウォンカ
 @喜ぶチャーリー
 @ウォンカは初めから、5人の中で一番不愉快じゃない子に工場をあげるつもりだった
 @ウォンカは工場の継承者を探す目的で、招待状をを配ったのだった


◇全部ダメになる(絶不調)
 @ウォンカがうきうきでチャーリーを工場に誘う

ウォンカ「どうだい? すべてを捨てて、僕と工場に住む覚悟はあるかい?」
チャーリー「もちろんあるよ! 家族も一緒に行けるよね!」
ウォンカ「なに言ってんの~、無理だよ! 家族なんかが一緒にいちゃ、工場を運営してはいけないだろ? ショコラティエは誰にも邪魔されず、自由気ままでなきゃ。夢を追う仕事だもん。ほら僕をごらんよ、家族を持たずにきて、大成功した」
チャーリー「じゃあ……あなたと一緒に工場に行ったら、もう二度と家族には会えないの?」
ウォンカ「会えないよ! うれしいことだよね?」(笑顔)
チャーリー「……それなら行かない。なにをもらったって、家族は捨てない。たとえ世界中のチョコをもらっても」
ウォンカ「え……そう……なんだ……すごい不思議……。チ、チョコ以外もあるんだよ?」
チャーリー「せっかくだけど、僕は残るよ」
ウォンカ「(愕然)……うわ……こんなこと……予想してなかった……。でも君がそう言うなら……帰るしかないよね……本当に気が変わったりしない?」
チャーリー「しないよ」

 @予想外にもチャーリーに断られ、しかもその理由が受け入れられず、しんみりと悲しい表情で去っていくウォンカ
 @チャーリーの方も工場を継げるというのは嬉しかっただけに、苦渋の決断をし、悲しそう
 @「きっとなにもかもよくなるわ」とジョージナばあちゃん


◇心の暗闇
 @それ以来、ジョージナばあちゃんの予言通り、チャーリー側は状況が良くなっていく
 @ジョーじいちゃんは動けるようになり、一日中、家の仕事をできるようになった
 @チャーリーの父も新しい仕事が見つかる
 @そのおかげで一家は食べ物に困らなくなり、今までになく幸運な日々を送るようになる



 @だがウォンカ側は最悪の状況になった
 @今までのように天才的なお菓子作りができなくなってしまったウォンカ
 @お菓子作りに情熱が持てなくなって、お菓子作りのことが何も決められない
 @きっと気分が最悪なため、最悪のお菓子しか作れないんだと気づくウォンカ


◇第3幕への侵入・選択
 @チャーリーのもとにやってくるウォンカ

ウォンカ「落ち込んだ時、癒してくれるものって何?」
チャーリー「家族」
ウォンカ「ぐえぇー」
チャーリー「なぜ僕の家族を嫌うの?」
ウォンカ「君の家族だけじゃない。すべてだ。あれをやれ、これをやるなと、うるさいもん。それじゃクリエイティブな発想はできない」
チャーリー「子供を守ろうとして言ってるんだよ、愛してるから。信じないなら、聞いてみなよ」
ウォンカ「聞くって誰に? 父にか? ハハッ! やなこった! ……一人じゃ絶対ヤダ……」
チャーリー「一緒に行こうか?」
ウォンカ「ヘーイ、なんていいアイデアだ! 行こう!」

※)この映画では、チャーリーのほうが精神的に大人で、ウォンカに変化のきっかけを与える役割になっている。これは相棒愛ジャンルではよくあるパターンだそう。たいがい変化するのは主人公のほうで、相棒のほうはそのきっかけを与えるだけ。もし相棒のほうが変化するとしても、それはほんのわずかにとどまるそう。


◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @街からずっと遠い、雪原までやってくるチャーリーとウォンカ
 @そこには昔、忽然と消えた、ウォンカの家が建っている
 @「ウォンカ歯科」の看板に怖気づくウォンカだが、チャーリーがチャイムを押す

ウォンカ父「予約してますか?」
チャーリー「いいえ。でも彼が辛そうで……」

 @診察を受けるウォンカ
 @息子とは気づかないまま、どれくらい虫歯があるか、口の中を念入りにチェックするウォンカ父
 @その間、診察室の中を見て回るチャーリー
 @壁には新聞の切り抜きがたくさん飾られている。ウォンカ工場のニュースばかり
 @やはりウォンカの父も親として息子を愛している、陰ながらこうして息子を応援していたのだ



 @歯を見るうち、その形で実の息子だと気づくウォンカ父

ウォンカ父「ウィリーか……」
ウォンカ「パパ」(緊張)
ウォンカ「これほどの年月、デンタルフロスしてないとは……」
ウォンカ「一度もね」

 @おずおずと抱き合う親子
 @それを見つめるチャーリー

※)デンタルフロスの会話、理解しづらい気もするんですが、意味的にはウォンカには一本も虫歯がないということです。フロスしなくていいくらい、きれいってことかな? 日本人の感覚(それとも私の感覚?)では、フロスしてるからこそ虫歯がない、というイメージなのですが。アメリカでは違うのかしら。虫歯になったらフロスをするの?



 @その日、もう一度ウォンカから工場を継ぐ誘いを受けたチャーリーは、ある条件のもとに受け入れたそうな



 @バケツ家の掘っ立て小屋に、仕事から帰ってきたチャーリーとウォンカ
 @家の中は相変わらずのボロ具合だが、祖父母たちもみな寝たきりではなくなっており、食卓に着いている
 @チャーリーの祖父母や両親のことを、好きになっているウォンカ。ハグまでできる
 @ウォンカを交えて豪華な夕食が始まる
 @チャーリーとウォンカはすっかり仕事の相棒になっている


◇FINイメージ
 @こうしてチャーリーはチョコレート工場を勝ち取りましたが、ウォンカはもっといいもの、「家族」を手に入れたのでした
 @このあと彼らがどうなったかって? もちろん、とびっきり甘い人生を、送りましたとさ。めでたしめでたし
 @彼らが楽しく食事をするバケツ家の掘っ立て小屋は、今やウォンカ工場の中、チョコレートの滝がある庭園のようなあの部屋にそのまま移し替えられているのだった(これが工場継承の条件だったのだ)



おしまい





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斑丸(妹):調整する人