2018年07月03日 - さかえのよ
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(潮)色々とマリアに押し付ける

「私のあなた、あなたの渡し」メモ
07 /03 2018
プロット書いてて、流れが悪くなるところがたびたびあって。
そんな時は、流れじゃなくて基本設定がこじれてるケースが多いことに気づきました。
流れは変えなくていい。
ただ、演者を変える。
そうすると、なぜかスムーズになる。

以前、演者を変えたらうまくいったケースがこちら。
http://sistertainment.blog24.fc2.com/blog-entry-685.html
パルタンでの重要発言をカンクでもタットでもなく、マリアにやらせてみたらなんか落ち着いた、という話。

今回、つまづいたのは冒頭なんですけども。
こんな感じで進めてました。

バルバオーロ討伐のため、バルバオーロに襲撃された魔法院を巡っているカンクとマリア。
ある人物に追えって言われたから追ってる。
でも追うだけじゃ後手後手で捕まえられない。
本当に追うだけでいいのか?
待ち伏せするほうがいいんじゃないのか?
こうして追うだけでは、犠牲者が増える一方だ。
魔法院は行くところ行くところ、ひどい有様。
人っ子ひとり生き残っていない魔法院もあったりして。
この惨状を目にして、そうとう滅入っているカンク。
しっかりしろ滅入ってんじゃねぇと叱咤するのが、マリア。

…という流れ。
ここだけ見ると「いったい何につまずいたんだ?」って感じだと思いますが、この先の流れを感じてプロット作ってる身としては、やばい、なにかがグジュグジュしてる、ぐだる予感、これでは今までと同じところでダメになってしまうって感じのやりとりに思えたのです。

今までは、漠然としたカンクの基本設定として、こういう面がありました。
「メンタルが豆腐並み(よく言えば優しい)」
「優柔不断(よく言えば優しい)」
「迷いながらことをすすめる(よく言えば優しい)」

この設定ゆえの「惨状に滅入る」なわけだったのですが、ストーリーが色々と変わったせいなのか、カンクのこういった面が今このシーンで顔を出すのはなーんか違うような気がしてきたのです。
もちろんその気持ちはあるけど、中に隠すというか、出してる場合じゃないのかもしれないし、今それ言っても仕方ないって割り切らないとやってけないとか、なんか色々「滅入らないように」なってる感じがカンクから出てきた。

じゃあもう、ここの冒頭で滅入る必要ないかなー、って削除しようかと思ったんだけど。

カンク、滅入らない。
マリアも滅入らない。
今このシーンに二人しかいない。
誰も滅入らないとは、ブレねーなこの二人。
でも今、「バルバをこうして追うことに本当に意味があるのか?」ってこいつら疑ってるんだよな。
ブレてねーわけねーんだよ。
やっぱりどっちか、少しくらいブレてみようぜ?

というわけで、消去法でマリアを滅入らせてみたわけですよ。
したらね、なんかまた上手くいった感が出ました。
しっくりきた。

なんでしっくりきたか考えてみると、マリアの過去に繋がった「滅入る」になったからなんだと思います。
マリアの設定(過去)では、死ななくていいはずの命が奪われることに、悔しい思いを抱えているから。
迫ってる危険があって、それが予測できるのに、バカみたいに放置したり突っ込んでいくの、許せないってマリア思ってるから。

でもカンクはちょっと違う。
そこに犠牲が出るのは解ってる。だからなるはやで解決はしたいとは思ってる。
なるはや=元凶を潰すこと。
カンクは、犠牲を助けてたら元凶を処分するまで時間がかかる。
だからまずは元凶を叩くのが最適、って思ってる。

以前は漠然と作ってたから、カンクがそういう考えを抱いているって作者のくせに知らなくて、「犠牲に滅入る」なんてやらせてた。
正直滅入らないわけじゃないけど、それを上回るくらい、上回らないといけないって思うくらい、元凶潰しに対する意欲がすごいはずなのにね。
多分、犠牲を見れば見るほど申し訳なさ満載になって、元凶まっしぐらになるはず。
そういう性質担当なんだ。

もしここでカンクが滅入ってたら、それはなんの伏線でもないし、のちのち作者自身が処理に困る情報提示になると思う。
でもここでマリアが滅入るのは、彼の過去に繋がるもので、のちの伏線になる情報提示として機能すると思う。
うんうん。
きっと私だけが納得してるな、今。

登場人物って、結局は自分の中から出した性質であり、分身だから、誰にどれをどこまで分けるか間違うことが多いんだと思う。
現実、作者の中ではそれらが完全に同居してるわけだ。
一人の人間の中に、様々な性質がヘビーなまでに同居して、日々葛藤してる。
けど物語の中では、一人当たりもう少しライトに分担してもらわないと。
すすまねーの、話が。

初めに書いた「基本設定がこじれてる」っていうのは、そのキャラに色々盛りすぎってこと。
盛りすぎると本当の人間みたいになると思うの。
そうすると、本当の人間みたいに展開が遅くなると思うの。
日々、ぐるぐるすることになると思うの。
結末が遠のくの。

というわけで、マリアに押し付けたバージョンがこちら。
俺の頑張りを示すためだけに、載せるぜ!
懐かしの色文字でな。
ヽ(´∀`)ノ
以前は、すべてのやり取りが発言者逆だったのだ。
多少カタコトなのは気にしないで。


*************


魔法院が全滅してて、その惨状に気が滅入ってるマリア。

マリア「はやくバルバを殺さなきゃならないのに、後手後手で追いかけてるだけでほんとにいいのか? オレらがこうして次の院に向かう間にも、バルバはさらにその次の院を襲いに向かってる」

カンク「バルバ討伐隊(役所認定)である俺らに、資金を出してくれた人多数。自分たちの分も仇討ちしてくれと。正直これでサギ働こうと思えば働ける。それくらいバルバを恨む者がいる。彼らのためにも必ず倒さなきゃならない、そのためには力強い仲間が必要だとシャファルルが言ってただろ。今はそのお告げを信じて、仲間を探すだけだ。いちいち滅入ってんじゃねぇ」

マリア「オレはお前みたいに死体がゴロゴロ転がってるような場面に耐性ねぇんだよ。一体何人の人が殺されたと思ってんだ? なんで殺されたと思ってる? オレらが間に合わないからだろ? 助けられなかった命を見せつけられれば気だって滅入る」

カンク「分かるよ。死体に囲まれれば誰だって気が滅入る。だが気が滅入れば心がブレる。心がブレれば目標を追えなくなる。だから滅入るなって言ってんだ」

マリア「しかしバルバのやつ。しばらく大人しかったのに、なぜ最近になってこんなことし始めたのか? 何を企んでやがる」

カンク「企みなんかないかもな。誰が何言ったって殺人鬼の性は変わらねぇってだけかも」

マリア「それにしても襲撃ペースが速い。院を襲ってるの、バルバだけじゃなくクランチもってことはないか?」

カンク「なんでそこでクランチ」

マリア「クランチは世界最恐海賊の座をバルバに奪われて、目の敵にしてるそうじゃないか。バルバが魔法院を襲うなら、その前にワシが全部襲ってやる、ガハハハーみたいな。そんなことに民間人が巻き込まれるなんて許せねぇだろ」

カンク「世界最恐海賊の座? 裏で毎年行われてる投票ってやつ?」

マリア「そう。だいたい知ってるか? あの投票主催してるの〇〇貿易会社だぜ。自分の会社を海賊に襲わせないために、そんな媚び売って海賊を楽しませてんだ」

カンク「生き残るためにどこも必死か」

マリア「バルバの件が片付いたら、オレが〇〇貿易会社を潰してやんよ。そして海賊もな。海賊は全滅しろ」

カンク「やっだ、そしたら俺、失業しちゃう」

ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

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潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人