(潮)映画「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」を分類してみる - さかえのよ

(潮)映画「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」を分類してみる

◆脚本術/ジャンル仕分け
03 /14 2016
※この記事にある分類は、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。
断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※映画のネタバレしてます

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ちょっと前にこの映画についての分類を書いたんですが、保存に失敗して見事に長文が消えまして。
かなり頑張って書いたからもう、その時は燃え尽きてしまいました。
今回は手短に書くぞ。
記憶を頼りに書いてるので内容重視。セリフはかなり適当です。

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映画: チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル
ジャンル:組織の中で&人生の岐路

この映画はジャンルが1つに絞られていないと判断しました。
今回の話はディランのストーリーでもあるのですが、やはりメインキャラはナタリーということを強調したいのか、ナタリーメインの流れもありました。


1、ナタリー(キャメロン・ディアス)側ストーリー
ジャンル…組織の中で

敵役は元エンジェルのマディソン(デミ・ムーア)で、彼女は「個としての自分を殺したくない」がためにエンジェルとしては自分勝手な行動が多かったし、結局は辞めた人物です。当時も今でも、心を許せる仲間というものがいません。
彼女の主張は「エンジェルでいることは、個を殺されること」というもの。
確かにエンジェルの生活は、プライベートなんてあったもんじゃない生活です。
チャーリーに呼び出されたら、どこで何をしていても駆けつける。
チャーリーの命令は絶対。
マディソンは「自分で自分に命令を出したい」人でした。人に指図されたくない。チャーリーくそくらえ。
それに対しナタリーは、エンジェルでいることが大好き。
「エンジェルは家族で仲間。深い信頼関係があって、固い絆があって最高なの。誰も信じられる人がいないなんて、あなたってかわいそうな人ね」というのが、ナタリーの主張でした。
もしかするとマディソンの主張のほうが実は正常で、一般的なのかもしれない。
だってエンジェルの生活は普通じゃないし、やっぱりちょっとおかしい。いかれてる。組織のために完全に個が没すのだから。
個が没す。
けれどそれが絆という力になることがある。
というわけで、最後にはナタリーの勝ち。


2、ディラン(ドリュー・バリモア)側ストーリー
ジャンル…人生の岐路

「仲間との別れ」という、人生では避けて通ることのできないテーマを扱っているので、人生の岐路ジャンルだと思います。
ナタリーに恋人ができ、今にも結婚しそう。
結婚したらどうなるの? そりゃ彼女、エンジェル辞めるでしょ。
いやだ、辞めないでほしい、離れたくない、この三人でずっと一緒にエンジェルやっていたい。
というのがディランの気持ち。

そこへディランを恨む元カレ登場。
元カレはディランを殺そうとしており、ほかの二人も巻き添えにする気満々。
私がこのままエンジェルでいたら二人が危ない。私は身をくらまそう。
二人を守る意味でエンジェルを辞めるディラン。
ずっと一緒にやっていたかったのに、ナタリーの結婚を待たずして、自らその道を断つことに。

そこへ、元エンジェル(マディソンではない)が登場。
ディランの愚行をさとします。
あなたのやっていることは、二人を余計に危険にさらしているだけ。
あなたがいなきゃ二人は強くはなれないのよ。
負けてしまうわよ。と。

ディランは自分の過去を責めていました。
自分があんな男と付き合っていなければ…。自分があの男の殺しを警察にチクったりしなければ…。
こんなことにはならなかった…と。
しかし、あの男をチクったことこそが、彼女がエンジェルにスカウトされるきっかけだったのです。
エンジェルは作れないものなの。
探すしかない。見つけるしかない。出会うしかない。
その出会いは奇跡のようなものなのよ。
過去にチクったからこそ(恨みを買ったからこそ)、ナタリーたちに出会えた今があるのよ。
過去を否定しないで。
今を見つめて。

自分を責めることをやめたディラン、エンジェルとして復活。
三人で力を合わせ、敵も全部やっつけた。
…で最後に…、ナタリーの結婚問題。
失うことの恐怖よりも、今ともにいられることの喜びをすでに再確認したディランは。
ナタリーの結婚を受け入れようという気持ちになりました、とさ。
めでたし、めでたし。


***

ちなみにタイトルの「フルスロットル」は、ディラン側のストーリーに引っかけてつけられたもの、かな?
フルスロットルとは、エンジン全開って意味ではありますが。
もともとスロットルというのは、首を絞めるという意味で。
空気の通り道を絞って空気量を調整する、それがエンジンにおけるスロットルの役割。
フルスロットルという状態は、絞りが全開になり空気がマックスに入るので、エンジンがマックスで燃え上がるという状態のことらしいです。結果、スピードが出る。
この映画でスロットル(絞り)だったのは、やはり、ディランの「自責の念」だったのではないでしょうか。

いやー、彼女たちのチャーリーズ・エンジェル、1も2も好きです。
雰囲気とか、ノリがすごく好き。
いつかこういうの書きたいなー。

ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人