(潮)テーマについて - さかえのよ

(潮)テーマについて

「私のあなた、あなたの渡し」日記
10 /15 2016
前回の記事で、パルタンでの宗教対立はボツと書いた。
テーマを描くための要素が「恨み」ではなく、「誤解」とかなら使える案だったと。
これを書いた夜、なんだかシックリこない感じがした。
現状のプロットでもなお、「誤解」で動いているキャラがいたからだ。

んん?
なんでコイツはボツになってないんだ?
ああ、「恨み」でも通用するからか。
現状、コイツも一応は「恨み」として動いてる設定なんだ。
パルタンのネタは、どういじくっても「恨み」では通用しないからボツなのか。

でもさぁ。
じゃあ、そもそもなんで、パルタンのネタがこの話の中に入り込んでたんだろう?
まったくの無関係でネタが広がるとか、ある?
ってか、パルタンの話こそ、初期段階からあったネタじゃん。

ここまできて、ハタと思う。
作品テーマが「向こう岸に渡ること」ってのが、なんかちがうんじゃね?
「向こう岸に渡る」=「変化」なわけだけど、それってどんな話でもたいがいやることで、それこそが「ストーリー」なわけだろ?
変化=ストーリー。教科書にもそう書いてあったじゃん。
なのに、これがテーマだと思ってるのは、やばくね?

ほんで、オイラは教科書を開いたわけです。
いつもの教科書「save the cat」ではなく、今まであまり参考にしてこなかったほうの教科書。
だってもう、「save the cat」じゃ解んないところに来ちゃったんだもん。
何度読んでも、もやもやするだけ。
今回開いたのは、「物語の法則」って本。
こっちにもテーマについてなんか書いてあるはずだー!

あるよね、そりゃ。

これ読んで思った。
やっぱりさ、教科書は色々なものに目を通した方がいいのね。
同じ事でも、別の人が書いてるからさ。
いろんな角度から説明されたほうが、解るよね。
あっちの説明で解んなかったことが、こっちではちょっと解った気がする。

「物語の法則」にはこんなことが書いてあった。

***

テーマとは…

●物語全体を統一する要素となっている、なんらかの、人間の衝動性質を言い表す一つの言葉

「物語の感情の世界を、一言で定義してみろ」とも書かれてる。
それがテーマだと。
一つの言葉とか、一言っていうのは、おそらくは「単語」の事だと思う。
例として、マクベスのテーマは「野心」だとあった。

***

ほー。
ということで、実践してみた。

私の書こうとしている物語。
その感情の世界。
一貫してこの物語を包み込むだろう、人間の感情や衝動や性質を、一言で。
あげてみると、似たような単語が並ぶ。

・ゆるし
・受容
・解放
・手放す
・やさしさ
・いやし
・許容
・赦す

これは、挙げた順にリアルに載せてみたけど、ホント、このくらいしか浮かばなかった。
意外とコンパクト。
そして、眺めてると、ふたつに分類できる。

Aグループ
・ゆるし
・受容
・許容
・赦す
・やさしさ

Bグループ
・解放
・手放す
・いやし

自分の中の順序としては、Aの結果、Bが起きる。
つまりBはラスト、決着地点で起こる。
だからBはちがくて、Aが「物語の感情の世界」を表す単語なんだと思う。
作中ずっとついて回るのが、Aグループのような気がする。

Aグループを掘り下げて、ひとつに絞ってみよう。
単語群の中で共通する自分なりの「思い」を捻出。
してみたところ、「容赦」がテーマになるのではないかと結論しました。

容赦…
過ちや罪を許す行為


うん。
これな。
これ、確かに、この作品の中で一番やりたいこと。
これがやりたくて書いてる。
これがテーマ…だったのか。
マジか。
ホントに何周かして、原点に戻ってきてる…(泣)

だって知ってたもん、それ。
最初から知ってたもん。
( ノД`)

books.jpg

↑オイラの教科書たち
(一番右のは未読。右から二番目だって、まだテーマの部分しか読んでない)

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