(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-1 - さかえのよ

(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-1

アナと雪の女王
02 /21 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


誰でも知ってる映画なので、色んな説明を省き、今回こそは手短に書ける予感。
ミュージカルのため、曲中に起きた部分は色を変えてあります。




題: アナと雪の女王 (原題: Frozen )
ジャンル: 相棒愛
主人公: アナ
主人公が倒すべき敵: エルサが作り出してしまった冬

※「魔法使いの弟子」もそうでしたが、この映画も主人公が二人いるような感じの映画です。
実際二人とも重要なキャラなのですが、脚本上、主人公といわれるのは、ストーリーの中で最もメインな視点で動くキャラのことだそうです。そして一番成長する。
この映画ではアナがそれにあたるかと思われます。
でもエルサにもちゃんとプロットはあるので、ちょこちょこ「エルサ側」として書いてみました。
「魔法使いの弟子」もバルサザール側プロットを抽出することはできたのですが、アナ雪ほどハッキリはしていませんでした。
ゆえにバルサザールは脇役としてみました。
今回はエルサのプロットがかなりハッキリしていて成長も見られたので、両手打ちってやつかなぁと思い、抽出することにしました。
OPイメージやセットアップなど、アナとエルサ二人同時にかかっているビートは分けていません。




◆第1幕

◇OPイメージその1



男たちが湖の氷を切り出すシーンから始まることで、寒々しい氷関連の話であることを提示。
これが映画の雰囲気を固定する。


※)映画の冒頭はアナとエルサの子供時代から始まりますが、それがすべて長めのセットアップなため、本来のOPイメージはまだ先になってしまいます。
ゆえに仮のOPイメージ的な役割として、この氷を切り出すシーンがあるのかと思われます。
「魔法使いの弟子」も長めのセットアップから映画がスタートしたため、似たような作りでした。
save the cat では、OPイメージとFINイメージは、主人公のビフォーアフターになると書かれています。
この氷を切り出すシーンが「主人公のビフォー状態」とは言いづらいと思います。
やっぱりこれは仮のOPイメージだと、自分では認識したいと思います。



◇テーマの提示その1
湖の氷を切り出す村の男たちが歌を歌っている。その歌詞がテーマの提示。
ここは当然ながら、英語の歌詞がわかりやすいです。
以下歌詞の抜粋。

 @冷たく澄んだ心を切り出して、愛にぶつけろ、恐怖にぶつけろ
 @let it go


※)let it go について
この歌は氷の切り出し歌なので、ここでは「切り出した氷よ、さぁ行け」的な意味で使われています。
でも後々、エルサの歌う let it go にかかってくるので、重要な伏線。



◇セットアップ
 @アナとエルサの子供時代
 @アナに魔力はないが、エルサは雪や氷の魔法を使える
 @エルサの魔法で遊ぶ二人
 @楽しく遊んでいたが、エルサの魔法がアナの頭に当たってしまう
 @気絶するアナ

 @両親とエルサは気絶したままのアナを連れ、森の中へ
 @トロールたちのもとへ行き、アナを助けてもらえるよう頼む



◇テーマの提示その2(アナ側)
トロールの長「当たったのが心臓でなくてよかった。心は変えるのが難しいが、頭なら丸め込める」



◇セットアップ続き
 @魔法に関した記憶を、すべて魔法無関係の記憶に書き換えられてしまうアナ
 @アナはエルサの魔法のことは忘れてしまう
 @この様子を、子供だったクリストフが見ている
 @魔法の力が生まれつきで、年々強くなってきているエルサ



◇テーマの提示その3(エルサ側)
トロール長「力をコントロールするのだ。恐怖心が危険につながる」



◇セットアップ続き
 @エルサが魔力をコントロールできるようになるまで、世間から隔離してしまう両親
 @アナからも遠ざかるよう両親に言われるエルサ
 @城が閉ざされ、エルサは自分の部屋に引きこもる
 @アナは魔法の記憶を失っているため、なぜエルサに拒絶されるのか分からない



※歌の途中で、セットアップからOPイメージに突入します

 @エルサに拒絶されたまま、アナは孤独に成長していく
 @エルサのほうは、どんどん強くなる魔力におびえ、手袋をするようになる
 @手袋をしていれば、少しは安心できる。魔法の力を隠しておける
 @自分の力で誰かを傷つけるのが怖いエルサ



 @アナとエルサがずいぶん成長した頃、両親が帰らぬ人となる
 @二人きりになってしまった姉妹
 @両親が死んでも、エルサは人前に出ることができない




◇OPイメージその2
 @助け合いたいのに、助け合うことができない二人
 @二人は一枚のドアを隔てて共にいるはずなのに、互いに孤独な状態



城が固く閉ざされていて、二人っきりの姉妹なのに、互いに関わり合いになれない状態。
こちらが本来のOPイメージだと思われます。
FINイメージと対になるため。



◇セットアップ続き
 @それから3年後、夏
 @エルサが成人し、戴冠式が行われることになる
 @城が開かれ、ほかの国からもたくさんの客がアレンデールを訪れる
 @成長したクリストフも城下町にいる
 @訪問客の中にウェーゼルトン公爵がいる。アレンデールの富を奪おうとしている




 @久しぶりに城が開かれ、浮かれるアナ
 @初めてのパーティーで運命の人に出会えるかもしれないと、期待を膨らませる
 @一方エルサは、手袋を脱がなければならない戴冠式で、魔力がみんなにばれないかと心配
 @対照的な二人


 @アナとハンスが街で出会う
 @初対面から好印象同士の二人

 @戴冠式はエルサの魔力がばれることなく、無事に終わる
 @戴冠式後の舞踏会で、姉妹二人は本当に久しぶりに会話をする
 @楽しいひと時を過ごす二人だが、アナの願いがエルサに影を落とす

アナ「毎日こうして城が開かれていればいいのに」
エルサ「無理なのよ」
アナ「なぜなの?」
エルサ「無理なものは無理」(理由は言えないエルサ)




 @舞踏会でハンスと再会するアナ
 @ハンスは自分とよく似ていると思うアナ
 @短時間で恋に落ち、婚約する二人




◇きっかけ
 @アナがエルサに婚約の報告をする
 @反対するエルサ

エルサ「会ったばかりの人と結婚なんて許しません」
アナ「真実の愛ならできるわ」
エルサ「あなたに愛のことなんて解るの?」
アナ「じゃあエルサには解るの? いつも人を避けてばかりのくせに!」
エルサ「…っ…とにかく許しません!」

 @頑なに拒否するエルサを責めてしまうアナ

アナ「なにをそんなに怖がっているのよ!」
エルサ「ほっといてって言ってるでしょう!」

 @感情的になったエルサから魔法が飛び出してしまう
 @そこにいた全員に魔力がばれてしまうエルサ
 @ウェーゼルトン公爵に化け物扱いされ、エルサは城を飛び出す



◇悩みの時~第1ターニングポイント(エルサ側)
 @港に出てしまい、逃げ場のなくなるエルサ
 @このままでは追いかけてくるアナに捕まってしまう、どうしようと振り返る

 @自分の踏んだ場所が凍ることが解るエルサ
 @そのまま海へと駆け出し、海を凍らせながら逃走
 @しかしその魔法のせいで国全体が冬になり、凍りついてしまう



◇悩みの時~第1ターニングポイント(アナ側)
アナが悩んだり疑ったりしないキャラなので、かわりにウェーゼルトン公爵やハンスが疑問を投げかける役目になってます。

 @エルサがこんな魔力を持っていたなんて知らなかったアナ

ウェーゼルトン「女王は化け物だ。アナ王女も化け物に違いない」
アナ「二人とも普通の人間よ!」

アナ「私がエルサを怒らせたためにこうなったのだから、私が追いかける」
ハンス「危険すぎる」
アナ「危険なんかじゃない。エルサに会うだけよ」
ハンス「女王を信じられるのか?」
アナ「大丈夫に決まってる。だって姉さんなんだから」

 @アナは一人、馬で出発
 @アナがエルサを連れて戻るまで、国のことはハンスが任せられることに





つづく





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潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人