(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-3 - さかえのよ

(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-3

アナと雪の女王
02 /23 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @城から逃げ出したエルサ、自分のまき起こす猛吹雪で行く先も見えず、凍った海の上をさまよっている



 @アレンデール城からなんとか脱出するアナとオラフ
 @城の外は猛吹雪
 @クリストフを探し、凍った海の上をさまよい始めるアナ
 @オラフは風で吹っ飛び、一人でクリストフを探し始めるアナ
 @アナの手は氷になり始めている



 @クリストフのほうは、城が近づくにつれ猛吹雪に巻き込まれる
 @トナカイに乗って海の上を走ってきたクリストフだが、倒れてきた帆船で氷が割れてしまい、トナカイはそれ以上いけなくなる
 @トナカイを置いて、一人でアナを探しに行くクリストフ



◇すべてを失って(エルサ側・絶不調)
 @エルサを追いかけてくるハンス

ハンス「このまま逃げるのか、エルサ」
エルサ「アナのことはお願いね」
ハンス「アナは死んだ。助けようとしたが手遅れだった。君のせいだ」
エルサ「そんな……!」

 @自分の魔法でアナが死んだというショックで崩れ落ちるエルサ
 @そのとたん、猛吹雪も突然に止んでしまう

【※何が絶不調なのか】
アナを失ったことと、それにより魔法が止まったこと。
ミッドポイントで絶好調だった魔力がここで止まる。



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @視界が開け、アナとクリストフ、互いを海の上で見つける
 @駆け寄る二人
 @だがアナの視界に、エルサを今まさに殺そうとしているハンスが見える
 @アナは自分の命を助けることよりも、とっさにエルサのもとへ走り、エルサの命を救うことを選ぶ
 @エルサとハンスの間に割って入ったアナが、ハンスの振り下ろす剣を受け止め、ハンス吹っ飛ぶ
 @その瞬間、エルサを救うことはできたが、ついにアナの体に魔法が行きわたり、アナは氷の彫像になってしまう



◇心の暗闇(エルサ側)
 @アナが助けてくれたことに気づくエルサ
 @だが時は遅く、凍りついたアナは人形のように動かない
 @その場にいた誰もが、アナは本当に死んでしまったと思う
 @守りたかったものを目の前で失ったエルサ
 @凍りついたアナにすがりつき、「そんな、いやよ……」と泣くしかできないエルサ



◇第2ターニングポイント(エルサ側)
 @エルサが抱きしめるアナの胸からだんだんと氷が溶けだし、最後には全身が溶ける
 @生き返ったアナ
 @髪の色も元通りになっている

エルサ「アナ! 私を助けるためになんてことするの」
アナ「大切な人だから」
オラフ「真実の愛が凍りついた心を溶かしたんだよ」
エルサ「愛は氷を溶かす……? 愛……そうよ! 愛よ!」

 @愛で氷を溶かせばいいと気づいたエルサ



◇フィナーレ(エルサ側)
 @エルサが自らの力で、凍りついたアレンデールを溶かしにかかる
 @みるみる夏に戻っていくアレンデール、人々にも笑顔が戻る
 @心の冬を終わらせる方法に気づくことができたエルサに、「できるって言ったでしょ」とアナ
 @夏になって溶け始めたオラフの頭上に、小さな雪雲を作ってあげるエルサ



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @吹っ飛んで気を失っていたハンスが正気を取り戻す
 @ハンスをぶん殴って、間違っていた恋を終わりにするアナ
 @アナとエルサは改めて幸せそうに抱き合い、その様子に笑顔するクリストフ
 


 @ハンスは悪党として、自分の国へと追い返される
 @ウェーゼルトン公爵も追い返され、アレンデールとは今後いかなる取引もできなくなる



 @アナはハンスに、大破させてしまったソリの代わりとして、新しい高価なソリをプレゼントする
 @改めて互いの気持ちを確認し、両想いになる二人



 @頭上の雪雲のおかげで、夏を満喫するオラフ



◇FINイメージ
 @城は元通りになり、昔のように国の人々に開かれている
 @人々の集まる広場で、エルサは隠れることなく、堂々と氷の魔法を使う
 @その魔法で広場はスケートリンクになる
 @スケートを楽しむエルサとアナ、クリストフ、そしてアレンデールの人々
 @夏と冬が一緒になった、最高の状態
 @もうアナもエルサも孤独ではない
 


 @エンドロールのあとのオマケとして、雪男がエルサの投げ捨てたティアラをかぶり、氷の城の主になるシーンあり




おしまい




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【感想】
ビート仕訳間違ってないかなぁとは思いつつも、そんなに迷うことなく。
勉強中の私でもとても分かりやすかったので、「よくできたシナリオ」というやつなのだと思います。
でも、二人のプロットが絡み合っているため、そこをどうやって書き分けていいのかに迷いました。
うまく書け分けられなかったかなぁと思います。

ビート仕訳していて面白いと思うのは、その場に必要なくなったキャラや物が、みんな何らかの形で退場させられるところです。
この映画はアニメだからかそれらが吹っ飛ばされることも多く、オラフやハンスが吹っ飛んで退場するたびに、いまコイツ不要なんだなと思い笑ってしまいます。

この映画が昔のおとぎ話系と違うなって思うのは、「真実の愛」がアナ本人から出てきたところ。
アナが凍りついたあと胸から溶けてくるシーンですが、あれって、自分で発した愛により溶けだしたってことですよね。
ストーリーの流れからすると、そうじゃないかと思います。
自分よりもエルサを助けに行くことができたアナ。
オラフによれば、「自分よりも人のことを思う」、それが「真実の愛」ということだから。



ぐろわ姉妹

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潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人