(潮)映画「君の名は。」のビート-2 - さかえのよ
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(潮)映画「君の名は。」のビート-2

君の名は。
11 /26 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇おたのしみ開始
 @前前前世の曲に合わせて、軽快に入れ替わりの日々が続いていく
 @ミツハとタキが、書き残せるものを駆使して互いに交流し始める
 @タキには奥寺先輩という片思いの相手がおり、入れ替わったミツハの手腕で、タキと先輩の仲は急速に発展していく



 @ミツハの体に入ったタキの、とある一日
 @タキはミツハが先日作った口噛み酒を、ミツハのばあちゃん、妹とともに、山頂の祠へ奉納しに行くことに
 @その道中、ばあちゃんによる「むすびとは何か」の説明
 @むすびとは……神の力。糸をつなげることも、人をつなげることも、時間が流れることもむすび。水でも米でも酒でも、人の身体に入ったもんが、魂と結びつくこともまたむすび
 @組み紐とは……神の技。時間の流れそのものを表している。縒り集まってかたちを作り、捻れて、絡まって、時には戻って、途切れて、また繋がる



 @奉納の後、タキが山頂から見下ろした湖はまだひとつ



 @タキとミツハの入れ替わり生活は続く
 @タキは制止していたが、ミツハは奥寺先輩とタキの間柄を、デートの約束をするまでに発展させてしまう
 @しかし実際に奥寺先輩とタキがデートに行ってしまうと、突然涙があふれだすミツハ(タキへの特別な思いを自覚)
 @奥寺先輩とのデートで写真展を訪れたタキ、先日山頂から見下ろした湖の写真を発見。飛騨と判明。食い入って見つめる
 @デートの最後、奥寺先輩から、「あなた昔は私のことが好きだったけど、今は別の好きな子がいるでしょ」と指摘されるタキ



 @どうやらこの日(タキと奥寺先輩のデート日)は、ショックのあまり学校をさぼったらしいミツハ
 @しかしその夜は村祭りがあり、友達のテッシーらから誘われ出かけることに
 @村祭りに現れたミツハは長かった髪を、ばっさりボブにまで切っていた。失恋を疑うテッシー


◇ミッドポイント(絶不調)
 @村祭りの最中、空に彗星が現れる
 @それはずいぶん前から、世紀の天体ショーと日本中が盛り上がっていた彗星
 @ミツハが見上げるなか、彗星はふたつに割れ欠片が落下しはじめる(そこでこのシーンは終わり)



 @一方タキは、ミツハの携帯に電話をかけてみることに
 @初めて電話をかけたがつながらず
 @この日以来、二人は体の入れ替わりが起きなくなる

※)このシーン以降、いきなり危険度がアップするということで、ここがミッドポイントだろうと思います。
ミツハはタキに失恋したみたいな状態になっているし、タキもここでミツハを失う。
二人のつながりが切れるので、とりあえず「絶不調」としました。



◇迫りくる悪い奴ら
 @入れ替わりのなくなったタキの日々
 @ミツハの住む糸守町の絵を描きまくるタキ
 @タキはその絵を持って、ミツハの住む糸守町へ行ってみることに
 @記憶を頼りに飛騨へ向かい、ミツハへ会いに行くつもり
 @男友達その1と、奥寺先輩が、その旅に同行する



 @糸守町にはだいぶ近づいているはずだが、タキの描いた絵を見せて聞き込みして回っても、誰もその風景を知る人がいない
 @3人が立ち寄ったラーメン屋の主人だけが、その絵を見て「糸守町だ」と教えてくれる
 @しかし糸守町は三年前に、彗星の落下で壊滅しており、今は存在しないと判明
 @男友達その1と奥寺先輩は、彗星落下で糸守町が壊滅したことを覚えている。タキの探していた町がそこだったと、今初めて知る
 @しかしタキは、3年前にあったというそんな大惨事を覚えていなかった


◇全部ダメになる(絶好調?)
 @ラーメン屋の主人に案内され、タキが描いた絵と同じ場所へ行ってみる3人
 @タキが描いた絵では、湖はひとつ
 @だが現在同じ場所から見える湖は、3年前の彗星落下により二つに増えている
 @タキが知るミツハは3年前のミツハだったと判明
 @二人の間に時間差があったこと、ミツハが糸守町に住んでいたのなら今はもう死んでいるかもしれないこと、それらを受け入れられないタキ
 @しかしミツハの死を示すかのように、ミツハがタキのスマホに残したメモは、タキの目の前で文字化けして消えていく



 @飛騨の図書館で、彗星落下の資料を読み漁るタキ
 @死亡者リストの中にミツハの友人たち、ミツハの家族、そしてミツハの名を発見
 @ミツハは3年前に死んでいた

※)save the cat では、ミッドポイントと全部ダメになるのビートは対になっていると書かれています。
そしてミッドポイントが絶好調であれば、全部ダメになるは絶不調。
逆にミッドポイントが絶不調であれば、全部ダメになるは絶好調。とされています。
この映画では、どちらも絶不調に見えます。
でも一応、こちらのビートは「絶好調」としてみました。
理由は、「ミツハが3年前の人間で、すでに死んでいる」という確かな情報が手に入ったからです。
タキの気持ち的にはショックな情報だけど、ミツハを探すという点ではやっとハッキリした情報をゲットできています。



◇心の暗闇
 @飛騨の旅館に泊まる3人
 @奥寺先輩は、「最近のタキは変わった。時を超えてタキとミツハが交流していたかどうかは分からないが、ミツハがタキを変えたことだけは確かだろう」という内容の発言



 @しかしタキの記憶からは、ミツハの思い出が消えていっている
 @すでにミツハの名前が思い出せなくなっている
 @失われていく記憶と戦うタキ
 @糸守町を知っていると思ったのは、3年前に彗星落下のニュースがたくさん流れていて、それで見たことがあったから? ニュースで見たことを忘れていただけなのか?
 @現実的な確信がなにもなくなっていき、「すべて自分の妄想だったのか…」と思い始めるタキ



 @奥寺先輩がタキの手首に巻かれた組み紐に注目
 @お守りがわりにたまにつけるのだと答えるタキ
 @だが、その組み紐をいつ、誰からもらったのか、思い出せないタキ
 @やはり、「絶対に、誰か大事な存在がいるはず」という感覚だけが残っている
 @そして誰かから聞いた、「組み紐は時間の流れを表す」といった内容の言葉は、記憶にしっかり残っているタキ


◇第3幕への侵入・選択
 @翌日、一人であの祠へ向かうタキ
 @口噛み酒を奉納した記憶を頼りに山へ登り、祠を目指す
 @その道中、ミツハのばあちゃんが語っていた「むすび・時間の概念」といった言葉を反芻するタキ
 @山頂で祠を見つけ、ミツハとの交流は本当にあったことだと確信を持つタキ
 @「人の身体に入ったもんが、魂と結びつくこともまたむすび」なら…と、祠の中でミツハの口噛み酒を飲むタキ
 @これで再び二人が結びつき、また体の入れ替わりが起きるかもしれない



 @祠の中で足を滑らせ、転倒するタキ
 @倒れながら目に入ったのは、祠の天井に描かれた、二つに分かれる彗星の絵



 @突如、異空間に吸い込まれるように、時間の渦の中を旅するタキ
 @タキは、受精卵が細胞分裂を始めるところから、ミツハがこの世に誕生し、成長していく過程を怒涛の勢いで見ることになる
 @そして彗星落下により、ミツハが死ぬところまで。ミツハの一生を見せられたタキ



つづく




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斑丸(妹):調整する人