◆脚本術/ビート仕分け - さかえのよ

(潮)映画「ヒックとドラゴン」のビート-3

ヒックとドラゴン
03 /12 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****

◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @ドラゴンの巣窟がある島へとやってきたバイキングの大軍
 @一方ヒックは、アスティー含めた村の若者たちと、訓練用に捕獲されていたドラゴンに乗りバイキングの後を追いかけることに
 @バイキングたちはドラゴンの巣窟に攻撃開始
 @いつも村を襲ってくる大量のドラゴンたちは逃げ出してしまい、最後に、主である巨大なドラゴンが巣から出てくる
 @主ドラゴンのあまりの巨大さに、大慌てのバイキングたち
 @族長はやっと、自分が愚かだったと認める
 @バイキングの攻撃はまったく効かない主ドラゴン
 @そこへ、ドラゴンに乗った若者たちが助けに入る



 @若者たちVS主ドラゴンの戦いになる
 @若者たちが戦っている間に、ヒックは族長の手助けもあってフューリーと合流
 @フューリーにまたがったヒックに、族長が声をかける

族長「すまなかった、色々と。お前が息子で誇りに思う」



 @主ドラゴンに苦戦する若者たちのもとに、フューリーとヒックが参戦
 @フューリーの大活躍で主ドラゴンの退治に成功
 @しかし、フューリーから落ちてしまい、空中に放り出されるヒック



 @地上では墜落したヒックを探す族長
 @だが見つけられたのはフューリーだけで、その背にヒックはいない
 @ヒックは死んだものと思い、自分のせいだと嘆く族長
 @しかしフューリーがたたんでいた翼を広げると、中から気絶しているヒックが
 @息子を救ってくれたフューリーに感謝する族長、バイキングたち



 @ヒックが目を覚ますと、自宅のベッドの上
 @そばにはフューリーがいる
 @ヒックは左足を失って、義足になっている
 @フューリーの尾ひれは左半分が人工尾ひれなので、お揃いになる一人と一頭


◇FINイメージ
 @ヒックがフューリーの肩を借りながら自宅の外に出ると、村中にドラゴンがあふれている
 @バイキングたちはみな、ドラゴンを相棒として受け入れ、一緒に生活を始めている
 @「バイキングに必要だったのは、ヒックだったのだな」と族長
 @アスティーはヒックにキス、二人ははれて両想いに
 @バイキングは一人に一頭、ドラゴンをペットとして飼うようになる



おしまい



****

【感想】
はじめは「組織の中で」ジャンルと勘違いしてました。
私がその勘違いに気づいたのは、なんと、ヒックの足が義足になったとき。
ホッホー、気づくの遅すぎだぜ。
中盤あたりから、ヒックがしつこいくらい「相棒、相棒」ってフューリーのこと呼んでたじゃんかよ。
「相棒愛」だってばよ!

「相棒愛」とは、一人では不完全な者が、二人一緒になったときに完全体となるお話だそうです。
互いが互いを必要としている話。
ヒックがいないと、空を飛べないフューリー。
フューリーがいないと、バイキングとして認めてもらえなかったヒック。
最後には義足までお揃いになって。
まさに彼らは一心同体ってやつなのでしょう。
(記事ではずっとフューリーで通してきましたが、フューリーはドラゴンの種別名であって、ヒックが相棒につけたペット名はトゥース)

ところで。
ビート仕訳、ディズニー映画率が高くて申し訳ない。
でも子供向けのほうが、今の自分の力量にあってるんです。










(潮)映画「ヒックとドラゴン」のビート-2

ヒックとドラゴン
03 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****

◆第2幕

◇Bストーリー開始(ヒックとアスティーのラブストーリー)
Bストーリーは一応二人のラブストーリーだが、しばらくの間は恋愛っぽくなく、訓練のシーンと同居する。
ヒックとアスティーの接点が訓練中のみなためと思われる。
フューリーとのシーンがAストーリーで、訓練のシーンがBストーリーって感じ。
ヒックもまた、アスティーに惚れているはずだが、それほど「好かれたい」オーラは出していない。
アスティーよりも、フューリーのほうに気を取られている様子。


◇お楽しみ開始
 @ドラゴン退治の訓練が始まる
 @訓練に参加するのは村の若者たちで、ヒックの好きな女の子、アスティーも一緒
 @この訓練で一番デキの良かった者は褒美として、みんなの前で初のドラゴン退治をさせてもらえる
 @初めての訓練は全員、さんざんな結果

教育係「忘れるな、ドラゴンは常に、常に命を狙ってくる」



ヒック「じゃあどうして、フューリーは僕を殺さなかったんだ?」

 @改めて森の中へやってくるヒック
 @あのまま飛び去って逃げたはずと思っていたのに、大きくくぼんだ土地で困っているフューリーを発見
 @誰も見たことのないフューリーを、スケッチに描きとめるヒック
 @フューリーは尾ひれを片方失ったらしく、空を飛べずに窪地から出られない様子
 @餌も取れず、空腹らしい
 @「かわいそうだ」という表情のヒック



 @村へ戻り、ドラゴン大百科を読むヒック
 @数々のドラゴンの詳細情報が、イラスト付きで載っている
 @だがフューリーのページだけはほぼ白紙
 @「このドラゴンとは戦うな、助かるためには隠れてひたすら祈るのみ」とだけ書かれている



 @一方、族長たちはドラゴンの巣の近くまで船で進軍
 @霧に包まれた山へと入っていく



 @再び訓練のヒック
 @訓練中、フューリーについて教育係に尋ねまくるヒック
 @「フューリーに会って生きて帰ったものはいない」と教育係
 @訓練をおろそかにして足手まといなヒックを、アスティーは「あんたふざけてるの!」と怒る



 @訓練後、また窪地へとやってきたヒック
 @腹を空かせているフューリーに、持ってきた一匹の魚を与える
 @魚は食べたものの、触ろうとしたヒックには冷たい態度で威嚇するフューリー
 @冷たくしても帰ろうとしないヒックに慣れてきたのか、ヒックに興味を持ち始めるフューリー
 @なんだかんだで、ついにフューリーはヒックが触ることを許す
 @だが完全に心許してはおらず、割となついたわりに、まだ冷たい態度は崩さないフューリー



 @村へ帰ったヒックは、若者たちや教育係と一緒に夕飯タイム

教育係「いいか、狙うなら羽か尻尾だ。そうすれば飛べなくなる。飛べないドラゴンは死んだも同然だ」

 @それを聞いたヒック、すぐさま尾ひれの作成を始める



 @翌日、フューリーのもとを訪れ、作成してきた尾ひれを取り付けるヒック
 @すると、なんとか飛ぶことに成功するフューリー
 @だがまだ改良の余地がある人工尾ひれ
 @飛ぶためには尾ひれを操作せねばならず、操作はヒックがしなければならない
 @つまり、自分一人では飛べないフューリー



 @再び訓練
 @毎日、違う種類のドラゴンを相手に訓練する若者たち
 @みんなこの日の訓練には苦労し、ドラゴンを倒せない
 @ヒックももちろん倒せないのだが、ドラゴンに追い詰められ丸腰となったヒックが、突然に才能を発揮する
 @丸腰のままドラゴンを命令するように後ずさりさせ、檻の中へと誘導しドアを閉めてしまうヒック
 @その猛獣使いのような様子に、若者たちも、教育係も唖然
 @訓練の済んだヒックは、そそくさとその場を立ち去る



 @訓練後は、フューリーのもとを訪れる日々が続く
 @人工尾ひれは、ヒックが騎乗して操作できるような作りとなる
 @毎日、人工尾ひれに改良を加えながら、試行錯誤の日々
 @フューリーと関わるうちに、ドラゴンの苦手なものや好きなものを、知識として蓄えていくヒック
 @その知識を訓練でも活かし、ドラゴンを倒さずに、うまいこと檻へと戻せるようになるヒック
 @そんなヒックの様子に村の人々もみな驚き、だんだんと人気者になっていくヒック
 @しかしアスティーだけは、「あんたなんか変よ?」と疑念を抱いている様子



 @ドラゴンの巣を探しに行っていた族長たちが帰ってくる
 @巣は探し出せなかったが、自分の留守中、ヒックがやり手の猛獣使いに成長していたことに喜ぶ族長



 @尾ひれも納得のいく完成品となり、完璧に飛べるようになるフューリー
 @フューリーとのお散歩飛行の途中、別のドラゴンと遭遇したヒック
 @フューリー以外のドラゴンも、餌を与えるとすぐになつくことが判明
 @ドラゴンがバイキングたちの思っているような存在ではないことを、徐々に確信し始めるヒック



 @工房にいるヒックを、族長が訪れる
 @ヒックが有能な猛獣使いになったという話を聞き、バイキングとして成長したことを喜んでいる族長
 @族長はヒックが今後、どんどんドラゴンを倒していくことを期待している
 @とてもじゃないが、ドラゴンを殺したくないとか、フューリーをペットにし相棒と呼んでいることなど言い出せないヒック
 


 @最終訓練の日
 @アスティーとヒックが残っている
 @この訓練で勝ったほうが一人前としての褒美、「みんなの前で初のドラゴン退治」をさせてもらえる
 @勝つ気満々のアスティーだが、ヒックが一瞬でドラゴンを手なずけ攻略してしまう
 @優勝者に選ばれるヒック



 @優勝後、フューリーのもとへとやってきたヒック
 @後をつけてきたアスティーに、フューリーの存在がばれてしまう
 @すっかりヒックにはなついているフューリーだが、アスティーには敵意丸出し
 @ヒックがとんでもないことをしていると知り、告げ口に戻ろうとするアスティー
 @ヒックはアスティーを説得し、フューリーの背中に乗せる
 @だがフューリーはヒックの言うことを聞かず、危険な飛行を繰り返し、無礼なアスティーを懲らしめにかかる
 @空中に放り出されそうな恐怖から、フューリーに謝るアスティー
 @許したフューリー、やっと穏やかな飛行に切り替える


◇ミッドポイント(絶好調)
 @悠々と空を飛ぶ体験をし、ドラゴンの価値を理解したアスティー
 @ドラゴンをペットにしているという秘密を、ヒックと共有することに

アスティー「でもどうするの、ヒック。明日は最終試験。ドラゴンを殺さなきゃならないのに…」
ヒック「それ言わないで…」

※)ドラゴンを殺す必要はないという理解者を得たことが、絶好調


◇迫りくる悪い奴ら
 @突然フューリーが勝手に飛行ルートを変え、ドラゴンの巣へと連れていかれる二人
 @ほかのドラゴンたちも続々と集まって巣へ向かう
 @ドラゴンたちはみな、獲物を運んでいる
 @ドラゴンたちが持ち帰った獲物は、すべて巨大な主ドラゴンのために捧げられていることが判明
 @主ドラゴンに獲物を捧げないと自分が食べられてしまうため、ドラゴンたちはみな必死



 @巣から逃げかえったフューリーとヒックとアスティー
 @やっと見つけた巣のことをみんなに報告しようとするアスティー
 @だが今みんなに知らせたら、フューリーのこともバレ、フューリーが殺されてしまうとヒック

アスティー「バイキングがずっと探していた巣なのよ? それを隠しておくっていうの? ペットのドラゴンを守るためだけに?」
ヒック「そうだよ」
アスティー「……」
ヒック「明日まで時間をちょうだい。何か方法を考えるから」
アスティー「わかった」

 @ヒックの優しいところに惚れでもしたのか、ヒックをどついたあと、キスしてからその場を去るツンデレなアスティー


◇すべてを失って(絶不調)
 @翌日、ヒックの最終試験が始まる
 @死の香り=最終試験の前にヒックが、「僕に万が一のことがあったらフューリーをお願い」とアスティーに言う
 @ヒックは覚悟を決め、みんなの前でドラゴンを手なずける様子を見せつける
 @村の人々、特に族長は、ヒックがドラゴンを殺すことを期待していたため、動揺する

族長「何をしている…!」
ヒック「みんなドラゴンを誤解している。ドラゴンを殺す必要なんかないんだ」
族長「試験は中止だ!」

 @ヒックになつきそうになっていたドラゴンだが、族長の大声に驚き、ヒックを再度攻撃し始める
 @いきなりピンチに陥ったヒックが悲鳴を上げると、それの聞こえたフューリーがヒックを助けるために村まで駆けつけてくる
 @ドラゴンとヒックの間に立ちはだかるフューリー
 @しかしフューリーの登場で村は大騒ぎ
 @フューリーが村を襲ってきたと勘違いし、退治しようとする村の人々
 @ヒックが必死に止めたことでなんとかフューリーは殺されずに済むが、危険視され檻に放り込まれることに



 @ヒックがドラゴンに寝返ったことに、大ショックの族長
 @フューリーをかばうヒックに怒りマックスの族長

族長「ドラゴンをかばうのか! 仲間が何百人も殺されたのに!」
ヒック「こっちだって何千頭も殺してるだろ!」

 @ドラゴンの巣には巨大な主がいること、ドラゴンたちは主のために仕方なく獲物を集めていることなどを、説明するヒック
 @仕方なくやってるんだから、ドラゴンを許してほしいとヒックは頼み込む
 @だが族長は、ヒックがドラゴンの巣を見つけたことのほうに着目
 @その主を倒すために、ドラゴンの巣へ向かうことにする族長
 @しかもドラゴンにしか探せない巣なので、族長はフューリーを連れていくつもり
 @巨大で危険なドラゴンだ、無謀だ、とヒックが止めても、聞く耳持たない族長

ヒック「父さん! 一生に一度くらい、僕の言うことちゃんと聞いてよ!」
族長「お前はドラゴンに寝返った! バイキングとは言えん。俺の息子でもない」

 @フューリーは拘束されたまま船に乗せられ、族長率いる大軍が出港していく
 @ドラゴンと戦える村人すべてが、あっという間に出撃していってしまう
 @その様子を失意しながら見送るしかできないヒック


◇心の暗闇
アスティー「めちゃくちゃね。落ち込むでしょう? すべて失った。お父さんも、仲間も、親友も」
ヒック「なぜ、あいつを森で見つけた時に殺せなかったのかな。そのほうが平和だったのに」
アスティー「そうね。ほかのみんななら殺してる。なぜそうしなかったの?」
ヒック「わからない。できなかった。なんで今頃、そんなこと興味持つんだよ」
アスティー「あんたの言葉が聞きたいのよ、今ここで」
ヒック「わかったよ、もう! 僕は弱虫で! 臆病で! だから殺したくなかった!」
アスティー「殺したくなかった?」
ヒック「なんでもいいだろ、殺したくない! ドラゴンを殺さないなんて、バイキング史上、僕が初めてだろうけど!」


◇第2ターニングポイント
アスティー「……ドラゴンに乗ったのもね」
ヒック「(なにか物のとらえ方が変わったような表情に)」
アスティー「それで?」
ヒック「……殺さなかったのは、あいつが怖がっているように見えたから。まるで自分を見ているようで」
アスティー「きっと今も怖がっているわ。どうするつもり?」
ヒック「あぁ、馬鹿な真似するかも」
アスティー「そうね。でもそれならもうしてる」
ヒック「イカれた真似!」(をするよ、といった感じで走り去るヒック)
アスティー「さすがヒック」(あとを追うアスティー)






つづく








(潮)映画「ヒックとドラゴン」のビート-1

ヒックとドラゴン
03 /10 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****

以前、ジャンルの練習で「ヒックとドラゴン2」を見ました。
今回はその前の話、1になります。
2を見た時は確か、1を見なかったせいか話の盛り上がりが欠けていると感じました。
ジャンルも判断に迷う感じだったと記憶してます。
今回の見た1のほうは、とても分かりやすかったです。




題: ヒックとドラゴン (原題: How to Train Your Dragon )
ジャンル: 相棒愛(ペット愛)
主人公: ヒック
主人公が倒すべき敵: 一番でっかいドラゴン


◆第1幕

◇OPイメージ
ヒックたち人間とドラゴンが対立し、戦闘している様子。


◇セットアップ
 @ヒックの住む村は、バイキング一族
 @村は定期的にドラゴンの群れに襲われ、飼育している羊を奪われる
 @村の人々はみな女性でも子供でも強く、ドラゴンとガンガン戦って追い払うことができる
 @そんな中、ヒックだけが非力でまともに戦うことができない、落ちこぼれ的な存在
 @戦闘要員になれないので、武器等の修理係として仕事をさせられている
 @しかしヒック自身は修理係に満足しておらず、ドラゴンを倒して功績をあげ、みんなに認めてもらい、みんなの仲間入りをしたいと思っている
 @ヒックの好きな女の子は、とても優れた戦闘要員



 @襲ってくるドラゴンは多種多様
 @バイキングの人々はみなドラゴンに詳しく、それぞれの特徴や弱点をおさえて戦うことができる
 @しかし一種類だけ、誰も姿を見たことがないドラゴンがいる
 @それはフューリーという種類
 @絶対食料を盗まないし、絶対姿を見せないし、絶対攻撃も外さないドラゴン
 @ドラゴンたちは夜に襲ってくるので、全身黒色のフューリーは夜空に紛れてまったく見えない



 @村がドラゴンとの戦闘でてんやわんやの中、ヒックは自作した投網用の大きな器具を持ち出し、フューリーを狙う
 @見事、仕留めることに成功したものの、フューリーは網に絡まったまま飛んで逃げて行ってしまう
 @仕留めたことに大喜びのヒックだが、別のドラゴンに襲われ逃げ惑う
 @悲鳴を上げて村を逃げ回るヒックに気づき、バイキングの族長が助けに入る
 @族長のおかげでヒックは助かるが、足手まといな行動をしたことでこっぴどく叱られる
 @族長はヒックの父親
 @フューリーを仕留めたんだとヒックが言っても、「まったくお騒がせ者めが」といった感じで誰も聞く耳持たない


◇テーマの提示
非力なくせに筋骨隆々の人々の真似をしてドラゴン退治をしようとするヒックに、族長や、子供たちの教育係的なオッサンがこんなことを言う。

族長「お前はドラゴン退治に向いていない」
教育係「要するに、向いてないのに無理して目指すなってことだ」
ヒック「…みんなの仲間になりたいんだよ…」


◇セットアップ続き
 @村の会議
 @このままドラゴンに襲われているわけにはいかないから、こちらからドラゴンの巣を探しに出かけようと族長
 @多少怖がって、渋る村の人々
 @族長が「一緒に来ない奴はヒックの子守だ」というと、みな「行きます、行きまーす!」と挙手



 @村の人々と同様、ヒックの扱いには困り果てている族長
 @バイキングそのものといった性質を持つ族長は、バイキングらしくないヒックをどう教育していいか分からない

族長「どうすればいいと思う?」
教育係「ほかの新米たちと一緒に訓練させろ」
族長「そんなことをしたら、すぐにドラゴンに食われてしまうよ。あいつは赤ちゃんの頃から、バイキングらしい教育がまったく効かないんだ」
教育係「だがヒックを止めることはできんぞ。望みナシかもしれんが、鍛えるしかない。いつまでも親が守ってやれるわけじゃないんだ。あの子は戦いたがっている」


◇きっかけ
 @ヒックは仕留めたはずのフューリーを探して森の中へ
 @こんな広い森で探せるわけもないと諦めかけた時、網に絡まって倒れているフューリーを発見
 @フューリーが死んでいると思い込み、これで自分も立派なバイキングだと喜ぶヒック
 @だがまだフューリーは生きていて、ヒックを威嚇
 @ビビるヒックだが、フューリーは網にぐるぐる巻きで身動きが取れず、体力も残っていない様子

◇悩みの時
 @眼だけをはっきりと開き、ヒックを凝視してくるフューリー
 @凝視にビビるものの、このままトドメをさしてみんなの仲間入りを果たすんだ、とナイフを振り上げるヒック
 @めっちゃ見てくるフューリー
 @だがヒックは自分を奮い立たせ、今一度ナイフを構える
 @フューリーは諦めたように目をつぶる
 @その様子に良心がいたむヒック


◇第1ターニングポイント
 @結局ヒックはナイフで網を切って、フューリーを自由にしてしまう
 @自由になったフューリーは怒り狂ってヒックに襲い掛かる
 @殺されるとビビるヒック
 @だがフューリーはヒックに危害を加えないまま、間近で激しい威嚇の咆哮をしただけでその場を飛び去る



 @帰宅したヒックは、族長からドラゴン退治を学ぶよう言われる

ヒック「ドラゴン退治はやめた。ドラゴンとは戦いたくない、僕にはドラゴンは殺せない」

 @だが族長は有無を言わさず訓練することを言い渡し、ドラゴンの巣を探すために出掛けてしまう




つづく


(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-3

アナと雪の女王
02 /23 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @城から逃げ出したエルサ、自分のまき起こす猛吹雪で行く先も見えず、凍った海の上をさまよっている



 @アレンデール城からなんとか脱出するアナとオラフ
 @城の外は猛吹雪
 @クリストフを探し、凍った海の上をさまよい始めるアナ
 @オラフは風で吹っ飛び、一人でクリストフを探し始めるアナ
 @アナの手は氷になり始めている



 @クリストフのほうは、城が近づくにつれ猛吹雪に巻き込まれる
 @トナカイに乗って海の上を走ってきたクリストフだが、倒れてきた帆船で氷が割れてしまい、トナカイはそれ以上いけなくなる
 @トナカイを置いて、一人でアナを探しに行くクリストフ



◇すべてを失って(エルサ側・絶不調)
 @エルサを追いかけてくるハンス

ハンス「このまま逃げるのか、エルサ」
エルサ「アナのことはお願いね」
ハンス「アナは死んだ。助けようとしたが手遅れだった。君のせいだ」
エルサ「そんな……!」

 @自分の魔法でアナが死んだというショックで崩れ落ちるエルサ
 @そのとたん、猛吹雪も突然に止んでしまう

【※何が絶不調なのか】
アナを失ったことと、それにより魔法が止まったこと。
ミッドポイントで絶好調だった魔力がここで止まる。



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @視界が開け、アナとクリストフ、互いを海の上で見つける
 @駆け寄る二人
 @だがアナの視界に、エルサを今まさに殺そうとしているハンスが見える
 @アナは自分の命を助けることよりも、とっさにエルサのもとへ走り、エルサの命を救うことを選ぶ
 @エルサとハンスの間に割って入ったアナが、ハンスの振り下ろす剣を受け止め、ハンス吹っ飛ぶ
 @その瞬間、エルサを救うことはできたが、ついにアナの体に魔法が行きわたり、アナは氷の彫像になってしまう



◇心の暗闇(エルサ側)
 @アナが助けてくれたことに気づくエルサ
 @だが時は遅く、凍りついたアナは人形のように動かない
 @その場にいた誰もが、アナは本当に死んでしまったと思う
 @守りたかったものを目の前で失ったエルサ
 @凍りついたアナにすがりつき、「そんな、いやよ……」と泣くしかできないエルサ



◇第2ターニングポイント(エルサ側)
 @エルサが抱きしめるアナの胸からだんだんと氷が溶けだし、最後には全身が溶ける
 @生き返ったアナ
 @髪の色も元通りになっている

エルサ「アナ! 私を助けるためになんてことするの」
アナ「大切な人だから」
オラフ「真実の愛が凍りついた心を溶かしたんだよ」
エルサ「愛は氷を溶かす……? 愛……そうよ! 愛よ!」

 @愛で氷を溶かせばいいと気づいたエルサ



◇フィナーレ(エルサ側)
 @エルサが自らの力で、凍りついたアレンデールを溶かしにかかる
 @みるみる夏に戻っていくアレンデール、人々にも笑顔が戻る
 @心の冬を終わらせる方法に気づくことができたエルサに、「できるって言ったでしょ」とアナ
 @夏になって溶け始めたオラフの頭上に、小さな雪雲を作ってあげるエルサ



◇フィナーレ続き(アナ側)
 @吹っ飛んで気を失っていたハンスが正気を取り戻す
 @ハンスをぶん殴って、間違っていた恋を終わりにするアナ
 @アナとエルサは改めて幸せそうに抱き合い、その様子に笑顔するクリストフ
 


 @ハンスは悪党として、自分の国へと追い返される
 @ウェーゼルトン公爵も追い返され、アレンデールとは今後いかなる取引もできなくなる



 @アナはハンスに、大破させてしまったソリの代わりとして、新しい高価なソリをプレゼントする
 @改めて互いの気持ちを確認し、両想いになる二人



 @頭上の雪雲のおかげで、夏を満喫するオラフ



◇FINイメージ
 @城は元通りになり、昔のように国の人々に開かれている
 @人々の集まる広場で、エルサは隠れることなく、堂々と氷の魔法を使う
 @その魔法で広場はスケートリンクになる
 @スケートを楽しむエルサとアナ、クリストフ、そしてアレンデールの人々
 @夏と冬が一緒になった、最高の状態
 @もうアナもエルサも孤独ではない
 


 @エンドロールのあとのオマケとして、雪男がエルサの投げ捨てたティアラをかぶり、氷の城の主になるシーンあり




おしまい




****

【感想】
ビート仕訳間違ってないかなぁとは思いつつも、そんなに迷うことなく。
勉強中の私でもとても分かりやすかったので、「よくできたシナリオ」というやつなのだと思います。
でも、二人のプロットが絡み合っているため、そこをどうやって書き分けていいのかに迷いました。
うまく書け分けられなかったかなぁと思います。

ビート仕訳していて面白いと思うのは、その場に必要なくなったキャラや物が、みんな何らかの形で退場させられるところです。
この映画はアニメだからかそれらが吹っ飛ばされることも多く、オラフやハンスが吹っ飛んで退場するたびに、いまコイツ不要なんだなと思い笑ってしまいます。

この映画が昔のおとぎ話系と違うなって思うのは、「真実の愛」がアナ本人から出てきたところ。
アナが凍りついたあと胸から溶けてくるシーンですが、あれって、自分で発した愛により溶けだしたってことですよね。
ストーリーの流れからすると、そうじゃないかと思います。
自分よりもエルサを助けに行くことができたアナ。
オラフによれば、「自分よりも人のことを思う」、それが「真実の愛」ということだから。



(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-2

アナと雪の女王
02 /22 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◆第2幕

◇お楽しみ開始(エルサ側)

英語バージョン


日本語バージョン


 @雪山に逃亡してきたエルサ
 @誰もいなければ、誰のことも怖がる必要がない
 @誰もいなければ、自分に魔力があったって構わない
 @ここにいれば自分らしく生きていけるのだ、とおおはしゃぎ
 @ノリノリで引きこもるための城を建設


※この曲で歌われている let it go とは「さぁ、お行き」に違いないのですが、意味合いとしては「こんな制御は手放してしまおう!」とか「隠してきたものを解き放ってしまおう!」いった具合で使われています。
英語の歌詞ではけっこう直接的に、「私は頑張ってきた、両親からの教えも守ってきた。こんなにこんなに隠してきたのに、結局みんなにバレちゃったじゃない! もういいの、もうシャットアウトよ、もう隠す生きかたなんかやめるわ!」といった調子で歌われています。
日本語バージョンも載せてみましたが、和訳歌詞はこの「投げやりになって引きこもる」シーンにそぐわない前向き感があるとして、賛否両論あるみたいです。
でも制限のある中で作られた歌詞だし、苦労の後がすごく見られるし、まぁ和訳はこうなるのしょうがないよねと個人的には思います。
どっちも好きだよ。



◇お楽しみ開始(アナ側)
 @馬で一人、雪山までやってくるアナ
 @エルサが夏を冬にしてしまったのは自分が怒らせたせいだと、独り言にて再確認
 @災難が次々襲いかかり、馬に逃げられたアナは徒歩で進むことに
 @日用品を売っている山小屋を発見し、冬用の身支度を整えるアナ



◇Bストーリー開始(アナとクリストフのラブストーリー)
 @山小屋にクリストフが登場
 @山暮らしのクリストフには相棒のトナカイがいるが、クリストフはそのトナカイのセリフまで自分で担当しながら会話をしてしまう変人
 @アナはエルサのいる雪山まで案内するよう、クリストフに頼む
 @トナカイのソリで山へ出発する二人



 @クリストフに説明する形で、現在の状況を再確認
 @出会ってすぐの男と婚約したという暴挙を知り、「なにやっちゃってんの?」的に反対するクリストフ
 @「真実の愛だから大丈夫!」と聞く耳持たないアナ
 @意見も考え方も合わない二人
 @クリストフに対し、ハンスとは全然違う嫌な男、という印象を持つアナ



 @オオカミに追われたりしながら、協力し合って窮地を切り抜けるアナとクリストフ
 @クリストフの大事なソリは大破
 @反発しあいながらも、二人でエルサのいる雪山へ進み続ける



 @途中で、生きてる雪だるまオラフ登場
 @エルサが作った雪だるまだとわかるアナ
 @オラフはエルサの城がある場所を知っている
 @オラフは自分が溶けてしまうことも知らず、夏に憧れている



 @暑い夏と寒い冬、二つ合わせたらもっといい
 @エルサの城までオラフの案内開始



 @一方アレンデールでは、ハンスがエルサやアナの代わりになり、国民に対し献身的に働いている
 @その様子にウェーゼルトン公爵が文句をつける
 @自分はアナから任されたのだと、責任感アピールするハンス
 @そこへアナが乗っていったはずの馬が帰ってくる
 @アナを探しに行くから、一緒に来てくれる者はいないかとハンス
 @ウェーゼルトン公爵は、自分の側近二人をその一行に参加させる
 @この機に乗じて、側近にエルサを見つけ出させ、殺させるつもりの公爵



 @エルサの城に向かうアナ、クリストフ、オラフ

クリストフ「どうやって冬を夏に戻すんだ?」
アナ「エルサにお願いする」(エルサが冬にしたんだから、エルサが元に戻せると思っている)
クリストフ「怖くないのか?」
アナ「怖いわけないでしょ」
オラフ「女王は優しくて親切で、心の温かい人だよ」



 @城に到着
 @氷でできた立派な城に感動する、氷切り出し職人のクリストフ
 @氷の城にはアナのみが入っていく



◇ミッドポイント(アナ、エルサ、共に絶好調)
 @城の中でエルサと会うアナ

エルサ「私は一人でここにいる。ここでは一人ぼっちだけど、自分らしくいられるの」
アナ「そんなこと言わないで。私たち本当に仲良しだったよね? あの頃みたいに、昔みたいに戻れない?」
エルサ「(昔の事故を思い出す)いいえ、無理よ。さようならアナ。あなたのことを守りたいの」
アナ「守ってもらわなくて平気。一緒に帰ろうよ」



 @怯えて逃げるエルサを追いかけるアナ
 @生まれて初めてエルサの力になれると信じているアナ
 @アレンデールが魔法で冬になってしまったことを知るエルサ

アナ「エルサなら元に戻せる!」
エルサ「無理よ、やり方を知らない!」
アナ「できるよ、絶対!」
エルサ「無理よ!」
アナ「大丈夫!」

 @自分が人々を大変な目にあわせていることにショックを受けるエルサ
 @自分は愚かだった、自由になったと勘違いしていた、何もコントロールできていなかったと自責まっしぐらなエルサ
 @エルサがパニックになっているのに、お構いなしに「大丈夫だよ!」とぐいぐい来るポジティブアナ
 @アナの強引さに「できないって言ってるでしょう!!」とエルサが叫び、またしても魔法を放ってしまう
 @その魔法が心臓に直撃するアナ

 @魔法をまたアナに当ててしまったことにショックを受けるエルサ

【※一体なにが絶好調なのか】
アナ……自分ならできるとエルサにぐいぐい攻めていく過信っぷりが、絶好調
エルサ……エルサ本人は本意ではないが、魔法の力が絶好調。人を遠ざけたいという思いに応えまくりの魔力



◇迫りくる敵
 @エルサは魔法で雪男を作り出し、そのままアナを城から追い出す
 @アナ、クリストフ、オラフは雪男に追われ、山から追い出される



 @エルサと仲直りできなかった、これからどうしよう、このままじゃ城にも帰れない、とアナ
 @エルサの魔法に当たったせいで、アナの髪色が白く変化し始める
 @「それなら治せる人を知っている」と、クリストフがアナを森へ案内することに



 @雪山の城で一人になったエルサ、なんとか力をコントロールしようと頑張る
 @でも心を落ち着けるのは無理なようで、氷の城が赤く染まっている



 @胸に受けた魔法により、全身が寒くなり始めるアナ
 @クリストフがアナを連れてきたのは、トロールたちのところ
 @トロールたちはクリストフにとって、家族のようなもの
 @トロールたちは、アナをクリストフの彼女だと思い込む
 @彼女じゃないと否定するアナとクリストフ



 
※歌詞抜粋
 @二人とも完璧じゃない、欠点はあっても大丈夫、愛があれば
 @人の性格は変えられないけど、愛さえあれば大丈夫
 @怒りは恐れが判断を狂わせても、愛さえあれば正しい道を選べる
 @真実の愛が目覚めさせる
 @みんな欠点がある、それでいい
 @欠点を補うために必要なのが、真実の愛




 @アナの体調がだいぶ悪くなる

トロール長「エルサの氷のかけらが、アナの心に刺さっている。氷をそのままにしておくと死んでしまう。頭に刺さったのなら簡単に取れるが、凍った心を溶かせるのは真実の愛だけなのだ」
トロール「大好きな人のキスよ」

 @アナをハンスとキスさせるため、急いで城に連れ戻るクリストフ



 @一方ハンス、アナを助け出すため、エルサの引きこもる氷の城にやってきた
 @だが門前で、雪男に阻まれる
 @ハンスたちが雪男と戦っている隙に、公爵の側近二人は城の中へ入り、エルサを追いかけ命を狙う
 @追い詰められたエルサが身を守るため、魔法で側近たちを攻撃する
 @側近たちの命に危険が及んだところで、ハンスが「女王、人を傷つけてはいけません!」と割って入る
 @張りつめていた魔法の力が緩み、気を失うエルサ



 @気づくとアレンデール城の牢屋に入れられ、手錠をかけられているエルサ
 @アナはまだ城に戻ってきていない

エルサ「なぜここに連れてきたの」
ハンス「あのままでは殺されていた」
エルサ「私がここにいては危険なの」
ハンス「夏に戻してくれ、お願いだ」
エルサ「できないのよ」
ハンス「そんな……」
エルサ「「このまま私をあの山に戻して」
ハンス「……できるだけやってみる」



 @一方クリストフは、もうろうとするアナを連れて城へ戻ってくる
 @城の人々にアナを預け、自分は城をあとにするハンス



◇すべてを失って(アナ側・絶不調)
 @城の中では、ハンスがもう一度アナを探しに行こうとしている
 @だが城の人々は、「アナ王女が戻らなかったら、もう頼れるのはハンス様しかいない」と言って止めにかかる
 @そこへアナが戻ってくる
 @ハンスに「早くキスをしてくれ」と迫るアナ

アナ「エルサの魔法で、心が凍りそうなの。それを溶かせるのは真実の愛だけなの」
ハンス「愛する人とのキスか」

 @キスすると見せかけて、してくれないハンス
 @アナを愛してなどいなかったハンス
 @ハンスはアナと結婚し、エルサを殺し、アレンデールを乗っ取るつもりだった
 @今やアレンデールの人々から頼られる身となったハンスにとっては、アナもエルサも死んでくれたほうがいい
 @アナを殺したエルサを倒し、アレンデールのヒーローになるつもりのハンス
 @ハンスは部屋の暖炉を消し、凍えるアナを置き去りにする
 @ハンスの正体を知ってショックのアナ



 @ハンスは城の人々に、アナは自分との結婚を誓ったあと死んだと嘘をつく
 @エルサはやはり化け物、このままではみんな危ない
 @アナを殺したエルサを死刑にすることに
 @死刑のため連れ出されそうになり、牢屋から逃げ出すエルサ



 @城から山に帰っていくクリストフだが、相棒のトナカイに止められる
 @アナのことは好きだが、アナはハンスが好きなため、諦めようとしているクリストフ
 @振り返るとアレンデール上空に雪雲が渦巻き始めていて、大変なことになっている
 @急いで城に戻っていくクリストフ



◇心の暗闇(アナ側)
 @寒い部屋に閉じ込められ瀕死のアナのもとに、オラフが登場
 @暖炉に火をつけ、アナを火のそばまで連れてくるオラフ

オラフ「ハンスはどこ? キスはどうなったの?」
アナ「私、間違ってた。ハンスは運命の人じゃなかった。もう行ってオラフ。ここにいたら溶けちゃうよ」
オラフ「真実の愛でアナを助けるまでここにいる」
アナ「真実の愛がなにかも分からない……」



◇第2ターニングポイント(アナ側)

オラフ「愛っていうのは、自分より人のことを大事に思うことだよ。クリストフがアナをハンスに任せて離れていったみたいにね」
アナ「クリストフが私を好き……?」
オラフ「アナって愛のことほんとに分かってないんだね」
アナ「オラフ、溶け始めてる」
オラフ「アナのためなら溶けてもいいよ」

 @城の窓から、クリストフがこちらへ向かってきているのが見える
 @クリストフにキスしてもらうため、オラフとアナは城から逃げ出すことに
 @だがエルサの魔法でアレンデール城まで凍りつきはじめ、二人の脱走は困難に



つづく








(潮)映画「アナと雪の女王」のビート-1

アナと雪の女王
02 /21 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


誰でも知ってる映画なので、色んな説明を省き、今回こそは手短に書ける予感。
ミュージカルのため、曲中に起きた部分は色を変えてあります。




題: アナと雪の女王 (原題: Frozen )
ジャンル: 相棒愛
主人公: アナ
主人公が倒すべき敵: エルサが作り出してしまった冬

※「魔法使いの弟子」もそうでしたが、この映画も主人公が二人いるような感じの映画です。
実際二人とも重要なキャラなのですが、脚本上、主人公といわれるのは、ストーリーの中で最もメインな視点で動くキャラのことだそうです。そして一番成長する。
この映画ではアナがそれにあたるかと思われます。
でもエルサにもちゃんとプロットはあるので、ちょこちょこ「エルサ側」として書いてみました。
「魔法使いの弟子」もバルサザール側プロットを抽出することはできたのですが、アナ雪ほどハッキリはしていませんでした。
ゆえにバルサザールは脇役としてみました。
今回はエルサのプロットがかなりハッキリしていて成長も見られたので、両手打ちってやつかなぁと思い、抽出することにしました。
OPイメージやセットアップなど、アナとエルサ二人同時にかかっているビートは分けていません。




◆第1幕

◇OPイメージその1



男たちが湖の氷を切り出すシーンから始まることで、寒々しい氷関連の話であることを提示。
これが映画の雰囲気を固定する。


※)映画の冒頭はアナとエルサの子供時代から始まりますが、それがすべて長めのセットアップなため、本来のOPイメージはまだ先になってしまいます。
ゆえに仮のOPイメージ的な役割として、この氷を切り出すシーンがあるのかと思われます。
「魔法使いの弟子」も長めのセットアップから映画がスタートしたため、似たような作りでした。
save the cat では、OPイメージとFINイメージは、主人公のビフォーアフターになると書かれています。
この氷を切り出すシーンが「主人公のビフォー状態」とは言いづらいと思います。
やっぱりこれは仮のOPイメージだと、自分では認識したいと思います。



◇テーマの提示その1
湖の氷を切り出す村の男たちが歌を歌っている。その歌詞がテーマの提示。
ここは当然ながら、英語の歌詞がわかりやすいです。
以下歌詞の抜粋。

 @冷たく澄んだ心を切り出して、愛にぶつけろ、恐怖にぶつけろ
 @let it go


※)let it go について
この歌は氷の切り出し歌なので、ここでは「切り出した氷よ、さぁ行け」的な意味で使われています。
でも後々、エルサの歌う let it go にかかってくるので、重要な伏線。



◇セットアップ
 @アナとエルサの子供時代
 @アナに魔力はないが、エルサは雪や氷の魔法を使える
 @エルサの魔法で遊ぶ二人
 @楽しく遊んでいたが、エルサの魔法がアナの頭に当たってしまう
 @気絶するアナ

 @両親とエルサは気絶したままのアナを連れ、森の中へ
 @トロールたちのもとへ行き、アナを助けてもらえるよう頼む



◇テーマの提示その2(アナ側)
トロールの長「当たったのが心臓でなくてよかった。心は変えるのが難しいが、頭なら丸め込める」



◇セットアップ続き
 @魔法に関した記憶を、すべて魔法無関係の記憶に書き換えられてしまうアナ
 @アナはエルサの魔法のことは忘れてしまう
 @この様子を、子供だったクリストフが見ている
 @魔法の力が生まれつきで、年々強くなってきているエルサ



◇テーマの提示その3(エルサ側)
トロール長「力をコントロールするのだ。恐怖心が危険につながる」



◇セットアップ続き
 @エルサが魔力をコントロールできるようになるまで、世間から隔離してしまう両親
 @アナからも遠ざかるよう両親に言われるエルサ
 @城が閉ざされ、エルサは自分の部屋に引きこもる
 @アナは魔法の記憶を失っているため、なぜエルサに拒絶されるのか分からない



※歌の途中で、セットアップからOPイメージに突入します

 @エルサに拒絶されたまま、アナは孤独に成長していく
 @エルサのほうは、どんどん強くなる魔力におびえ、手袋をするようになる
 @手袋をしていれば、少しは安心できる。魔法の力を隠しておける
 @自分の力で誰かを傷つけるのが怖いエルサ



 @アナとエルサがずいぶん成長した頃、両親が帰らぬ人となる
 @二人きりになってしまった姉妹
 @両親が死んでも、エルサは人前に出ることができない




◇OPイメージその2
 @助け合いたいのに、助け合うことができない二人
 @二人は一枚のドアを隔てて共にいるはずなのに、互いに孤独な状態



城が固く閉ざされていて、二人っきりの姉妹なのに、互いに関わり合いになれない状態。
こちらが本来のOPイメージだと思われます。
FINイメージと対になるため。



◇セットアップ続き
 @それから3年後、夏
 @エルサが成人し、戴冠式が行われることになる
 @城が開かれ、ほかの国からもたくさんの客がアレンデールを訪れる
 @成長したクリストフも城下町にいる
 @訪問客の中にウェーゼルトン公爵がいる。アレンデールの富を奪おうとしている




 @久しぶりに城が開かれ、浮かれるアナ
 @初めてのパーティーで運命の人に出会えるかもしれないと、期待を膨らませる
 @一方エルサは、手袋を脱がなければならない戴冠式で、魔力がみんなにばれないかと心配
 @対照的な二人


 @アナとハンスが街で出会う
 @初対面から好印象同士の二人

 @戴冠式はエルサの魔力がばれることなく、無事に終わる
 @戴冠式後の舞踏会で、姉妹二人は本当に久しぶりに会話をする
 @楽しいひと時を過ごす二人だが、アナの願いがエルサに影を落とす

アナ「毎日こうして城が開かれていればいいのに」
エルサ「無理なのよ」
アナ「なぜなの?」
エルサ「無理なものは無理」(理由は言えないエルサ)




 @舞踏会でハンスと再会するアナ
 @ハンスは自分とよく似ていると思うアナ
 @短時間で恋に落ち、婚約する二人




◇きっかけ
 @アナがエルサに婚約の報告をする
 @反対するエルサ

エルサ「会ったばかりの人と結婚なんて許しません」
アナ「真実の愛ならできるわ」
エルサ「あなたに愛のことなんて解るの?」
アナ「じゃあエルサには解るの? いつも人を避けてばかりのくせに!」
エルサ「…っ…とにかく許しません!」

 @頑なに拒否するエルサを責めてしまうアナ

アナ「なにをそんなに怖がっているのよ!」
エルサ「ほっといてって言ってるでしょう!」

 @感情的になったエルサから魔法が飛び出してしまう
 @そこにいた全員に魔力がばれてしまうエルサ
 @ウェーゼルトン公爵に化け物扱いされ、エルサは城を飛び出す



◇悩みの時~第1ターニングポイント(エルサ側)
 @港に出てしまい、逃げ場のなくなるエルサ
 @このままでは追いかけてくるアナに捕まってしまう、どうしようと振り返る

 @自分の踏んだ場所が凍ることが解るエルサ
 @そのまま海へと駆け出し、海を凍らせながら逃走
 @しかしその魔法のせいで国全体が冬になり、凍りついてしまう



◇悩みの時~第1ターニングポイント(アナ側)
アナが悩んだり疑ったりしないキャラなので、かわりにウェーゼルトン公爵やハンスが疑問を投げかける役目になってます。

 @エルサがこんな魔力を持っていたなんて知らなかったアナ

ウェーゼルトン「女王は化け物だ。アナ王女も化け物に違いない」
アナ「二人とも普通の人間よ!」

アナ「私がエルサを怒らせたためにこうなったのだから、私が追いかける」
ハンス「危険すぎる」
アナ「危険なんかじゃない。エルサに会うだけよ」
ハンス「女王を信じられるのか?」
アナ「大丈夫に決まってる。だって姉さんなんだから」

 @アナは一人、馬で出発
 @アナがエルサを連れて戻るまで、国のことはハンスが任せられることに





つづく





(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-6

魔法使いの弟子
02 /14 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇フィナーレ続き
 @ベネットに電話し、「ラボに来て」と助けを要請するデイブ
 @もう指輪を持っていないデイブだが、魔力なしでモルガナを倒すアイデアを思いつく
 @一緒にラボへと向かっていたベッキーを、途中でおいていこうとするデイブ

デイブ「危険だから君を巻き込みたくないんだよ」
ベッキー「もう巻き込まれてるし、あなたが失敗したら世界が滅びるんでしょ。同じことだわ、だから一緒に行く」

 @ベッキーも自分の意思で参加する決意完了



 @ラボでモルガナを倒す準備を始めるデイブ、ベッキー、ベネットの3人
 @ラボにはネックレスが置いてあり、「ベロニカに渡してくれ」というバルサザールの置き手紙が添えられている
 @バルサザールが生きてかえらないつもりだと分かる

ベネット「デイブ、お前が何に関わってるのかは知らない。だが、お前は今、仲間と行動してるんだな!」



 @その頃、公園ではベロニカを復活させるホルバート
 @だが見た目がベロニカなだけで、中身はモルガナ状態
 @ベロニカと会えるのでは…という淡い期待が砕け散った表情のホルバート
 @「もう見たくもないわ!」というモルガナの指示で、彼女が入っていたグリムホールドを壊しにかかるホルバート
 @公園の中央ではモルガナが復活の魔法を唱え、魔法陣を作り始める
 @普通の人には見えないが、魔法陣はビル屋上の衛星アンテナを利用し、上空に作られていく

※補足)
衛星アンテナに魔法をあてると、鏡に太陽をあてた時のような光の筋ができる。
衛星アンテナはあらかじめ向きが変えてあり、ひとつのアンテナにあたった光は、次のビルにあるアンテナへと伸びていく。
そこからまた次のビルにあるアンテナへ……と、光の筋はどんどん伸びていく。
光の筋で魔法陣が描かれるように、衛星アンテナの向きは変えてある様子。



 @ラボから出たベッキーとデイブ
 @ベネットは同行していない。彼には魔法関連の事情を話していないため、どうやらラボに置いてきた
 @ベッキーにあの衛星アンテナのどれでもいいから、向きを変えるよう頼むデイブ
 @デイブは公園、ベッキーはアンテナへ行くことに
 @アンテナへ向かおうとするベッキーを引き止め、質問するデイブ

デイブ「子供の頃のあの質問だけど、答えはどっちだったの? 僕の友達になりたい? それとも彼女? 僕、死んじゃうかもしれないから、教えてほしいんだけど……」
ベッキー「知りたかったら死なないで」



 @公園ではモルガナの魔法陣作成が続いている
 @グリムホールドを焼き払ってしまおうと、炎の中へ投げこむホルバート
 @しかし、それを隠れていたバルサザールがキャッチ
 @二人の乱闘が始まる
 @以前は互角だったが、今は指輪を3つも奪ったホルバートのほうが魔力が強い
 @バルサザールが押されている間に、魔法陣が完成してしまう
 @再生の魔法は世界各地に飛んでいき、モルガナ派の魔法使いたちが生き返り始める



 @バルサザールとホルバートが乱闘してるところに、デイブ登場
 @デイブはプラズマ発生装置を持ってきている
 @装置のスイッチを入れると、プラズマが盗まれた指輪へと流れていき、ホルバートがあっけなく感電する
 @ベッキーのほうもアンテナをずらすことに成功する



 @アンテナの向きが変わったことで魔法陣が消え、魔法を唱えていたモルガナが倒れる
 @その隙にバルサザールが融合魔法を使い、ベロニカの中からモルガナの魂を引きずり出し、自分に吸収する
 @モルガナから解放され、目覚めるベロニカ
 @モルガナを吸収したはいいが、すぐに内側から支配され始めるバルサザール

ベロニカ「バルサザール、あなた何てことを!」
バルサザール「(グリムホールドをデイブに投げ渡し)さぁ、早く私を閉じ込めろ!」
デイブ「そ、そんなことできないよ!」

 @もめてるうちに、モルガナの魂がバルサザールの中から出てきてしまう
 @一人元気なモルガナが、強烈な炎魔法で攻撃してくる
 @それをとっさに受け止めるデイブ
 @指輪がなくても魔法が使えるようになったデイブ、選ばれし弟子として覚醒完了
 @しかしモルガナの次なる一発で、バルサザールとベロニカは後方に吹っ飛ぶ



 @一騎打ちのデイブとモルガナ
 @デイブの放ったプラズマ魔法攻撃がモルガナから外れる
 @モルガナはあざ笑うが、デイブにとってはそれも狙いのうち
 @外れたプラズマ魔法は、公園の電気制御室にぶち当たる
 @モルガナが調子づいてデイブを攻撃しまくる
 @デイブが魔法を受け止め続ける間に、電気制御室からは高電圧の電線が蛇のように、何本もはい出してくる
 @その電線が公園の外灯に入り込み、大放電が起きる
 @外灯の真下にいたモルガナ、感電して魔力を失う
 @とどめとばかりにデイブが連続攻撃して、モルガナが跡形もなく砕け散る



 @やったよ! モルガナを倒した!
 @だがバルサザールはベロニカに看取られ、死んでいる
 @バルサザールの死を受け入れられないデイブ
 @プラズマ魔法を使ってバルサザールの心臓マッサージ開始
 @生き返るバルサザール


◇FINイメージ
 @魔法使いの戦いは終わった
 @バルサザールはデイブから返されたネックレスをベロニカにプレゼント
 @バルサザールとベロニカが晴れて結ばれる
 @ホルバートは知らんうちに、帽子だけ残し消えている(死んだかどうかは明確でない)
 @ベッキーが公園に駆けつけ、デイブとベッキーの恋も実る
 @魔法の鳥に乗って、デートへ飛んでいくデイブとベッキー



おしまい



*****

【感想】
苦労したけど、こんな感じにまとめてみました。
今回はデイブとバルサザール、二人ともが主人公のような気がして、ビート仕訳に悩みました。
なんでこんなに悩んだんだろうって振り返ってみると、思い当たるのは以下の2つのビート。

●ミッドポイント
●すべてを失って

この2つは対になるビートなんだけど、ミッドポイントがデイブ関連、すべてを失ってがバルサザール関連って分かれていました。
ミッドポイントでは、デイブがベッキーといい感じになる。(絶好調担当)
すべてを失ってでは、バルサザールが過去の悲恋を語る。(絶不調担当)
はじめは、過去を語るバルサザールの絶不調さに目がいってしまったので間違えたけど。
でもこのシーンは、バルサザールの話を聞くデイブの気持ちが落ち込む、という意味での絶不調なのだとあとから思いました。
かなり惑わされたけど、こういう組み立て方、やり方もありなんだなぁと学んだ次第。
次は、ちゃんと仕訳完了してから記事にしよう。

けどさ、ポスターからなにから、バルサザールが前面に出すぎなんだよなぁ。
あれにも惑わされた。
あれで主役だと思い込んでしまった。
いかんな!

ストーリー的には、バルサザールよりもデイブのほうがしっかり成長している物語。
スーパーヒーローのお約束通り、「(自分を)信じること」がデイブの成長過程。
もしバルサザールが主人公ってなると、この映画のジャンルはなんなんだろうってなっちゃう。
どれにも当てはまらない気がする。
当てはめるためには、足さなきゃならないものがいっぱいある気がする。
バルサザールにも主役ばりの過去があってそれが物語を深くしていたけれど、この作品上の役割としてはやはり、彼はヒーローを支える脇役なんだと思う。





(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-5

魔法使いの弟子
02 /13 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇迫りくる悪い奴ら続き
 @一方ラボには、デイブに化けた手品師が現れる
 @「さっきはゴメン」と謝ってくるニセデイブに、「謝る必要はない、先へ進もう」と寛大なバルサザール
 @ニセモノと気づいた時には遅く、はりつけにされるバルサザール
 @してやったりと、ホルバートも登場

ホルバート「デイブはお前の弱点のようだな。新しいお友達ができたということか?」

 @隠していたグリムホールドが見つかってしまい、ホルバートの手に渡る
 @バルサザールとホルバートが、以前は親友だったことが判明
 @しかしベロニカがバルサザールを選んだことで、ホルバートは逆恨み
 @片思いが叶わなかった腹いせに、モルガナを復活させて、この世界を崩壊させるつもりのホルバート



 @ホルバートの魔法がバルサザールに当たろうかというところで、デイブが登場し、助けに入る
 @グリムドールを手に、ラボから逃げていくホルバートと手品師
 @追いかけるバルサザールとデイブ
 @魔法で攻撃しつつ追いかけるが、敵のほうが強い



 @途中から逆に追いかけられる展開に
 @絶体絶命に追い詰められ、殺されかけるデイブとバルサザール
 @だが、二人にとどめはささず、ホルバートは人ごみに紛れて立ち去る


◇すべてを失って(絶不調)
 @人ごみの中を追いかけるバルサザール
 @逃げるホルバートは、通りすがりのオバサンを魔法でベロニカに変身させる
 @追っていたバルサザールは、目前からやってきたベロニカに目を奪われる
 @思わず手を伸ばして引き止めると、魔法が解け、オバサンに戻る
 @ベロニカを失い、愕然とするバルサザール(死の気配)
 @その隙に、まんまとホルバートはグリムホールドを持ち逃げ
 @様子のおかしいバルサザールに近づき、「今のが、ベロニカなんでしょ?」と心配そうなデイブ


◇心の暗闇
 @ラボに戻った二人
 @バルサザールが悲しい過去を語る



 @はじめは、バルサザールとベロニカとホルバートの三人で力を合わせ、モルガナに立ち向かい、人類を破滅から守っていた
 @その友情と魔法が、ベロニカとバルサザールの支えだった
 @デイブと同じように、ベロニカは「普通」になりたがっていて、「普通」を望む彼女にバルサザールは恋をした
 @だがホルバートもベロニカを好きになってしまった

デイブ「千年間もベロニカの入ったグリムホールドを守ってきたんだね」
バルサザール「このネックレスをあげたかったのに……」


◇第2ターニングポイント
 @バルサザールの事情を知り、同情したデイブ

デイブ「かわいそうに……。バルサザール、一緒にベロニカを解放しよう。そしてモルガナを倒すんだ」
バルサザール「デイブ……一体、君に何があった?」
デイブ「何もっ」
バルサザール「相変わらず嘘が下手だ。ベッキーが君を好きで良かったよ。恋とはいいものだ」

 @再び、魔法使いの靴を履くデイブ

※)第2ターニングポイントは、メインプロット(Aストーリー)とサブプロット(Bストーリー)が融合する地点。
メインテーマである「単独行動するか、仲間と行動するか」というところに、Bテーマの「友情」が関わってくる。
デイブはバルサザールに同情や共感をしたことで「思いやりの気持ち」が湧き、自分の意思で仲間と行動することを選べるようになる。
デイブは初めて誰かのために、バルサザールのために、悪を倒す決意をする。
やっとヒーローらしくなる。
バルサザールのほうも、デイブの変化がベッキーのおかげと分かるので、もうデイブの恋愛を否定はしない。




◆第3幕

◇フィナーレ開始
 @一方ホルバートは、手品師から魔力を吸い取り、指輪を奪ってしまう
 @モルガナを解放するにはエネルギーが必要なため
 @手品師から奪った魔力をグリムホールドに注入するホルバート
 @魔法少女が復活する
 @魔法少女は、ホルバートに指示されベッキーのもとへと向かう



 @バルサザールとデイブは、グリムドールのある場所へと向かう
 @「モルガナが復活したら、どんな事が起きてもモルガナを倒すと約束してくれ」と、デイブに頼むバルサザール



 @ホルバートの指示通り、ベッキーをさらってきた魔法少女
 @だがホルバートは、用なしとなった魔法少女からも魔力を吸い取り、指輪がわりのネックレスヘッドを奪う
 @ホルバートは2つの指輪を手に入れたが、モルガナ復活のためにはあと1つ、デイブの指輪も必要



 @グリムホールドのある場所に着いたデイブとバルサザール
 @ホルバートが、とある公園で死者の再生を企んでいることが分かる
 @二手に分かれてグリムホールドを探す二人
 @魔法で足止めを食らうバルサザール
 @その間に、デイブはホルバートと遭遇
 @ホルバートはベッキーを人質に取っていて、デイブは指輪とベッキーを交換することを余儀なくされる
 @グリムホールドと指輪を持って、その場から立ち去るホルバート



 @足止めの魔法から抜け出したバルサザールが駆けつける
 @バルサザールの忠告通りベッキーを人質にされたこと、指輪もグリムホールドも取られたことを、バルサザールに謝るデイブ
 @「私も同じことをしたさ」と許すバルサザール
 @指輪を失ったデイブは魔法を使えなくなってしまった
 @バルサザール一人で、ホルバートとモルガナ二人を相手にするのは無理
 @だがデイブとベッキーを置いて、一人で行ってしまうバルサザール

バルサザール「先のことは分からない。大事な人と過ごせる時間は貴重だ。楽しめよ」



 @魔法を目の前で見たベッキー、取り乱す
 @だが「受け入れるから、本当のことを話してほしい」とデイブに言うベッキー
 @デイブは魔法使いであることを、ベッキーに告白する



つづく



(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-4

魔法使いの弟子
02 /11 2017
※映画のネタバレしてます。
※この記事にあるジャンルやビートは、私が「save the cat」という脚本術の本を参考に分けたものです。断定的に書いてはいますが、練習ですので間違っている可能性が十分にあります。ご了承ください。
※ジャンルやビートの説明については、このブログでは特にいたしません。ご自身でご確認ください。
※ジャンル分け記事同様、ビート分け記事も個人的なメモ要素が高いので、意訳になっていたり、映画を見ていないと解らない表記もあると思います。そのへんはもろもろお許しを。
※◇がビートです


*****


◇迫りくる悪い奴ら
 @デイブが大学で一人でいるところに、ホルバートと手品師が登場
 @「お前が選ばれし弟子だろ」と言われるが、デイブには意味が分からない
 @デイブはグリムホールドに誰が封印されているのかも知らない
 @「そんなことも知らされていないなんて、信じる相手を間違えているんじゃないのか?」と脅されるデイブ

ホルバート「デイブ、お前、恋をしているな? 好きな人を失ったらどうなる? その時はお前も手段を選ばんだろう」

 @デイブから、グリムホールドのありかを聞き出そうとするホルバート
 @そこにバルサザールが登場し、デイブを連れてその場から逃走



 @デイブは自分が選ばれし弟子であることも、グリムホールドに誰が封印されているのかも知らなかった
 @バルサザールが隠し事をしていたことを責めるデイブ
 @説明してくれるまで修行なんかしないとデイブ
 @事情を説明し始めるバルサザール



 @モルガナが手に入れようとしていたのは「再生の魔法」
 @モルガナはモルガナ派の魔法使いたちを生き返らせて、世界を征服しようとしている
 @グリムホールドの一番奥に封印されているのがモルガナ

※補足:マトリョーシカ状のグリムホールドは外側から順番に開けていくため、モルガナが復活できるのは一番最後

※グリムホールドに封印されている順番
 1:一番奥にある一番小さい人形……モルガナの魂を自分の肉体に吸収したベロニカ
 2:ベロニカとモルガナの人形を包む、2番目に小さい人形……モルガナの弟子である魔法少女
 3:魔法少女の人形を包む、3番目に小さい人形……モルガナの弟子である中国人魔法使い
 4:中国人魔法使いの人形を包む、一番外側の人形……ホルバート

※この時点で4と3は開封済み、次に開くのは2



 @バルサザール、ベロニカ、ホルバートの3人は、マーリンの弟子だった
 @彼ら三人は、選ばれし弟子がマーリンの力を受け継ぐまでは年を取らない
 @デイブにはマーリンとのつながりが何かあるはず
 @偉大なものには使命がある
 @モルガナを殺すことは、選ばれし弟子であるデイブにしかできないこと
 
デイブ「世界を救うなんて、僕にはそんな力ないよ」
バルサザール「後戻りはできないと言ったろ! 千年も探し続けたんだ! 私を解放してくれ! 君は選ばれし弟子になるのだ、それが使命だ!」
デイブ「……(納得はしていない表情)」



 @ホルバートが、デイブのラボがある場所をつきとめる



 @選ばれし弟子になると、指輪なしで魔法が使えるようになる
 @そうなって初めて、デイブはモルガナと戦えるようになる
 @バルサザールは、融合魔法を練習するつもり
 @バルサザールが今までに融合魔法の成功を見たのは、ベロニカがモルガナを吸収したあの一回だけ
 @融合魔法は、骨とう品店から持ってきた巻物に方法が描かれている


◇Bストーリー続き
 @ベッキーがラボに遊びに来る時間が迫る
 @「修行中だぞ!」と反対はしたものの、デイブの10年越しの恋心にほだされ、デートを許可するバルサザール
 @ベッキーが来る前に席を外すバルサザール


◇迫りくる悪い奴ら続き
 @魔法の修業で汚れまくったラボ内
 @ベッキーが来るまでにきれいにしなければ
 @自分がシャワーする間、モップを魔力で操り、自動で掃除させるデイブ
 @しかし、デイブが意図した以上の数のモップが動き始める
 @デイブがシャワーから戻ると、掃除をやりすぎているモップたち
 @水道も開きっ放しで、ラボ内は洪水状態
 @電気コンセントが今にも水につかりそう
 @やめさせようにも、暴走したモップたちはデイブの言うことを聞かない



 @片付かないまま、とうとうベッキーがラボに来てしまう
 @モップたちが動き回っているため、中に入れるわけにも、一緒に出掛けるわけにもいかず、ベッキーを玄関先で追い返すことになってしまうデイブ
 @もうダメだ、嫌われた、と頭を抱えるデイブ



 @しかし、とにかくモップたちを止めなければならない
 @モップたちともみくちゃになるうち、プラズマ実験道具が水中に倒れてしまう
 @そんな電気バリバリの水たまりに落ちそうになるデイブ
 @あわや感電死のところで、バルサザールが戻ってきて助けてくれる

バルサザール「魔法は遊びじゃない、手軽に使うな! 感電したら魔力を失うこともあるのだぞ!」
デイブ「もういいよ! 僕は、モップ2、3本も操れないんだ!」
バルサザール「自制心がなければ、魔法を操ることはできない。それ以上心配するのはやめて、自分を信じろ。進歩はしてる」
デイブ「進歩なんてしてません! 指輪を外せば、ほら、何もできない! 僕はヒーローじゃない、見込み違いなんですよ、僕はただの物理オタクなんだ!」

 @修行を放棄し、魔法使いの靴を脱ぎ捨てるデイブ



 @ラボから逃げ出し、街を歩くデイブ
 @カフェにベッキーがいるのを見かけるが、声をかけることはできず、寂しく立ち去る



 @ビルの屋上で街を見下ろすデイブ
 @指輪をビルから投げ捨てようとする
 @そこへ追いかけてきたベッキー登場
 @指輪を投げるのをやめるデイブ
 @追い返されたことを、ベッキーは怒っていなかったことが判明
 @自信なさすぎで不安ばかりなデイブ
 @昔、デイブがバスの窓にキングコングを描いたことを覚えているの、とベッキーが語りだす

ベッキー「あなたは自分の見方で世界を見てた」
デイブ「君を驚かせたかっただけだよ」
ベッキー「ええ。子供にしては上出来だったと思う」
デイブ「あーあ……どうしてこうなっちゃったんだろ。今の僕より、あの頃の僕のほうが冴えてたなんて。皮肉なもんだよね」
ベッキー「今のデイブだって、いいと思うわ」
デイブ「いいって……まぁまぁいいってこと? スゴクいいってこと?」
ベッキー「そうね……そのふたつの中間くらい、かな」
デイブ「そっか……思いやりのある答え。ありがと」

 @落ち込んでいるところを、ベッキーから優しく励ましてもらえたデイブ
 @ベッキーが自分に好意があることを感じ取る






つづく







(潮)映画「魔法使いの弟子」のビート-3

魔法使いの弟子
02 /10 2017
ビート仕訳にも慣れてきたなーなんて思いつつ、通しで2回見たくらいで記事を書き始めました。
結果、魔法使いの弟子のビート分け、思いっ切り間違えてたみたいなので手直しします。
なぜ間違いに気づいたかというと、第2ターニングポイントというビートを記事にしていて、なんか辻褄があわないなと思ったからです。


◆修正箇所
(※修正後とは書いてますが、最後の記事が完成するまではまだ変動するかも)

1:メインプロットについて
修正前……メインプロットを、バルサザール側とデイブ側に分けて考えていた
修正後……メインプロットはデイブ

2:Bストーリーについて
修正前……バルサザール側と、デイブ側、それぞれにBストーリーがあると考えていた
修正後……バルサザールとデイブの友情についてがBストーリー

3:主人公について
修正前……メインプロットが2つだと思っていたので、デイブとバルサザール、二人とも主人公だと思っていた
修正後……やっぱ主人公はデイブ一人

4:テーマの提示について
修正前……バルサザールも主人公だと思っていたので、「魔法は人類のためにあるか、己のためにあるか」というテーマは、バルサザールにかかってくると思っていた
修正後……そのテーマも、デイブにかかってくる



とりあえず、今までに書いた「魔法使いの弟子」のビート仕分け記事は上記のように修正済みです。







ぐろわ姉妹

実の姉妹が小説を共同制作しています

ぐろわ姉妹
潮八(姉):発動する人
斑丸(妹):調整する人